2023年4月下旬・午後12:00頃・晴れ
里山の斜面にカタクリの大群落が満開に花を咲かせていました。
ウグイス♂(Horornis diphone)がどこか近くでホーホケキョ♪ときれいな囀り(さえずり)を披露していました。
まさに春の風物詩ですが、期待した訪花昆虫は全く見当たりませんでした。
静かに進行している昆虫の大絶滅が本当に心配です。
山道を登りながらカタクリの花畑を動画に撮ってみました。
ちょっと酔いそうな映像になってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
早春に咲くカタクリの花は、スプリング・エフェメラルのひとつです。
この里山ではかつてカタクリの大群落が春のちょっとした観光資源になっていました。
コロナ禍のロックダウンで山林を誰も整備しなくなると、あっという間に雑木林の下生えが藪となったり倒木が散乱したりして、カタクリの群落は衰退してしまったようです。
一方、冬に雪崩が多発する急斜面では樹木が育たない(植物遷移が進行しない)ため、そこを通る登山ルートではカタクリの群落が健在です。
定期的に適度に攪乱される地形でないと、カタクリの群落は安定して維持できないようです。
里山を林業家が再整備すれば、カタクリの花畑を復活させるのは難しくないはずです。
カタクリはアリによって種子が散布される植物としても有名です。
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