山麓の農村部で道端に植栽された桜の花が黄緑色で、珍しく思い写真に撮りました。
八重咲きの花弁に葉緑素が含まれ、花弁でも少し光合成しているらしい。
ソメイヨシノとは違い、開花と一緒に赤みがかった若葉が展葉しています。
ウコンとギョイコウのどちらでしょうか?
ウコンと違ってギョイコウは、開花が進むにつれて(葉が緑になる頃)花弁の中心部が赤くなるらしいのですが、この時期では見分けられません。
これはウコンだろうと予想しているのですが、来季は現場に『桜ハンドブック』を持参した上で定点観察し、しっかり同定するつもりです。
この日は晴れていたのに、黄緑の桜に訪花昆虫を見かけませんでした。
しつこく定点観察してみれば、訪花昆虫の送粉行動を観察できるかもしれません。
緑色がかった花弁では春の花として視覚的にあまり目立たたず、訪花昆虫を誘引するシグナルが弱いと予想されます。
可視光ではなくUV写真に撮ってみれば、目立つ蜜標があるのかもしれません。
その代償にウコンやギョイコウの花に強い芳香があるという話も聞いたことがありません。
栽培品種ではこのように、自然界では淘汰される形質も人為選択されてしまうことがあります。
八重咲きなのに雄しべや雌しべが正常で結実するという点も、花の形態形成の常識に反していて不思議です。
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