2024年1月下旬~2月上旬
シーン0:1/22・午後14:17・くもり・気温22℃(@0:00〜)
休耕地でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が越冬する営巣地をトレイルカメラで見張っています。
今期は異常な暖冬で積雪量が少ないです。
シーン1:1/29・午後19:01・気温-2℃(@0:04〜)
雪が少し積もり、雪面に古い足跡が残っています。
(低温のせいか、タヌキが巣穴に出入りしても監視カメラが撮り損ねているようです。)
シーン2:1/29・午後19:03(@0:07〜)
タヌキが単独で手前に向かって雪原を歩いて来ます。
雪面に足跡が残らないということは、凍結しているのでしょう。
シーン3:1/30・午後20:33・-2℃(@0:15〜)
手前から奥に向かって雪原を歩き去るタヌキの後ろ姿が写りました。
クラスト(凍結)した雪面にタヌキの足跡は残りません。
巣口で立ち止まると、周囲を警戒してから慎重に中に潜り込みました。
巣穴の主が無事であることが確認できて、一安心。
シーン4:1/31・午前0:40・夜霧・気温-6℃(@0:42〜)
画面全体がぼんやりと曇ってほとんど見えません。
夜霧が立ち込めているのか、それとも寒さでレンズに霜が下りたのでしょうか?
タヌキらしき獣が手前から奥に歩き去り、巣口に辿り着きました。
振り返るとようやく白く光る眼が見えました。
おそらく入巣したと思われますが、霧ではっきり見えません。
シーン5:1/31・午後18:23・晴れ・気温0℃(@0:56〜)
晴れた晩に、出巣直後と思われるタヌキが手前に向かって雪原を歩いてきます。
雪面はクラストしていて、足跡が残りません。
右下で立ち止まってブルブルと激しく身震いしました。
右を見やってから手前の落葉樹林内へ入って行きました。
シーン6:1/31・午後21:21・晴れ・気温-2℃(@1:20〜)
3時間後にタヌキが外出(採餌)から戻ってきたようです。
手前から奥に向かって凍結した雪原を歩き、巣穴に真っ直ぐ向かうと、中に入りました。
シーン7:2/1・午前5:35・気温3℃(@1:46〜)
雪(みぞれ?)が降り始め、強風が吹いています。
シーン8:2/1・午後17:28・気温-3℃(@2:04〜) 日の入り時刻は午後17:04。
日没後の晩、横殴りの吹雪が吹き荒れていてもタヌキが越冬用巣穴から外に出てきました。
古い足跡は新雪ですっかり埋もれてしまいました。
右下手前に向かって一直線に雪原を歩いてきます。
立ち止まって新雪の雪面の匂いを嗅いでいます。
身震いしてから、再び歩き始めます。
シーン9:2/1・午後17:42・気温-3℃(@2:30〜)
13分後に同一個体が戻って来ました。
自分の足跡をそのまま辿って、帰巣しました。
巣口で周囲を見回し、身震いしてから入巣。
雪面を小さな雪玉が強風に吹かれて転がって行きます。
タヌキの個体識別ができていませんが、この越冬用巣穴には1頭しか住んでいないのでしょうか?
♀♂ペアが同時に出入りする様子を最近見かけません。
巣ごもりから交互に覚醒するのかな?
シーン10:2/3・午後17:29・気温0℃(@3:20〜) 日の入り時刻は午後17:07。
久しぶりに♀♂ペアのホンドタヌキが同時に姿を現してくれました。
この日も日没後に活動を始めました。
1頭が巣口に座って手前を見ています。
その間に先行個体が雪原を右下まで来ていました。
後続個体も巣穴を離れると、凍結した雪原をゆっくり歩き始めました。
シーン11:2/3・午後22:37・気温-6℃(@3:51〜)
6時間7分後にようやく1頭が外出から戻り、右手前から真っ直ぐ帰巣しました。
シーン12:2/3・午後22:52・気温-5℃(@4:06〜)
さらに15分後、後続個体がようやく戻ってきました。
採餌中のペアは別行動していたようです。
先行個体と同じく右手前から帰巣しました。
巣口の手前で雪面に残る足跡が気になり、匂いを嗅いでいます。
ゆっくり巣穴に入りました。
シーン13:2/4・午前1:26・気温-6℃(@4:44〜)
約2時間半後の深夜、出巣直後と思しきタヌキが手前に歩いて来ます。
雪面にうっすらと新しい足跡が残りました。
シーン14:2/4・午前1:28・(@4:53〜)
数分遅れて出巣した後続個体も手前にやって来ました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
雪国ではタヌキが歩いた足跡が雪面にしっかり残り、行動の軌跡を読み取れるのが面白いところです。
その後はトレイルカメラの電池切れなのか、何も写らなく。
昼間も撮れなくなったのは不思議です。
厳冬期は低温のため電圧が低下するのでしょう。
雪解けが急速に進む時期に、タヌキの行動を記録できなかったのは残念です。
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