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フキバッタの幼虫を捕食するニホンカナヘビ【ハイスピード動画】
クロマルハナバチの巣:定点観察#9
2016年7月上旬
峠道の法面を補強したコンクリート壁面の排水口に営巣したクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のコロニーを調べています。
水が枯れた側溝内に雑草(ハナタデ??)が繁茂しているせいで、巣口がほとんど隠れてしまいました。
巣に出入りするワーカー♀の様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみると、興味深いシーンが記録されていました。
シーン1:
ワーカー♀2匹が相次いで帰巣すると、巣口を見つけられずに、その手前で渋滞になりました。後脚の花粉籠を見ると、1匹は空荷でもう一匹は橙色の花粉団子を運んでいます。
空中でどのような譲り合いがあったのか分かりませんが、空荷の個体が先に巣穴に入りました。
花粉団子を付けた個体は飛び去ってしまい、改めてアプローチからやり直すようです。
シーン2:
先に戻った個体が巣口の手前で躊躇うようにホバリング(停空飛翔)していると、後続のせっかちな個体が空中で追突し、軽い墜落事故が発生しました。擬人化すると、「ほら、早く行けよ!」と急かしたのかもしれませんね。
幸い雑草がクッションになって蜂は2匹とも無事でした。
営巣地の周囲を除草すれば、帰巣する蜂にとって目標となる巣口がはっきり見えるようになり、このような渋滞や衝突事故は無くなると思います。
私が巣口の目印にしているのは、上から垂れ下がっているヨモギの枯草なのですが、クロマルハナバチも同じかもしれません。
マルハナバチ(ミツバチ科)は自ら雑草を噛み切って巣の周囲を草刈りしないのでしょうか?
スズメバチ科の蜂はそのような除草をすることが知られているそうです。
巣口が目立たない方が天敵に襲われにくくて好都合なのかもしれません。
一方、出巣の際の渋滞や出会い頭の衝突事故(出巣する個体と帰巣する個体の衝突)は今まで私は見たことがありません。
何か混雑を上手く回避する方法をハチは編み出しているのでしょう。
つづく→#10:クロマルハナバチの巣に侵入して獲物を探索するクモバチ♀
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