2026/07/22

山中で池の水を飲みに通うコガタスズメバチ創設女王

 

2026年5月中旬・午前11:45頃〜午後12:45頃・晴れ 

里山のスギ植林地に囲まれた池の岸辺でコガタスズメバチVespa analis insularis)が低空で飛び回っていました。 
この時期はワーカー♀ではなく、創設女王が単独で活動している時期です。 
静かな池に重低音の羽音が響きますが、女王蜂の攻撃性はかなり低いので、無闇に怖がる必要はありません。 

スギの落葉落枝が泥濘に大量に散乱している岸辺の泥濘にようやく着地すると、泥水を飲み始めました。 
飲水中も腹式呼吸しています。 
一旦、飲み始めたら、私が撮影アングルを求めて岸を歩いて近づいても逃げませんでした。 
水を飲み終えると、どこかに飛び去りました。

正午前後の1時間で4回も飲水シーンが撮れました。 
おそらく同一個体のコガタスズメバチ創設女王が何度も通って来ているのでしょう。 
毎回岸辺のほぼ同じ地点で水を飲んでいます。 
越冬後の女王蜂はワーカーの助けを借りずに独りで巣を作るため、水を吐き戻しながら樹皮を噛みほぐしてパルプの巣材を次々と作る必要があるのです。 
そのためすぐに喉が乾くのでしょう。 
夏の酷暑日になるとスズメバチ♀は巣の冷却のために水を汲んでくることもあるのですが、まだ5月ですからそれほど暑くありません。 

もしかして、他の昆虫のように、ミネラル摂取のために泥を舐めている可能性もありますかね? 
それなら1日に何度も通って来ることはない気がします。 
吸水中に腹端から余分な水分を排泄することもありませんでした。 


関連記事(5、18年前の撮影)▶ 


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コガタスズメバチの撮影に集中しているときは全く気づかなかったのですが、池の浅瀬の泥濘にメタリックグリーンの微小なハエが集まっていました。
謎のハエは口吻を伸縮させていないので、何をしているのか分かりません。
ハエハンドブック』を眺めてみると、p137-139に掲載されたミギワバエ科やニセミギワバエ科の種類が似ています。

関連ブログ(ムシをデザインしたのはダレ?)▶ ビオトープの生き物 ?ヒラウキフネミギワバエ



2026/07/21

春の雪山で雪解け水を飲みホオノキの幹にマーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬〜中旬

シーン0:3/27・午後13:04・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
里山の湧水湿地を自動撮影カメラで再び監視することにしました。 
この冬は記録な大雪が降ったので、まだ積雪量は多いです。
早春になると雪解け水が沢からどんどん流れ込んでくるので、一部露出した地面は水溜りが溢れて水浸しになっています。 
画面の上から下に向かって山の斜面が下がっている地形で、この水場付近だけが局所的に平坦になっています。 

ニホンカモシカCapricornis crispus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/5・午後13:24・晴れ・気温7℃(@0:03〜) 
左からカモシカが水溜りの岸に来ていました。 
ユキツバキ群落の常緑の葉の匂いを嗅いだだけで、採食しませんでした。 
角がまだ細いので、若い個体のようです。 
カモシカは頭を下げて水溜りの雪解け水を少し飲んだようですが、手前に自生するユキツバキの茂みが邪魔で、肝心の口元がよく見えませんでした。 
立ち去る前に、落葉したホオノキ大木の幹の匂いを嗅いでから、角と眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 

奥にある林道に向かって残雪の斜面を直登する途中で、1分間の録画が終わりました。 


シーン2:4/11・午前11:24・くもり・気温8℃(@1:07〜) 
6日後にカモシカが再び現れました。 
奥の林道から降りてきたと思われるカモシカが、ユキツバキ群落の横で立ち止まり、細い灌木の枝先を少し食べました。 
ただし、ユキツバキの葉は食べなかったようです。 
左下手前へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
ニホンカモシカがユキツバキの葉を食べるかどうか、Perplexity AIに問い合わせてみました。

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)は、主に落葉広葉樹の葉や広葉草本を好んで食べる草食性動物です45。具体的には、消化しやすく栄養価の高い植物を選り好む傾向があり、冬季にはシダ類も採食します5。また、地域や季節によって常緑針葉樹やササ類なども食べることがあります4

ユキツバキ(Camellia rusticana)の葉については、直接的な記録は見当たりませんが、ニホンカモシカはその生息環境内で利用可能な植物を幅広く採食するため、ユキツバキの葉も食べる可能性があります。ただし、具体的な研究や観察データが必要です。




つづく→

早春の雪原でタヌキの営巣地が気になるカラスたち:3月下旬〜4月上旬【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月下旬〜4月上旬


雪国の休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
カラスの登場シーンをまとめました。 
主にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)だと思うのですが、ハシボソガラスCorvus corone)っぽい個体も登場して、映像から種類を見分けるのが難しいです。


シーン1:3/29・午前10:26・くもり・気温6℃(@0:00〜) 
右手前に立っているオニグルミの落葉灌木に大雪が積もり、その重みで途中から折れてしまいました。
その枝に2羽のハシブトガラスが止まり、タヌキの巣口を見下ろしています。 
おそらく♀♂つがいなのでしょう。 
足元の枝に嘴をしきりに擦りつけています。 
やがて1羽は手前に飛び去りましたが、もう1羽は止まり木でピョンピョン跳んで右へ移動しただけです。 


シーン2:3/30・午後12:32・晴れ・気温10℃(@0:45〜) 
雪解けして枯野の地面が露出した巣口にカラスが来ていました。 (ハシブトガラスなのかどうか、あまり自信がありません。ハシボソガラスかも?) 
タヌキの家族は留守なのでしょう。 
カラスはトコトコ歩いて巣口に近づき、暗い内部をしげしげと覗き込んでいますが、中に入る勇気はさすがにないようです。 

巣口の左横で残雪を嘴の先端で引っ掻いただけで、雪を食べませんでした。 
雪壁を登ってから再び手前の地面にピョンと飛び降りました。 


シーン3:4/4・午前11:59・気温12℃(@1:38〜) 
小雪がちらつく正午に、監視カメラが起動。 
右手前の林縁に自生するオニグルミの横枝にカラスが止まって、タヌキの巣穴を覗き込んでいました。 
尾羽を扇状に素早く開閉しているのは、どんな感情表現なのでしょうか。 
やがて右下手前に飛び降りました。 
ハシボソガラスCorvus corone)ですかね? 


つづく→

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