2026/06/02

地面から飛び去りシダの葉に留まるトラガ(蛾)

 

2024年6月上旬・午後12:25頃・くもり 

山道の地面に翅を広げて止まっていたトラガChelonomorpha japana japana)が、羽ばたきながら慌てて逃げ出しました。 
私ではなくてアリの接近を嫌ったのかもしれません。 
ようやく飛び立つと、草むらをヒラヒラと少し飛んでから、近くのシダの葉に着陸しました。 
翅を広げて留まります。 

トラガ成虫の性別の見分け方を私は知りません。
(触角の形状にも性差はないようです。) 
この個体が♀だとしたら、シダの葉に産卵するのかと期待しました。
後で調べてみると、トラガ幼虫の食草はユリ科とのことで、シダとは関係ありませんでした。

2026/06/01

昼間に池の水を飲みに来たニホンカモシカ

 

2026年5月中旬・午前10:40頃・晴れ 

里山で私が突っ立って、ある生き物の撮影に集中していたら、背後の山側(アカマツの幼木林)からガサガサと獣が近づく物音が聞こえました。 
「クマだとやばいなー」と思いつつ振り返ると、ニホンカモシカCapricornis crispus)が池に降りて来ました。 
黒い舌を出してハァハァと暑さに喘いでいます。 
角や耳に目立った特徴はありませんでした。 
白いフワフワした冬毛が抜け落ちる季節です。(換毛期)

カモシカは池の水面に口を浸して水を飲み始めました。 
この池には山から沢の水が流れ込んでいるのです。
途中で身震いし、前脚だけ水に浸しました。 
水浴するかと期待したのですが(ニホンカモシカでは未見です)、一心不乱に水を飲むだけでした。 
暑くてよほど喉が渇いていたようです。 

このとき、カモシカと私の距離はわずか5mぐらいでした。 
私が風下にじっと立っていたので、カモシカにまったく気づかれませんでした。
カモシカはかなり近視なのでしょう。 
それとも私の存在に気づいていたのに、私が立ち去るまで待てずに水場にやって来たのかな? 
体をねじって苦しい体勢で動画を撮り続けます。 
私が足踏みして方向転換(カモシカに正対)すると、足音でカモシカに気づかれそうなので、我慢しました。 

ようやく水を飲み終えたカモシカが顔を上げて身震いし、草地を歩いて立ち去りました。 
初夏になっても毛皮を身にまとっていて暑そうですが、池に入って濡れた脚だけが、細く見えます。 

途中でササ(種名不詳)の葉の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキング(縄張り宣言の匂い付け)したようです。

無人カメラ(トレイルカメラ)でニホンカモシカの飲水シーンを何度も撮れているのですけど、こんな至近距離から直に観察できたのは初めてで、感動しました。

早春にスギの雄花から飛散する花粉【HD動画&ハイスピード動画】風媒花

 

2025年3月下旬・午前11:40頃・晴れ 

山麓の入山口付近でスギ(杉)の植林地にはまだ残雪がありました。 
スギの木の根元だけいち早く雪が溶けて穴が開き(地面が露出)、いわゆる「根開き」の状態になっています。 

スギの枝先をよく見ると、雄花が咲いていました。 
枝を軽く揺すっただけで、薄黄色の花粉が春風に乗って大量に飛散します。 
風媒花のスギは、同じ枝に雄花も雌花も咲きます。 
その証拠に、前年の雌花からできた球果が枝の下方に残っています。 

スギ花粉が風で飛散する様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 
微粒子の花粉が雄花から大量にこぼれ落ちて、煙がたなびくように風で広範囲に分散し、雌花に授粉します。 

実演を繰り返したら、カメラのレンズがスギ花粉でだいぶ汚れてしまいました。 
ご存知の通り、スギ花粉症は日本の国民病で、林業界に対策が求められています。 




森の休日2『探して楽しむドングリと松ぼっくり』でスギについて調べると、
(雄花は)米粒ほどの大きさで、大量の花粉をつくる。その数は1個の雄花だけで約40万個。針葉樹のなかでも小さくて軽いので、風で遠くまで飛ぶ。(中略)スギ(花粉)はとにかく数が多いので(花粉症の)問題になる。 (雌花は)直径5mmほど。重なりあった雌しべは、すきまからマカロニのような胚孔を伸ばし、受粉液を出して花粉を待つ。キャッチされた花粉は受粉液ごと吸い込まれるしくみだ。 (p66-67より引用)


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