2026/03/14

秋の林床を跳んで逃げるヤマアカガエル♀を捕獲すると…【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後14:45頃・くもり 

里山での調査を終えて下山中に、大型の地味なカエルを林道脇で発見しました。 
てっきりヒキガエルかと思いきや、ヤマアカガエル♀(Rana ornativentris)と後に判明しました。 
林床で静止していると、周囲の枯れた落ち葉や土に紛れて見事な保護色になっています。 
接写しながらカメラを背側から近づけると、前方に数回跳んで逃げました。 
左右の腹が異様に膨張し、でっぷりと太っているいるのは、卵を生む前の♀なのか、それとも冬眠に備えて脂肪を蓄えているのかな?


私がしつこく追い回すと、クリのイガが散乱した林床をヤマアカガエル♀はピョンピョン跳んで逃げて行きます。 
放置されていた丸太(倒木)も跳び越えました。 
カエルは逃げながら左へ左へぐるっと回り込み、このままだと法面を下りて林道に逃げそうです。 

ヤマアカガエル♀の跳躍シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:31〜1:39) 
物を投げつけたら、前方に跳んで逃げました。 
アカガエルの跳躍力を見くびりすぎ、着地シーンまで撮れませんでした。 (もっと広角で撮るべきでした。) 
薄暗い夕方なので、カメラの設定でゲインを上げても相当暗いです。 
※ このパートだけ、編集時に自動色調補正を施しています。

関連記事(3年前の8月下旬に撮影)▶ 跳べ!ヤマアカガエル【HD動画&ハイスピード動画】


ヤマアカガエル♀をしばらく追い回して疲れさせてから、生け捕りにしてみました。 
肝心の捕獲シーンを動画に撮り忘れたのですが、右手で手掴みにした瞬間に大量の尿を排泄し、抗議の鳴き声♪を上げました。 
捕獲時に鳴いたのは、繁殖期の産卵後に♀が♂にしがみつかれたときに抗議するリリース・コールと同じだったのでしょうか?(録音できず残念) 

一時捕獲して驚いたのは、腹面が鮮やかなオレンジ色だったことです。 
腹部は真っ黄色で、斑点などはありません。 
太腿の裏面はやや赤っぽい色でした。 
喉の裏側の模様が重要な識別点のひとつらしいのですが、それを知らなかった私は親指で隠してしまいました。

この直後にカメラの電池が切れてしまい、じっくり撮影できませんでした。 
スペアの電池も既に使い切っていて、お手上げです。

すぐに解放してやると、ヤマアカガエル♀はケロッとして(?)ピョンピョン跳んで逃げて行きます。(映像なし) 
砂利の敷かれた山道(林道)に沢の水がチョロチョロと流れ込んでいる地点でした。 
初夏にはその沢でタゴガエルの鳴き声を聞いたことがあります。  


【考察】 
Gemini AIに色々と質問してみました。

Q1: ヤマアカガエルが繁殖期にリリースコールを発するのは、♂だけか?

A1: ヤマアカガエルの場合も、リリースコールを発するのは基本的にオスだけです。

ヤマアカガエルは早春、まだ氷が張るような時期に冬眠から目覚めて水場に集まります。この時期のオスは繁殖意欲が非常に高く、メスと間違えて他のオスに抱きついてしまうことが多々あります。

1. ヤマアカガエルのリリースコール

オスが別のオスに抱きつかれた際、**「グッグッグッ」や「クックックッ」**といった短い断続的な音を出します。これがリリースコールです。

この音を出すと同時に、体を小刻みに震わせて「私はオスですよ」という信号を相手に伝え、無駄な抱合を解消させます。

2. メスは鳴くのか?

ヤマアカガエルのメスは、鳴き袋(声嚢)を持っていないため、オスのような大きな声で鳴くことはできません。

  • 拒絶のサイン: 産卵が終わったメスや、まだ準備ができていないメスがオスに抱きつかれた場合、鳴き声ではなく**「体を平たくして踏ん張る」「体を激しく震わせる」**といった物理的な動きで拒絶を示します。

  • 沈黙の死: 繁殖期には、オスが誤って死んだ個体や動かない物体に抱きつくこともありますが、それらはリリースコールを発しないため、オスはなかなか離れようとしません。

3. オスとメスの見分け方(繁殖期)

ヤマアカガエルは、この時期だけ見た目でも性別が分かりやすくなります。

  • オス: 前足の親指の付け根に「婚姻瘤(こんいんりゅう)」という黒っぽいコブが発達します。これはメスをしっかり確保するための滑り止めです。

  • メス: オスよりも一回り大きく、お腹が卵でパンパンに膨らんでいることが多いです。




Q2: 秋に山中で見つけたヤマアカガエル♀を手掴みで捕獲した瞬間に、鳴きながら大量の尿を排泄しました。この鳴き声は「離せ!」というリリースコールなのかと思ったのです。腹部が膨満し、腹面が真っ黄色だったので、♀と判明しました。


A2: それは非常に貴重な観察体験をされましたね!その状況から推測すると、あなたが聞いたのは厳密な意味での「リリースコール」ではなく、**「悲鳴(ディストレス・コール)」**であった可能性が高いです。

秋のヤマアカガエルのメスが鳴き、尿を漏らした状況について、いくつかポイントを整理してみましょう。


1. 「リリースコール」と「悲鳴」の違い

  • リリースコール(解除音):

    主に繁殖期に、オスが別のオスに抱きつかれた際「俺はメスじゃない、離せ!」と伝えるための合図です。

  • 悲鳴(ディストレス・コール):

    天敵(ヘビや鳥、そして人間)に捕まった際に出す、切羽詰まった叫び声です。ヤマアカガエルを含むアカガエル科の仲間は、捕獲された瞬間に「ギュッ」「ギャッ」と高い声で鳴くことがあります。これは相手を驚かせて隙を作るための生存戦略です。

2. なぜ尿を排泄したのか?

カエルにとって、尿を出す行為には2つの意味があります。

  1. 体を軽くする: 素早く逃げるためにバラストを捨て、機動力を上げます。

  2. 嫌悪感を与える: 外敵に対して「自分は不味い、汚い」と思わせ、口に含んだヘビなどが吐き出すのを期待する防御反応です。

3. メスの特徴と秋の様子

おっしゃる通り、**「腹部が膨満し、腹面が真っ黄色」**というのは、冬眠を控えて卵を蓄えた成熟したヤマアカガエルのメスの典型的な特徴です。

  • 黄色い腹: ヤマアカガエル(特にメス)は、秋になると腹部の黄色みが非常に強くなります。

  • 卵の準備: ヤマアカガエルは1月〜3月の非常に早い時期に産卵するため、秋の時点ですでに翌春のための大きな卵をお腹に抱えています。


結論

あなたが遭遇したのは、**「冬眠を控えて卵をたっぷり蓄えたメスが、突然の捕獲に驚いて、最大限の拒絶反応(悲鳴と排尿)を示した瞬間」**だと言えます。

メスは繁殖期の抱合(オスに抱きつかれること)に対してはあまり鳴きませんが、命の危険を感じるほどのストレスがかかった際には、鳴き袋の有無に関わらず、肺から空気を一気に押し出すことで声を出すことができるのです。




Q3: ヤマアカガエルの♀は、鳴き袋(声嚢)を持っていなくても、distress callを発せるのか?


A3: 結論から申し上げますと、鳴き袋(声嚢)を持たないメスでも、ディストレス・コール(悲鳴)を発することは十分に可能です。

「鳴く」という行為には、実は2つの仕組みがあるからです。


1. 「喉を膨らませる鳴き声」と「吐き出す鳴き声」の違い

  • 求愛音・リリースコール(鳴き袋が必要):

    これらは喉にある「声嚢(せいのう)」という袋を共鳴箱のように使い、音を増幅させて遠くまで響かせるためのものです。メスはこの袋を持たないため、オスのような「コロコロ」「キャララ」という通る声は出せません。

  • ディストレス・コール(鳴き袋が不要):

    これは、肺にある空気を一気に、かつ強い圧力で声帯を通過させて出す音です。人間が驚いたときに「キャッ!」と叫ぶのと原理は同じです。共鳴させて響かせる必要がないため、鳴き袋がなくても、肺と声帯さえあれば物理的に音(悲鳴)を出すことができます。

2. ヤマアカガエルのメスが出す「悲鳴」の正体

秋の山中であなたが聞いた声は、おそらく以下のような仕組みで発生したものです。

  • 強制的な呼気: 手で掴まれた圧迫や恐怖によるストレスで、腹筋が急激に収縮します。

  • 高音の発生: 狭まった声帯を空気が猛スピードで通り、「ギュッ」「チッ」「キュウ」といった、鋭く短い高音になります。

  • 排尿との連動: 腹筋に強い力が入るため、膀胱に溜まった水分(尿)も同時に押し出されます。

3. なぜメスも「悲鳴」を出すのか?

求愛音は「特定の相手(メス)」に届けるための信号ですが、ディストレス・コールは「自分を掴んでいる捕食者」を物理的に驚かせるための武器です。

そのため、繁殖に関わる鳴き袋の有無に関わらず、生存本能としてメスにも備わっている機能なのです。


まとめ

あなたが遭遇した個体は、冬眠直前で卵を蓄え、最も栄養価が高く捕食者に狙われやすい状態でした。

「鳴き袋はないけれど、命の危機を感じて、肺の空気を力一杯絞り出して叫んだ」

というのが、その鳴き声の正体です。




Q4: 太っていたのは、翌春に産む大量の卵をお腹に抱えているため、とのことだが、冬眠前に脂肪を蓄えているのではないのか?


A4: ご指摘の通り、「脂肪」も蓄えています! 私の説明で卵に偏ってしまった点、補足させていただきますね。

秋のヤマアカガエルのメスがパンパンに膨らんでいるのは、実は**「次世代のための卵」と「自分の生存のための脂肪」の両方を詰め込んだ、フル装備の状態**だからです。

具体的には、お腹の中は以下のような優先順位で埋まっています。


1. 脂肪体(しぼうたい)

カエルには人間のような皮下脂肪ではなく、腹腔内に**「脂肪体」**という黄色い房状(バナナの房のような形)の組織があります。

  • 役割: 冬眠中のエネルギー源。

  • 秋の状態: 夏の間に昆虫などを飽食し、この脂肪体を最大まで大きくします。これがないと、春まで生き延びることができません。

2. 卵巣(卵)

ヤマアカガエルは他のカエル(アマガエルやトノサマガエルなど)と違い、**「超早期繁殖」**という戦略をとっています。

  • スケジュール: 1月〜3月の、まだ雪が残るような時期に産卵します。

  • 秋の状態: 春になってから卵を作るのでは間に合わないため、秋の時点で既に完成に近いサイズの卵を大量に抱えています。

3. どちらが「膨らみ」の主因か?

あなたが「腹面が真っ黄色だった」と観察されたのは非常に鋭いです。

  • 皮膚越しに見える黄色: これは、成熟した卵の色(卵黄)と、パンパンに膨らんだ「脂肪体」の色が透けて見えていた可能性が高いです。

  • 膨満感: 実際、解剖学的に見ると、秋のメスの腹腔内は**「巨大化した脂肪体」がスペースの多くを占め、その隙間を「発達した卵巣」が埋めている**という、まさに隙間がない状態です。


なぜそれほどまでに蓄えるのか?

ヤマアカガエルにとって、冬眠明けはすぐに「命がけの繁殖」が待っています。

  1. 冬眠中: 脂肪を消費して生き延びる。

  2. 目覚め直後: まだエサ(虫)がいない時期に産卵・受精を行う。

つまり、**「秋に蓄えたエネルギーだけで、冬越しと繁殖の両方を完結させなければならない」**のです。そのため、秋のメスは他の時期とは比較にならないほど、はち切れんばかりの体型になります。

興味深いポイント:

鳴いた瞬間に尿を排泄したのは、これら「脂肪」や「卵」で圧迫された腹腔内の圧力を逃がし、少しでも体を柔軟にして逃げやすくするための究極のデトックスでもあったと言えます。


Q5: ヤマアカガエル♀の腹部がかなり膨らんでいたのは、私を捕食者とみなして、空気を吸い込んで腹を膨らませて、食べられないように自衛していたという可能性はあるか? 


A5: 結論から言うと、**「自衛で膨らませている」プラス「中身(卵や脂肪)も詰まっている」**という合わせ技の可能性が高いです。

1. 自衛手段としての「膨張」

ご指摘の通り、カエルはヘビなどの天敵に遭遇すると、肺に空気をたくさん吸い込んで体を大きく見せようとします。これは**「これ以上飲み込めないぞ」**というアピールや、口に入れられたときに踏ん張って飲み込まれにくくするための生存戦略です。

カメラを近づけた際、カエルが「捕食者が来た!」と警戒してグッと膨らんだ可能性は十分にあります。

2. 10月中旬という「季節」の理由

実は、この時期のヤマアカガエルのメスは、見た目以上に「中身」が詰まっています。

  • 抱卵(ほうらん): ヤマアカガエルは春一番、まだ雪が残るような時期に産卵します。そのため、秋のうちにすでにお腹の中で卵を大きく育てているのです。10月なら、メスのお腹はすでに卵でパンパンになっている頃です。

  • 冬眠前の蓄え: 山形の厳しい冬を越すために、この時期は食欲旺盛に虫を食べ、内臓の周りに「脂肪体」という栄養を蓄えます。


見分け方のヒント

もし、このカエルが**「呼吸に合わせてさらに膨らんだり、触れた時に弾力があったり」**したなら、自衛のために空気を吸い込んでいた証拠です。一方で、動かなくても常にこの体型であれば、中身はたっぷりの卵と冬越しのためのエネルギーかもしれません。

このどっしりした構えを見る限り、厳しい冬を越えて次の命を繋ぐ準備が万端な、立派なメスの個体に見えますね。



Q6: もしもヤマアカガエルを夏に捕獲すると、腹面は何色か? 


A6: 夏のヤマアカガエルを捕獲した場合、その腹面は**「白っぽい色」から「ごく薄いクリーム色」**であることが一般的です。

10月に見られたような「真っ黄色」の状態とは、明らかに印象が異なります。


夏と秋で色が違う理由

なぜ夏は白っぽく、秋になると黄色くなるのか、それには明確な理由があります。

  • 脂肪の蓄積(脂肪体):

    カエルは冬眠中のエネルギー源として、内臓の周りに「脂肪体」という黄色い脂肪の塊を蓄えます。夏の間は活発に動いてエネルギーを消費しているため脂肪が少ないのですが、秋になると冬越しのためにこれがパンパンに膨らみます。その内部の脂肪の色が、薄い皮膚を通して透けて見えるため、秋は黄色く見えるのです。

  • 卵の発達:

    今回出会ったのがメスであれば、お腹の中で育っている卵(の栄養分である卵黄など)の色も、腹部の色味に影響を与えます。

  • 皮膚の厚みと伸展:

    夏は体が比較的スリムで皮膚に余裕がありますが、秋は中身(卵や脂肪)が詰まって皮膚がピーンと引き伸ばされるため、内部の色がより鮮明に表に出てきます。

夏の姿の特徴

  • 腹部: 白、あるいは少し青みがかったような白に見えることもあります。

  • 体型: 10月の個体のような「梨型」ではなく、もっとシュッとしたアスリートのような体型をしています。

  • 後脚の赤み: ヤマアカガエル特有の脚の裏の赤みは夏でも確認できますが、秋〜春の繁殖期ほど鮮やかではないことが多いです。





Q7: 秋にヤマアカガエル♀の腹面が黄色だったのは、婚姻色(nuptial coloration)と言えるか?


A7: 結論から申し上げますと、ヤマアカガエルのメスの腹部が黄色くなる現象は、厳密な意味での「婚姻色(Nuptial coloration)」とは少し性質が異なります。

一般的に「婚姻色」というと、繁殖期に相手を引きつけたり、性別を誇示したりするために、皮膚の色素胞が変化して現れる色を指しますが、ヤマアカガエルの場合は**「内側から透けて見えている色」**という側面が強いからです。


1. 婚姻色(Nuptial coloration)との違い

通常、カエルの婚姻色は以下のようなものを指します。

  • オスの変化: 喉が黒ずむ、体色が全体的に黄色や明るい色に変わる(例:トノサマガエルやヒキガエル)。

  • 目的: メスへのアピールや、オス同士の識別。

しかし、ヤマアカガエルのメスの場合:

  • 色の正体: 皮膚自体の色が変わるというより、発達した「脂肪体」の鮮やかな黄色や、成熟した**「卵(卵黄)」の黄色**が、薄くなった腹部の皮膚を通して透けて見えている状態です。

  • 時期のズレ: 真の繁殖期(1〜3月)よりも、栄養を最大に蓄えた「秋〜冬眠直前」が最も黄色くパンパンに見えます。

2. なぜ「黄色」に見えるのか?

あなたが観察された「真っ黄色な腹部」の内訳は、おそらく以下の通りです。

  1. 脂肪体の色: カエルの脂肪体は、カロテノイドなどの色素を含み、驚くほど鮮やかな黄色やオレンジ色をしています。

  2. 卵の色: 産卵直前の卵も黄色い栄養(卵黄)をたっぷり蓄えています。

  3. 皮膚の伸展: 中身が詰まって皮膚が限界まで引き伸ばされるため、透けやすくなります。

3. 広い意味での「繁殖に関連した体色」

学術的な厳密さを抜きにすれば、「繁殖(産卵)の準備が完了したサイン」として現れる色なので、**「繁殖に関連した生理的な変化」**と呼ぶのが最も正確です。

ただし、フィールド観察の文脈では、この黄色さを目安に「あ、これは卵を持ったメスだ」と判別できるため、**「メスの成熟の指標」**として扱われることが多いです。



Q8:  秋に山中でヤマアカガエルの♀♂が出会っても、♀の腹が黄色く膨らんでいても、♂は飛びついて抱接することはないのですよね? ♂が冬眠明けで発情していることが必須なのか?


A8: 結論から言うと、秋の山中で出会った場合、たとえメスがパンパンに膨らんで美味しそうな(オス目線の)黄色いお腹をしていたとしても、オスが抱接(マウンティング)を仕掛けることはまずありません。

これには、カエルの「性衝動」を司るスイッチが、単なる視覚情報だけでなく**「ホルモン」と「環境」**によって厳密に制御されているからです。


1. オスのスイッチを入れる「トリガー」

オスのヤマアカガエルが発情し、動くもの全てに抱きつくようになるには、以下のプロセスが必要です。

  1. 冬眠(寒冷刺激): 一度一定期間の低温にさらされることで、脳内の繁殖スイッチが準備状態に入ります。

  2. 冬眠明けの吸水と気温上昇: 春先、雪解け水などで体が潤い、気温がわずかに上がると、**性ホルモン(テストステロンなど)**が急激に分泌されます。

  3. 婚姻瘤(こんいんりゅう)の発達: ホルモンの影響で、前足の親指にメスを離さないための滑り止めが完成します。

秋のオスは、体格こそ立派ですが、**ホルモンバランスは「越冬モード(省エネ・生存優先)」**であり、「繁殖モード」ではないため、隣に魅力的なメスがいても「食欲」や「隠れ場所探し」の方が優先されます。

2. メス側のスイッチ

メスも同様です。秋のメスは「卵を育てる」ことに全力を出していますが、受精を受け入れるためのホルモン状態にはなっていません。

もし秋に無理やり抱きつかれたとしても、排卵が起きないため繁殖は成立しません。

3. 秋の「静かな出会い」

秋の山中では、冬眠場所(落ち葉の下や水辺の泥中など)を求めて移動する際、オスとメスが至近距離にいることも珍しくありません。しかし、彼らはお互いに干渉せず、淡々と冬越しの準備を進めます。

興味深い例外:

種によっては「秋に抱接したまま冬眠する」という猛者(ヒキガエルなどで稀に報告あり)もいますが、ヤマアカガエルにおいては、春先の「一斉産卵(爆発的繁殖)」にエネルギーを集中させるため、秋に無駄な体力を使う抱接は行わないのが通例です。



秋に見かけるヤマアカガエルの♀の膨満した腹部の黄色は、冬眠後の繁殖期にピークを迎え、早春に産卵すると一気に白くシワシワになるのだそうです。 

2026/03/13

カキノキ樹上の熟果や雪原の落果を採食しながら、後から集まってくるカラスを牽制するニホンザル【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/13・午後13:11・くもり・気温18℃(@0:00〜) 
農地の端に1本立っているカキノキを自動撮影カメラで見張っています。 
完全に落葉した枝には熟した果実がまだ残っているだけでなく、木の下の雪面には落果が散乱しています。 
熟柿という餌資源を巡るニホンザル(Macaca fuscata fuscata)とカラスの競争関係・緊張関係が続いています。 


シーン1:12/19・午前8:50・気温-1℃(@0:04〜) 
初めからニホンザルがカキノキ樹上に登っていました(赤い矢印→)。 
右端の枝先から手を伸ばして熟柿をもぎとり、次々に採食しています。  
(右手前に自生するオニグルミ落葉灌木の幹が邪魔ですね。) 

カキノキの梢に止まって猿を見下ろしていたハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が、中程の高さの横枝に止まり直しました。 
まさかカラスが猿の背後から奇襲してライバルを追い払うのかと思ったのですが、猿が気配を感じて振り返りました。 
(カラスにそんな攻撃的な意図はなくて、ただ自分もこっそり樹上の熟果を食べたかったのかもしれません。) 
やがて、そのハシブトガラスはカキノキの枝から手前のオニグルミ落葉樹へ飛んで移動しました。 
猿は振り返ってカラスを見ましたが、カキノキの横枝に座ったまま、もぎ取った熟柿を食べ続けています。 
猿が怖くてカラスは餌場に近づけないのでしょうか? 
逆に、カラスが未練がましくニホンザルに心理戦・神経戦を仕掛けていて、牽制しているのかもしれません。 
(居心地を悪くしてライバルを追い払いたい)
音量を上げると、カラスの鳴き声が遠くから聞こえます。 


シーン2:12/19・午前9:11・くもり・気温0℃(@2:07〜)
子猿がカキノキの左下の雪面に来ています。(赤い丸○) 
樹上で採食している成獣と母子関係であることが後に分かります。 
地上の子猿は、雪面の落柿を拾い食いしているようですけど、画角の下端でよく見えません。 

一方、カキノキ樹上の成獣♀が横枝で立ち上がって手を伸ばし、熟柿を手元に引き寄せました。 
熟果をもぎ取らずに、後足で立ったまま食べ始めました。 
完食せずに、樹上で少し移動すると、別の熟果を次々に味見しています。
猿が手を離すと、たわんだ枝が弾性で戻ります。
猿が食べ残した果実は、激しく揺れても落ちずに枝に残ったままです。 

地上に居た子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登り、隣接するカキノキの枝先に残っていた熟柿を自力で採食できました。 

1羽のカラスaが左から右に横切り、手前のオニグルミ樹上に留まりました。(@2:38〜) 
さらに別個体のハシブトガラスbが左奥から飛来し、カキノキ樹上に留まりました。 
採食中のニホンザル成獣とほぼ同じ高さの別の枝にカラスbは留まりました。 
熟柿を採食中のニホンザル母子を、順番待ちのカラスたちが牽制しているようにも見えます。 

ニホンザルの成獣♀は慎重に横枝を枝先に移動して、細い枝先に残った熟柿を食べようとしています。 
細い枝先まで行くと猿の体重で折れそうなので、細い横枝ごと熟柿を力任せに引き寄せました。 

カキノキ樹上に居たハシブトガラスbが、左下の雪面に飛び降りました。 
雪面の落柿を拾い食いする様子がなんとか撮れています。 

ヤマグワの落葉灌木によじ登っていた子猿が、アクロバティックな方法で隣接するカキノキに見事に移り、母親に駆け寄ってその胸に収まりました。 
子猿は近くに来ていたカラスが少し怖いのかもしれません。 
しばらくすると、子猿は母親♀から少し離れ、自力で樹上の熟柿を採食しました。
コザルはオトナに比べて噛む力が弱いため、硬いものはあまり食べられない。また、体重が軽いので必要な食物量が少なくてすみ、オトナだと折れてしまうような細い枝先にまでアクセスできる。 (辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p93より引用)
耳を澄ますと、ニホンザルたちがクーコール♪(コンタクトコール♪)を鳴き交わしている声がかすかに聞こえました。 
(画面に写っている母子の鳴き声とは限りません。)
母親♀は、食べ残しの熟柿を惜しげなく下にポイ捨てしました。 


シーン3:12/20・午前8:12・気温0℃(@4:09〜)
翌日も朝からニホンザルがカキノキに登って熟果を食べていました。 
発情して顔が真っ赤な成獣が、カキノキ幹の中ほどから右上に伸びた枝の先まで登ると、熟柿を手繰り寄せて食べました。 
手元に引き寄せた熟果に直接かぶりつくこともあれば、手でもぎ取って食べることもありました。 
熟し過ぎた果肉の断片が落ちた他、外側の果皮は食べずに捨てました。 
食べかけの果実を口に咥えたまま、ニホンザル成獣がカキノキの幹まで戻りました。 
安定した太い横枝に座って、熟柿を美味そうに食べています。 
果汁が滴る熟柿をちょうど完食したところで、2分間の録画が終わりました。


シーン4:12/21・午前9:51・くもり後晴れ・気温2℃(@6:09〜) 翌朝はうっすらと雪化粧していましたが、雪は降り止んでいました。 

黒い首輪を装着したニホンザルの成獣がカキノキ幹をよじ登った後で、左から計4頭の子猿が走って登場しました。 
子猿はカキノキに比べて幹が細いヤマグワやアンズの落葉灌木を経由してカキノキ樹上に移りました。 
これは子猿に特有の移動経路です。 
成獣よりも体格の劣る子猿は、太い幹のカキノキを直接よじ登ることがまだ苦手なのでしょう。 
カキノキの幹に巻き付いている蔓植物を掴んで登る若い個体もいました。 

左から飛来したカラスがアンズの横枝にひょいと止まりましたが、近くに居た子猿をカラスが襲うことはありませんでした。 
子猿たちも特にカラスを警戒しないで、木登り遊びを楽しんでいます。 

ニホンザルたちはカキノキに続々とよじ登り、樹冠部に残った熟果を食べ始めました。 
右下の地上に残っていたニホンザル個体は、雪面の落果を拾い食いしています。 

奥からカラスが次々と飛来し、カキノキの枝に留まる個体もいました。 
樹上で柿の実を食べていたニホンザル成獣が振り返ってカラスに気づくと、追い払いました。(@7:39〜) 
逃げたカラスは、少し飛んだだけで、左隣りのアンズ落葉樹に留まり直しました。 


シーン5:12/21・午前9:53・晴れ(@8:09〜) 
子猿は満腹のようです。 
遊び仲間(兄弟姉妹?)の2頭の子猿が、左の落葉したヤマグワ灌木の辺りで一緒に遊んでいます。 
右から飛来して近くの雪原に舞い降りたカラスが、ウォーキングで雪原を歩くと、子猿たちが遊ぶ様子を近くで眺めています。 
子猿と一緒に遊びたいのか、構って欲しいのかな? 
柿の実という貴重な餌資源を巡ってカラスが猿を牽制しているようには見えなくなってきました。 
(ここだけ見ると、敵対関係には見えません。) 


シーン6:12/21・午前9:56・晴れ(@10:10〜) 
カキノキ樹上に2頭のニホンザルが登って熟柿を採食しています。 
左奥で遊ぶ子猿は計3頭になりました。
(シーン5の最後で1頭の子猿が柿の木から下りて、遊び仲間と合流。) 

雪原をうろついていたカラスが、落葉低木の横枝に跳び乗りました。 

左手前のオニグルミ樹上に居た猿が木を下り始め、至近距離で写りました。(@10:58〜) 
前足の肉球が一瞬写ったぐらいです。 
少し奥の雪原に跳び下りたようです。
幸い、猿に監視カメラを悪戯されずに済みました。 


シーン7:12/21・午前10:26・くもり・気温6℃(@12:12〜) 
ニホンザルの群れはいつの間にかカキノキから居なくなっていました。 
(カキノキから少し離れていただけだと後に判明します。)
入れ代わりで、カラスの群れが雪原に散開して、雪面の落柿を食べています。 
地上採食中のカラスたちが少し逃げ惑ったので、何事かと思いきや、首輪を装着したニホンザル成獣が手前から柿の木の下にゆっくり歩いて登場しました。(@12:40〜) 
カキノキの真下の雪面から落柿を拾うと、近くの灌木に腰掛けながら食べ始めました。 
尻だこがあるニホンザルでも雪面に直接座ると冷たいのか、樹上で座るようにしています。 
その猿が食べながら振り返って一瞥しただけで、背後の雪原を忍び寄っていたカラスたちが慌てて逃げました。(@14:00〜) 

左では子猿がヤマグワの落葉灌木によじ登って遊び始めました。 
カキノキの梢(画角の外)で別個体のニホンザルが採食しているようで、ときどき食べ残しを捨てています。 


シーン8:12/21・午前10:28・くもり・気温8℃(@14:12〜) 
カキノキの樹上からニホンザル成獣が頭を下にして幹を下りてきました。 
やんちゃな子猿なら飛び降りるところですが、成獣は怪我するのが怖いのか、慎重に雪原へ降りました。 

右の落葉灌木では、首輪を装着した成獣♀個体が落柿を食べながら、その様子を見ていました。 
食べかけを捨てて振り返ると、雪原を背後まで来ていたカラスが警戒して飛び退きました。(@14:28〜15:07) 
このニホンザル個体は、もうだいぶ食欲が満ち足りているのか、それほど攻撃的にカラスを追い回したり追い払ったりすることはありません。 
それでも図々しく近寄ってくるカラスをときどき牽制しています。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 




【考察】
辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』という本によると、
 ・種内の競争関係と同様に、種間関係にも干渉型と消費型の2つがあるのだが、1本の木で2種類の動物が食べものを直接取り合う局面はほとんどないだろうから、この場合は消費型競争が問題になる。 (p115より引用) 
・本州では動物感の種間競争に関するきちんとした研究はまだ公表されていない。 (p116より引用) 


 
この動画シリーズについてChatGPTと問答を長々と繰り返してブレインストーミングしました。
おかげで頭を整理できたのですが、すべてのQ&Aをコピペするのは面倒だし、あまりにも長くなり過ぎます。
今回はChatGPTに観察結果の解釈をまとめてもらいました。


カキノキを巡るニホンザルとカラスの相互作用

農地の端に、剪定がほとんどされていない1本のカキノキが立っており、周囲は収穫後のソバ畑、スギの防風林、休耕地などに囲まれていた。樹高はおよそ10 m前後と推定され、細長い樹形で、熟した果実は樹冠の外側や枝先に多く残っていた。この木をトレイルカメラで監視したところ、昼間には ニホンザル の小さな群れ(10頭未満と推定)が繰り返し訪れて果実を採食していた。

サルが来た直後の段階では、周囲にいた ハシブトガラス(および可能性として ハシボソガラス)に対して強い排除行動が見られた。サルは樹上だけでなく地上でもカラスを追い回し、落果を拾い食いしていたカラスの群れを追い散らしていた。この段階は、餌資源を巡る**干渉型競争(interference competition)**として解釈できる。

しかし時間の経過とともに、サルのカラスに対する攻撃性は次第に弱まった。カラスは近くの木(オニグルミなど)に待機したり、奥のスギ防風林から飛来したりして機会をうかがい、サルが落とした果実を地上で拾って食べた。サルは果実を味見したり、食べかけの果実を惜しげもなく落とすことが多く、それがカラスにとって重要な餌資源となっていた。

このため、この関係には競争と**促進(facilitation)**の両方の側面が存在していた。サルは果実へのアクセスを巡ってカラスを排除する一方で、採食行動の結果として落果や食べ残しを生じさせ、結果的にカラスの採食機会を増やしていた。

最終的に、樹上にはまだ果実が残っている段階でもサルの群れは比較的あっさりとその場を離れた。すると待機していたカラスがすぐに飛来し、樹上および地上で果実を採食し始めた。観察の後半になると、残った果実は細い枝先に集中しており、体重の軽い子ザルやカラスの方が利用しやすい状態になっていた。

カラスの個体数は時間によって変動したが、通常は3~5羽程度で、多い時には10羽以上が集まることもあった。しかし映像ではカラス同士の激しい争いはほとんど見られず、資源量が比較的多かったため同種間の干渉型競争は弱かった可能性がある。



フレンチマリーゴールドの花蜜を吸って飛び回るウリキンウワバ(蛾)【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年10月中旬・午後14:35頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたフレンチ・マリーゴールドの群落で地味な蛾が訪花していました。 
翅をよく見ると金色の斑紋があり、ウリキンウワバ(Anadevidia peponis)ですかね? 
翅を半開きのまま口吻を伸ばして、がっつくように吸蜜しています。 
次の花へ飛び立つ前に飛翔筋を動かして体温を上げる準備運動が必要なようで、訪花中も小刻みに羽ばたいています。 

飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:19〜)

 

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