2012年11月下旬
河畔林を歩いていたら、エナガ(Aegithalos caudatus)の群れが近くの柳の木にやって来ました。
好奇心旺盛というか、明らかに私の様子を偵察しに来たように思いました。※
(誰かが餌付けしているのかな?)
賑やかに鳴き交わしながら枝から枝へ飛び回ります。
※【追記】
『鳥はなぜ集まる?:群れの行動生態学』p98に「エナガたちは昼間フクロウのとまっている所にやってきて、まわりで騒ぎ立てるが、実際にフクロウを攻撃することはなく、常に一定の距離をおいている」と題したスケッチが載っていました。(第10章 小鳥は昼間に仇討ち―モビングの行動学―より)
エナガの群れがよく私の周りにやって来るのは好奇心ではなく私に対するモビング(擬攻撃)だったのかもしれないという説はとても新鮮だったので、覚書として記しておきます。
エナガの鳴き声を声紋解析してみる
元のMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、間近でジュリリ…ジュリリ…♪と鳴き交わしている部分を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
どうなんでしょう?
【追記2】
松原卓二『エナガのねぐら』という素敵な本(写真集)を読むと、p88に様々な鳴き声についてその意味がまとめてあり、勉強になりました。
チュルリ(ジュルリやツリュリュと聞こえることも)
野鳥多しといえども、この鳴き方をするのはエナガだけ。いちばん特徴のある声です。モビング・コールかと思ったのは、私の考え過ぎだったようです。
一方、エナガの警戒声は
チルルルルルルルルルルル(長く)カラスやトンビなどの大きな鳥が上空を飛ぶと、この声を出して仲間に危険を知らせます。
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