2024年1月下旬
シーン1:1/24・午後13:22・晴れ(@0:00〜)
日中の明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
雪が積もった里山でスギ植林地の上端部にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで見張っています。
画面の手前から奥に向かって上り坂の斜面を見上げています。
林床の雪面にはスギの落葉落枝が散乱しています。
シーン2:1/28・午後19:47(@0:08〜)
晩にカモシカが左奥から登場したようで、監視カメラの起動時にはすでにスギの木の下に佇み、カメラを正面から見据えていました。
頭部を左右に回すように身震いしました。
やがて警戒を解くと、舌をペロペロ出し入れしながら、後脚だけ蹄を少し前に移動させて排便姿勢になりました。
カメラに尻を向けてくれなかったので、肝心の肛門が見えません。
それでも、小さな糞粒がポロポロと落ちて雪面に跳ね返り、転がる様子がかろうじて写っていました。
そのままの体勢で、瞬きひとつしないまま、しばらくじっと静止しています。
食糧事情が悪化する厳冬期のカモシカは便秘気味なのですかね?
というか、むしろ逆に繊維質が多くて栄養価の低い餌しか食べてない気がするのですけど。
排便と同時に排尿もしたかどうか、正面からのアングルでは不明です。
排便体勢のまま目を見開いていたカモシカが、ようやく瞬きしました。(@1:32~)
残念ながら90秒間で録画が打ち切られ、溜め糞場sr1からカモシカが立ち去るまでの一部始終を動画に記録できませんでした。
関連記事(同所で9ヶ月前の撮影)▶ 里山の溜め糞場で排便するニホンカモシカ【トレイルカメラ】
シーン3:1/28・午後19:49(@1:38〜)
次に監視カメラが起動したときには、カモシカは溜め糞場sr1から居なくなっていました。
雪面に残る足跡を読み解くと、カモシカは左に立ち去ったようです。
シーン4:1/28・午後19:47(@1:43〜)
ニホンカモシカが雪山で排便したシーンを1.5倍に拡大したうえでリプレイしてみました。
カモシカは下り坂(斜面の谷側)の方を向いて排泄していました。
もしかすると、斜面の山側を向いて排便する方が自然(楽な体勢)なのに、監視カメラの存在を警戒しながら用を足したのかもしれません。
暖冬で積雪量は少なく、カモシカの蹄はそれほど雪面に潜っていません。
糞粒が次々に排泄されています。
雪の斜面を転がり落ちた自分の糞粒がいくつか前足の蹄に触れたようですが、カモシカは気にしていません。
【考察】
翌日、この溜め糞場sr1で興味深い事件(衝撃の食糞行動)が観察できました。
結局カモシカはこの1回しか現れず、あまりにも撮影効率が悪いので、この地点から監視カメラを撤去することにしました。
複数個体のカモシカが冬に同じ溜め糞場sr1を共有しているのかどうか、確かめたかったのですが、計画倒れに終わりました。
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