2026/03/08

夜の雪山を歩きトレイルカメラに興味を示す初冬のニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年12月中旬 

シーン0:12/3・午前8:41・晴れ(@0:00〜) 
雪が積もる前の明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山のスギ林縁で朽ち果てた倒木の端に給餌箱を設置し、拾い集めてきた銀杏(イチョウの種子)で一杯にしました。 
自動撮影カメラで見張っています。 

この給餌実験とは関係ないのですが、ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が近くの獣道を往来するシーンをまとめました。 


シーン1:12/11・午前0:26(@0:03〜) 
画面右奥の暗闇に注目してください。 
雪が積もった緩斜面を深夜にカモシカらしき獣が右へゆっくり登って行きます。 
黒い影と、赤外線を反射して白く光る目だけがちらっと見えました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:12〜)。 


シーン2:12/16・午後17:50(@0:20〜)日の入り時刻は午後16:24。 
5日後の真っ暗な晩に、いきなりカモシカの横顔が至近距離で写りました。 
左から来たカモシカが、トレイルカメラの匂いを嗅いでいたようです。 
眼下腺を擦りつけて、分泌物でマーキング(匂い付け)したのかもしれません。 
カモシカは、カメラの前を通って右に横切るかと思いきや、左に戻りました。 


シーン3:12/18・午前1:43(@0:27〜) 
2日後の深夜にも、左から来たカモシカの横顔が至近距離で撮れていました。 
角が立派なので成獣ですね。 
しばらくその場で佇んでいたカモシカは、監視カメラを一瞥もしないで、雪山を右へ立ち去りました。 
雪国のニホンカモシカは逞しいですね。 
真冬でも孤高の単独行動を貫きます。
旧機種のトレイルカメラは、動画に撮るとなぜか気温が記録されなくなるのが残念です。 

給餌箱を取り付けていた倒木は、雪で埋もれてしまいそうです。 
これから更に積雪が増えると、固定してある監視カメラに対してカモシカの歩く位置がどんどん高くなります。


つづく→

軒下のゴーヤ栽培と黄色い落果

2024年10月中旬・午後・くもり 

住宅地で民家の軒下から蔓植物を栽培して壁面緑化(グリーンカーテン)していました。 
夏の強い日差しが窓から入るのを遮る天然の日よけになるのです。

その根元に散乱している、黄色くて細長い落果が気になりました。 
葉の形を見るとツルレイシ(別名ゴーヤ)なのですが、果実の表面がゴツゴツしておらず、滑らかです。 
素人目には、まるで黄色いズッキーニの実のように見えました。 
落ちた果実は腐りかけているようで、ハエやアリが群がっていました。
ゴーヤの落果
ゴーヤの落果
ゴーヤの花と幼果
ゴーヤの花
軒下で栽培したゴーヤのグリーンカーテン


Google Gemini AIに写真を見せつつ質問してみました。 

Q1: ゴーヤの果実の表面が凸凹していない滑らかな品種があるのか? 壁面緑化のために軒下で栽培した蔓植物の下で秋に落果を見つけたのだが、まるで黄色いズッキーニのようです。葉の形はゴーヤに似ていました。 

A1: 結論から申し上げますと、これらは間違いなく**ゴーヤ(ツルレイシ)です。しかも、珍しい品種というよりは、一般的なゴーヤが「完熟してイボが消失しかけている状態」**である可能性が高いです。

お写真から読み取れるポイントを整理しました。

1. 品種の特定:なぜ滑らかに見えるのか

お写真(落果-1、落果-2)を見ると、表面にわずかに隆起した跡はありますが、全体的にツルリとしていますね。これには以下の理由が考えられます。

  • 過熟による膨張: ゴーヤは熟すと果実がパンパンに膨らみ、もともとあったイボが引き伸ばされて平坦になることがあります。

  • 品種の特性: お写真の個体は、もともとイボが低く、滑らかな特徴を持つ「なめらか系」の品種(滑皮苦瓜など)であった可能性もあります。

  • 季節的要因: 10月中旬という時期から、気温の低下により果実の成長が変則的になり、典型的なゴツゴツが形成されにくかったことも推測されます。

2. 植物学的な証拠

  • 葉の形状: 1枚目のお写真で、指のように深く5〜7つに分かれたギザギザの葉がはっきりと確認できます。これはゴーヤ特有の形です。

  • 花: 黄色の5弁花も、まさにウリ科ゴーヤ属の特徴そのものです。

  • 幼果(赤ちゃんの実): 1枚目の左上に写っている小さな実は、まだしっかりとゴーヤらしいイボを持っていますね。ここから成長し、熟す過程であの「黄色いズッキーニ」のような姿に変貌したようです。

3. 完熟したゴーヤの末路

お写真の落果した実は、右端が崩れて中身が見えかかっています。この中には、おそらく真っ赤なゼリー状の物質に包まれた種が詰まっているはずです。

豆知識: ゴーヤは熟すと自然に果実の先端から「爆ぜる(はぜる)」ように割れ、中の赤い種を露出させます。これは鳥に種を見つけてもらい、遠くへ運んでもらうための戦略です。


この黄色い状態は苦味が消えて甘みが出ていますが、果肉が非常に柔らかく崩れやすいため、食用には向きません。

このお宅の方は、グリーンカーテンとしての役目を終えたあと、種の採取や自然のサイクルを楽しんでいらっしゃるのかもしれませんね。



Q2: 黄色い落果にアリやハエが集まっていたということは、やはり苦味が失せて甘くなっていたのでしょうか。 

A2: お写真(落果-2)を拝見すると、確かに黄色い果実の表面にアリのような小さな虫が数匹確認できますね。

おっしゃる通り、この状態のゴーヤは苦味が消え、非常に甘くなっています。虫たちが集まっているのは、まさにその甘い蜜や果肉を求めてのことだと考えられます。

1. 完熟による成分の変化

ゴーヤが黄色く熟すと、内部では劇的な変化が起きています。

  • 苦味の消失: 緑色のときには強烈だった苦味成分(モモルデシンなど)が分解され、ほとんど感じられなくなります。

  • 糖度の増加: 果実全体が熟成し、特に種を包んでいる赤いゼリー状の部分は、フルーツのように強い甘みを持ちます。

  • 組織の崩壊: 写真の落果した実(落果-1、落果-2)の右端が茶色く崩れているのは、完熟して組織が柔らかくなったところに、虫が食べたり菌による分解が進んだりしているためです。

2. 虫たちの目的

アリやハエは、この完熟して溢れ出した**「赤いゼリー部分の糖分」**や、柔らかくなった果肉から漏れ出す汁を敏感に察知して集まってきます。

自然界では、こうして虫や鳥に食べてもらうことで、中の種を散布してもらう仕組みになっています。



1枚目の花の写真の左上にゴーヤの幼果が写っているのは、AIに指摘されるまで気づきませんでした。
植物としてのゴーヤについて、ようやく私にも少しずつ分かってきました。
そもそも、私が子供の頃はゴーヤ料理なんて食べたこともありませんでした。
ゴーヤチャンプルーなど沖縄料理で有名ですが、こんな北国(雪国)でもゴーヤが栽培できるとは、驚きです。

関連記事(同年の9〜10月の撮影)▶ 

カキノキの下で拾った落果を運び、雪の下に埋めて隠すハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】貯食行動

 



2024年12月中旬〜下旬 

シーン1:12/19・午前9:13・くもり・気温3℃(@0:00〜) 
郊外のカキノキに朝からニホンザル(Macaca fuscata fuscata)とカラスの群れが採食に来ていました。 
この記事の主役は、ニホンザルではなくカラスです。

カキノキに登っていたニホンザルの母子が樹上から下り始めました。 
慎重な母親♀はカキノキの横枝から跳び下りず、隣接する蔓と落葉灌木(樹種不明)を伝って地上へ降りるようです。 
これは前回と同じ経路です。 
後から追いかけてきた子猿が途中で母親♀の腰に跳び乗りました。 
母猿は子猿をおんぶしたまま、雪原を手前歩き去りました。 

カキノキの下の雪面に佇んでいたハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が、立ち去るニホンザルの母子を見送ると、落柿を啄み始めました。 
1.5倍に拡大してよく見ると、このハシブトガラス個体は熟柿の果肉の欠片を咥えたまま左へ少し歩き(ウォーキング)、ヤマグワの落葉灌木の根本に埋めて隠しました! 
貯食後のカラスは、果汁で汚れた嘴を雪面に擦りつけて拭いました。 
周囲に積もった雪や落ち葉を少し集めて貯食物の穴にかぶせて、隠蔽工作しています。 
貯食作業に満足したハシブトガラスは、雪原を手前に少し歩き、落柿の拾い食いを再開しました。(死角で見えない) 

別個体のハシブトガラスがどこか近くから澄んだ声でカーカー♪鳴く声が聞こえます。 


シーン2:12/21・午前9:58・晴れ・気温9℃(@1:21〜) 
2日後も同様のシーンが撮れていました。 
ニホンザルの群れがカキノキの下の雪面で落果を拾い食いしています。 
奥の雪原を左から(飛び跳ねるようにホッピングで)歩いてきたカラスが落柿を咥えると、奥のスギ林縁に持ち去りました。 
雪原に座って採食中のニホンザルたちは、そんなカラスを横で見ていただけで、追い払ったりしませんでした。 
カラスは猿の群れから離れた安全な場所に運んでから落柿を食べたのか、それとも落葉灌木の根本に埋めて念入りに隠したのか(貯食行動)、定かではありません。 
カメラから遠い上に、手前の落葉灌木の陰になって、しっかり観察できないのです。
しかも、肝心なときに1頭のニホンザルが撮影の邪魔をしました。 
カラスは、もう一つ別な落柿を雪面から拾い上げると、奥に運んで行きました。(@1:55〜)   
このカラス個体はハシブトガラスではなく、ハシボソガラス(Corvus corone)かもしれません。(遠くて見分けにくい) 

その間に、サルが雪面から拾ったカキノキ落果を口に咥えたまま、手前に走って来ました。 
トレイルカメラを固定したオニグルミの樹上によじ登ると、興味津々で調べています。 
雨よけ庇をいたずらしている物音がガサゴソ聞こえます。
(雨よけを手を使って横にずらしてしまいました。)
悪戯サルが小声で鳴き♪、監視カメラを覗き込む顔がちらっと写りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
餌が乏しい初冬に、カキノキ果実という限られた餌資源を巡って異種間(ニホンザルvsカラス)の競争が繰り広げられています。 
餌場での力関係は、カラスよりもニホンザルの方が優位にあるようです。 
今回、カラスを追い払うニホンザル個体はいませんでした。 
関連記事(同所同時期の撮影)▶  初冬に雪国のニホンザルがカキノキの熟果を巡ってハシブトガラスの群れを追い払う【野鳥:トレイルカメラ】占有行動

直接的な攻撃を受けなくても、カラスはニホンザルが近くにいると遠慮しています。 

シーン1はどう見ても貯食行動です。 
満腹状態のハシブトガラスが、競合するニホンザルに餌を全部食べられないように、美味しそうな落柿の一部を隠したのかもしれません。 
落果を丸ごと1個隠すのなら分かるのですが、果肉のわずかな欠片をわざわざ手間ひまかけて雪の下に埋めて隠すのが不思議です。 
カラスが普段隠す餌は、クルミの実(堅果)やパンなど乾いた餌です。
甘くて腐りやすいカキノキ液果を貯食しても長期保存できるとは思えないのですが、雪の下に埋めれば腐らずに冷蔵保存できることを雪国のカラスは知っているのかもしれません。

同一個体のカラスが、隠した餌を後で掘り出して食べる様子は、残念ながら撮れていませんでした。 
(その貯食物を別個体のカラスが食べたら、盗み行動になります。)
もし埋めた果肉に種子(柿の種)が含まれていて、カラスが後で食べるのを忘れたら、カキノキの種子散布に貢献したことになります。(貯食型の動物散布) 
カキノキの果実(柿の実)は液果ですから、被食型の動物散布される、というのが定説です。 
定説に反した証拠映像が撮れたかもしれません。 

シーン2のカラスは貯食行動ではなく、ニホンザルから少し離れた位置に落果を運んでから安全な場所で食べただけかもしれません。 


つづく→

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