2024/11/24

ニホンイタチの越冬用巣穴が気になるものの近寄らない雪国のホンドギツネ【トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬 

シーン0:12/22・午後13:12・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
 平地のスギ防風林で、画面の奥に向かって根こそぎ倒れたスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴bを自動センサーカメラで見張っています。 
画面のほぼ中央にぽっかり開いているのが、問題の巣穴bです。 
丸木橋のように見える水平の倒木で遮られて見えませんが、その下をくぐったすぐ左奥にも、イタチが越冬する「根曲がり巣穴a」があります。 
2つの巣穴は内部でつながっていそうですが、撮影機材の数が限られているために、2つの巣穴を同時に監視することが出来ません。 


シーン1:12/26・午前7:05頃・くもり(@0:03〜) 
4日間で大雪が積もり、雪は降り止みました。 
雪面には様々な野生動物が通った跡の獣道が形成されています。 

奥の獣道から朝に現れたホンドギツネVulpes vulpes japonica)が、水平倒木を見上げたり、下からカメラの方を覗き込んだりしています。 
冠雪した水平倒木(丸木橋)の上に跳び乗るかどうか迷ってるのかな? 
実は以前、根曲がり巣穴aを監視するトレイルカメラを水平倒木の上に設置していました。
それが無くなったので、キツネは訝しんでいるのかもしれません。(同一個体のキツネが来ていると仮定)
結局キツネは、倒木の下を慎重にくぐり抜けて手前に来ました。 
イタチの越冬用巣穴bを振り返って匂いを嗅いだものの、近づいて巣口bに首を突っ込んだりしないで立ち去りました。 
イタチは獲物として狩るには手強すぎると、キツネは知っているようです。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


花弁が黄緑色の桜(ウコン/ギョイコウ?)

2023年4月下旬・午後 ・晴れ

山麓の農村部で道端に植栽された桜の花が黄緑色で、珍しく思い写真に撮りました。 
園芸品種に疎いので帰ってから調べてみると、ウコンまたはギョイコウという2つの栽培品種が候補に出てきました。 
八重咲きの花弁に葉緑素が含まれ、花弁でも少し光合成しているらしい。 
ソメイヨシノとは違い、開花と一緒に赤みがかった若葉が展葉しています。 

ウコンとギョイコウのどちらでしょうか?
ウコンと違ってギョイコウは、開花が進むにつれて(葉が緑になる頃)花弁の中心部が赤くなるらしいのですが、この時期では見分けられません。 
これはウコンだろうと予想しているのですが、来季は現場に『桜ハンドブック』を持参した上で定点観察し、しっかり同定するつもりです。 

この日は晴れていたのに、黄緑の桜に訪花昆虫を見かけませんでした。 
しつこく定点観察してみれば、訪花昆虫の送粉行動を観察できるかもしれません。 
緑色がかった花弁では春の花として視覚的にあまり目立たたず、訪花昆虫を誘引するシグナルが弱いと予想されます。 
可視光ではなくUV写真に撮ってみれば、目立つ蜜標があるのかもしれません。
その代償にウコンやギョイコウの花に強い芳香があるという話も聞いたことがありません。 
栽培品種ではこのように、自然界では淘汰される形質も人為選択されてしまうことがあります。 
八重咲きなのに雄しべや雌しべが正常で結実するという点も、花の形態形成の常識に反していて不思議です。


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菜の花を舐めるシマクロハナアブ♀?【名前を教えて】

 

2023年4月下旬・午後14:20頃・晴れ 

山麓の農村部の道端に咲いた菜の花の群落でハナアブの仲間が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜を舐めています。 
よく晴れていたものの、風揺れに悩まされました。 
用事があって急いでいた私は、飛び立つまで待てずに動画撮影を打ち切りました。

ハナアブ類について結構詳しい図鑑『札幌の昆虫』に掲載された写真を眺めてみると、シマクロハナアブ♀(Eristalis arbustorum)ですかね? 
もし間違っていたら、ご指摘いただけると助かります。 
動画で顔の正面が見えたときの黒い縦線に注目しました。
5〜10月 平地。山地では少ない。 やや小型。顔の黒色中条はほとんどないかあっても短い。 (p212より引用)
ハナアブの世界(Web版ハナアブ図鑑)サイトでシマクロハナアブの標本写真を参照すると、素人目にはまたイメージが違います。 
キタシマハナアブは大型で、出現期が夏(7〜8月)らしいので除外できます。 

動画に登場する菜の花の正式な和名についても、いつものように私はお手上げです。
隣の畑で栽培するアブラナ科の作物(野菜)が逸出したのか、花を愛でる園芸植物なのか、外来種(帰化植物)なのか、見分け方を知りません。
映像から見分けられる方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。
アブラナ科をきちんと見分けられるようになるお勧めの植物図鑑(書籍やウェブサイトなど)があれば教えて下さい。


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