2016年8月中旬
ウメ(白梅)の樹上に3羽のヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が寄り添うように並んでいました。
どうやら換羽中の幼鳥らしく、頭部の羽毛がボサボサ、ホヤホヤです。
換羽中は痒いのかもしれません。
各自で頻りに羽繕いするものの、相互羽繕いはしませんでした。
嘴の根元の側面(目頭の下)に白線が入っているのは、おそらく親鳥からの給餌を誘発する目印ではないでしょうか。
一番左で羽繕いしていた個体は明らかに他の2羽(同腹の兄弟姉妹?)よりも発育が遅れています。
この個体が脱糞した直後に、なぜか枝から飛び立ちました。(@2:26)
カメラに気づいていた素振りはないので、巣立ちなのかと思ってしまいました。
近くにヒヨドリの巣があるのかと気になります。
撮影直後に探しに行ったものの、見つかりませんでした。
私が地上から白梅の木に不用意に近づいたら、2羽のヒヨドリ幼鳥は警戒声を発して飛び去ってしまいました。(映像無し)
私がもう少し辛抱強く隠し撮りしていれば、親鳥が飛来して巣立ち雛に給餌したかもしれませんね。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【追記】
川内博『大都会を生きる野鳥たち』によると、
ヒヨドリの雛は他の鳥より巣にいる期間が短く、まだ翼や尾が生えそろわず飛べない状態で巣から出ていく。(中略)巣内での育雛期間は、小鳥の場合ふつう2〜3週間だが、ヒヨドリは10〜11日で巣立っていく。(p149より引用)
【追記2】
水野仲彦『野鳥のくらし:卵から巣立ちまで』を読むと、「庭の梅の木の巣から7月中旬に巣立ちした2羽のヒヨドリ幼鳥」の写真が掲載されていました。(p15)
「幼鳥は尾羽根が短い」とのことです。
さすが達人は見ているポイントが鋭いですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿