2019年7月下旬・午前6:58頃
▼前回の記事
路上で排便する野生ニホンザル
山麓の路上でニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の成獣♂が寝そべり、近くに居た若い個体に毛繕いを要求しました。
子猿はさっきまでこの成獣♂をひどく恐れていたのに、いそいそと近づいて従順にボス?のノミ取りを始めました。
ニホンザルの対他毛繕いは群れ内のコミュニケーション手段でもあり、スキンシップによって緊張を緩和する役目も果たしているようです。
近くの樹上でハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)がカーカーカーカー♪と澄んだ声で4回鳴きました。
この鳴き方は特に警戒声というほど切迫していないと私は思うのですが、これを聞くとニホンザル成獣♂は警戒してガバッと起き上がりました。
異種の動物や野鳥の鳴き声が意味するところを知っていて、それを利用する知恵があるのです。
(あるいはこの個体はカラスにトラウマでもあるのでしょうか?)
私が一歩も動いていないことを確認すると、安心して毛繕いを受ける体勢に戻りました。
その後、成獣♂は頭を差し出して子猿にノミを取ってもらっています。
腹這いになりつつも、私の様子を油断なく伺っています。
ニホンザル2@路上+対他毛繕い |
ニホンザル2@路上+対他毛繕い |
ハシブトガラス(野鳥)@オニグルミ樹上 |
0 件のコメント:
コメントを投稿