2013/01/28

林道に佇むニホンカモシカ(アオの寒立ち)



2012年11月下旬

アカマツの立ち並ぶ尾根道を下っていると、前方にニホンカモシカCapricornis crispus)を発見。
路傍に佇み、ときどき横を向いて風の匂いを嗅いでいます。
耳をそばだててピクッと動きました。

こちらも動きを止めて、カメラを構える腕が疲れてくるのを我慢しながら撮り続けます。
カモシカはなんと8分間も立ち尽くしていました。
この間カモシカはフシュフシュ♪という威嚇の鼻息を発しませんでした。
長時間の対峙の末、意を決したようにゆっくりと砂利道を横切りました。
アカマツの木陰で一度振り返ってから茂みに消えました。
(映像はここまで。)

カモシカの立っていた場所に急行すると、茂みの奥から鼻を鳴らす音がするだけで姿は見えず、潅木に覆われた斜面を下って逃げたようです。


【追記】
飯島正広『野生動物撮影ガイドブック:機材選びから撮影テクニック、動物の探し方まで』によると、
カモシカは寒空の下で「アオの寒立ち」といわれるほどポカンと立ちつくす行動が報告されている(p206より引用)
ちなみに「アオ」とはカモシカの俗名(方言?)です。







0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む