2024/12/27

シロバナヤマフジの花蜜を吸い藤棚を飛び回るクマバチ♂【ハイスピード動画】

 


2023年5月上旬・午後15:20頃・晴れ


民家の藤棚に咲いたシロバナヤマフジ(シラフジ、白藤)の群落でキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)の雄蜂♂が訪花していました。 
240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。 
マメ科シロバナヤマフジの蝶形花で正当訪花を繰り返し、吸蜜しています。 
訪花の合間に飛んだ際に、顔の頭楯が白く、複眼が大きく発達していることから、雄蜂♂と分かりました。 

栄養補給を済ませた雄蜂♂は蜜源植物の近くでホバリング(停空飛翔)して空中に縄張りを構え、交尾相手の♀を待ち構えます。 
そこまでは本に書いてある通りで、理屈として分かるのですが、同じ藤棚でクマバチ♀も忙しなく訪花していたのに、なぜか求愛・交尾行動は一度も見られませんでした。 


空中で停飛(ホバリング)している雄蜂♂は、早い者勝ちで♀を獲得するために、周囲で動く物に対しては反射的に何でも飛びつく習性があるぐらいです。
したがって、藤棚で訪花を繰り返しているクマバチ♀の存在に気付いていないはずがありません。


クマバチは同種の仲間を個体識別したうえで「この♀は脈なしだ(以前に交尾拒否された?)」という判断を雄蜂♂が下しているとしか思えません。

 ※ 動画編集時に逆光補正処理を施してあります。 


関連記事(同所で7年前の撮影)▶ 白藤の花蜜を吸うクマバチ♂



【追記】
ときどき復習しないと私も忘れそうになるのですが、クマバチはミツバチ科に属しているものの、ミツバチのような真社会性ハチではなく亜社会性のハチです。
つまりクマバチの♀は女王蜂と働き蜂のようなカーストに分かれておらず、単独または少数の♀が共同で採餌と育児を行います。
したがって、交尾の様式も異なります。
ミツバチのように新女王蜂と雄蜂♂が結婚飛行で交尾するのではなく、ホバリングで縄張りを占有するクマバチ♂は同種の♀であれば誰でも交尾可能ということになります。
また、クマバチの雄蜂♂は♀と交尾してもミツバチ♂のように即死することはなく、何度でも交尾可能なのだそうです。
しかし、クマバチ♀の交尾拒否行動については、あまりよく分かっていないらしい。
キムネクマバチの♀が雄蜂♂を誘引する物質(性フェロモン)を分泌していることは、行動観察などから確認されています。
クマバチ属の一部の種では、♀が分泌する性フェロモンの成分が特定されていて、主に炭化水素やエステルといった化合物の混合物で構成されていたそうです。
しかし、日本産のキムネクマバチでは♀の性フェロモンの実態は化学的に同定されていないらしい。
そうと分かれば、訪花中のクマバチ♀に対して雄蜂♂が求愛しない理由も簡単に説明できそうです。
(交尾する気がない♀は、性フェロモンを分泌していない。交尾する♂を♀が選り好みしている?)


以上、この追記部分は、AIのGeminiに質問しまくった回答を自分なりにまとめました。
ダブルチェックしても情報の出所が不明な点(肝心の性フェロモンについて)もあり、AIに特有の知ったかぶり(ハルシネーション)なのかもしれませんが、一応ここにまとめておきます。

2024/12/26

厳冬期に1〜2頭でうろつき雪原の巣穴に出入りするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月下旬~2月上旬 

シーン0:1/22・午後14:17・くもり・気温22℃(@0:00〜) 
休耕地でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地をトレイルカメラで見張っています。 
今期は異常な暖冬で積雪量が少ないです。 


シーン1:1/29・午後19:01・気温-2℃(@0:04〜) 
雪が少し積もり、雪面に古い足跡が残っています。 
(低温のせいか、タヌキが巣穴に出入りしても監視カメラが撮り損ねているようです。) 


シーン2:1/29・午後19:03(@0:07〜) 
タヌキが単独で手前に向かって雪原を歩いて来ます。 
雪面に足跡が残らないということは、凍結しているのでしょう。 


シーン3:1/30・午後20:33・-2℃(@0:15〜) 
手前から奥に向かって雪原を歩き去るタヌキの後ろ姿が写りました。 
クラスト(凍結)した雪面にタヌキの足跡は残りません。 
巣口で立ち止まると、周囲を警戒してから慎重に中に潜り込みました。 
巣穴の主が無事であることが確認できて、一安心。 


シーン4:1/31・午前0:40・夜霧・気温-6℃(@0:42〜) 
画面全体がぼんやりと曇ってほとんど見えません。 
夜霧が立ち込めているのか、それとも寒さでレンズに霜が下りたのでしょうか? 
タヌキらしき獣が手前から奥に歩き去り、巣口に辿り着きました。 
振り返るとようやく白く光る眼が見えました。 
おそらく入巣したと思われますが、霧ではっきり見えません。 


シーン5:1/31・午後18:23・晴れ・気温0℃(@0:56〜) 
晴れた晩に、出巣直後と思われるタヌキが手前に向かって雪原を歩いてきます。 
雪面はクラストしていて、足跡が残りません。 
右下で立ち止まってブルブルと激しく身震いしました。 
右を見やってから手前の落葉樹林内へ入って行きました。 


シーン6:1/31・午後21:21・晴れ・気温-2℃(@1:20〜) 
3時間後にタヌキが外出(採餌)から戻ってきたようです。 
手前から奥に向かって凍結した雪原を歩き、巣穴に真っ直ぐ向かうと、中に入りました。 


シーン7:2/1・午前5:35・気温3℃(@1:46〜) 
雪(みぞれ?)が降り始め、強風が吹いています。 


シーン8:2/1・午後17:28・気温-3℃(@2:04〜) 日の入り時刻は午後17:04。 
日没後の晩、横殴りの吹雪が吹き荒れていてもタヌキが越冬用巣穴から外に出てきました。
古い足跡は新雪ですっかり埋もれてしまいました。 
右下手前に向かって一直線に雪原を歩いてきます。 
立ち止まって新雪の雪面の匂いを嗅いでいます。 
身震いしてから、再び歩き始めます。 


シーン9:2/1・午後17:42・気温-3℃(@2:30〜) 
13分後に同一個体が戻って来ました。 
自分の足跡をそのまま辿って、帰巣しました。 
巣口で周囲を見回し、身震いしてから入巣。 
雪面を小さな雪玉が強風に吹かれて転がって行きます。 

タヌキの個体識別ができていませんが、この越冬用巣穴には1頭しか住んでいないのでしょうか? 
♀♂ペアが同時に出入りする様子を最近見かけません。 
巣ごもりから交互に覚醒するのかな? 


シーン10:2/3・午後17:29・気温0℃(@3:20〜) 日の入り時刻は午後17:07。 
久しぶりに♀♂ペアのホンドタヌキが同時に姿を現してくれました。 
この日も日没後に活動を始めました。 
1頭が巣口に座って手前を見ています。 
その間に先行個体が雪原を右下まで来ていました。 
後続個体も巣穴を離れると、凍結した雪原をゆっくり歩き始めました。 


シーン11:2/3・午後22:37・気温-6℃(@3:51〜) 
6時間7分後にようやく1頭が外出から戻り、右手前から真っ直ぐ帰巣しました。 


シーン12:2/3・午後22:52・気温-5℃(@4:06〜) 
さらに15分後、後続個体がようやく戻ってきました。 
採餌中のペアは別行動していたようです。 
先行個体と同じく右手前から帰巣しました。 
巣口の手前で雪面に残る足跡が気になり、匂いを嗅いでいます。 
ゆっくり巣穴に入りました。 


シーン13:2/4・午前1:26・気温-6℃(@4:44〜) 
約2時間半後の深夜、出巣直後と思しきタヌキが手前に歩いて来ます。 
雪面にうっすらと新しい足跡が残りました。 


シーン14:2/4・午前1:28・(@4:53〜) 
数分遅れて出巣した後続個体も手前にやって来ました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
雪国ではタヌキが歩いた足跡が雪面にしっかり残り、行動の軌跡を読み取れるのが面白いところです。

その後はトレイルカメラの電池切れなのか、何も写らなく。 
昼間も撮れなくなったのは不思議です。 
厳冬期は低温のため電圧が低下するのでしょう。 
雪解けが急速に進む時期に、タヌキの行動を記録できなかったのは残念です。 



カタクリの花を眺めながら春の山道を登る

 

2023年4月下旬・午後12:00頃・晴れ 

里山の斜面にカタクリの大群落が満開に花を咲かせていました。 
ウグイス♂(Horornis diphone)がどこか近くでホーホケキョ♪ときれいな囀り(さえずり)を披露していました。 
まさに春の風物詩ですが、期待した訪花昆虫は全く見当たりませんでした。 
静かに進行している昆虫の大絶滅が本当に心配です。 

山道を登りながらカタクリの花畑を動画に撮ってみました。 
ちょっと酔いそうな映像になってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

早春に咲くカタクリの花は、スプリング・エフェメラルのひとつです。 
この里山ではかつてカタクリの大群落が春のちょっとした観光資源になっていました。 
コロナ禍のロックダウンで山林を誰も整備しなくなると、あっという間に雑木林の下生えが藪となったり倒木が散乱したりして、カタクリの群落は衰退してしまったようです。 
一方、冬に雪崩が多発する急斜面では樹木が育たない(植物遷移が進行しない)ため、そこを通る登山ルートではカタクリの群落が健在です。 
定期的に適度に攪乱される地形でないと、カタクリの群落は安定して維持できないようです。 
里山を林業家が再整備すれば、カタクリの花畑を復活させるのは難しくないはずです。 
カタクリはアリによって種子が散布される植物としても有名です。

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