2016年6月下旬
▼前回の記事
帰巣時に渋滞・追突するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】
クロマルハナバチの巣:定点観察#10
(連載で記事にする順序が実際の時系列とは逆になってしまいました。)峠道の法面を補強するコンクリート壁面でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)の営巣地を見張っていると、おそらくクモバチ科の一種と思われる真っ黒な蜂が現れました。
コンクリート壁面で思わせぶりに徘徊しています。
クロマルハナバチの巣がある排水口にも大胆不敵に侵入したものの、すぐに出て来ました。(侵入シーンは撮り損ね)
まさに、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。
このとき巣の主(クロマルハナバチ)が積極的に巣を防衛したり侵入者を撃退したようには見えませんでした。
排水口のかなり奥にクロマルハナバチの巣があるのかもしれません。(未確認)
引き続きクモバチはコンクリート壁面の下の側溝内に生えた雑草の群落で獲物を探索しています。
興味深いことに、すぐ近くに網を構えているシロカネグモの仲間に対してこのクモバチ♀は攻撃しませんでした。
一方、シロカネグモは、危険なクモバチ科の接近に気づいているはずですけど、網から逃げようともしません。
羽音の周波数を聞いて、このクモバチは造網性クモは狩らない種類だと知っているのでしょうか?
クロマルハナバチの巣の近くなので、出入りするクロマルハナバチの羽音は無害だと学習しているようです。(先天的に知っている?)
やがてクモバチ♀は草むらで褐色の徘徊性クモを仕留めると、自分の巣へ向かって運搬を開始。
残念ながら、肝心の狩りのシーンも撮り損ねてしまいました。(痛恨のミス!)
私がもたもたしている間に、クモバチ♀を側溝の草むらで見失ってしまいました。
映像ネタとしては何重にも撮影失敗を重ねており、お蔵入りにしようかと思ったのですが、一応何でも記録に残しておきます。
つづく→クロマルハナバチ:コロニー衰退の謎【HD動画&ハイスピード動画】
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