2024/08/21

早朝のスギ林床で足踏みして虫を追い出し捕食するトラツグミ【野鳥:トレイルカメラ】

 



2023年11月上旬 

シーン1:10/27・午後13:40・くもり(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左上隅で風倒木の切株が朽ち果てています。 
切株の手前を左右に走る溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されていて、その中にニホンアナグマ(Meles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあります。 


シーン2:11/3・午前6:17(@0:04〜) (日の出時刻は午前6:03) 
日の出直後でも杉林の中はまだ薄暗いです。
溜め糞場stmpの右の林床に地味なトラツグミ(Zoothera aurea)が単独で来ていました。 
背中を上から見下ろすアングルになっています。 

少し歩いて立ち止まっては小刻みにガクガクと足踏みしています。 
その合間に地面を何度かついばんだので、足踏み行動は落ち葉の下に隠れている虫を追い出そうと振動を与えているのでしょう。 
トラツグミによるこの独特な採餌法は、すぐ近くにあるタヌキの溜め糞場wbc付近でも録画されています。 



※ 旧機種のトレイルカメラは変な癖があって、昼間に動画を撮るとピンク色のフィルターがかかり、しかもそれが点滅して目障りです。 
仕方がないので、動画編集時にモノクロに加工しました。 


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つづく→

2024/08/20

濃霧の立ち込める夜明け前に帰巣したニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬・午前5:55頃・気温1℃(日の出時刻は午前6:09) 

太陽が昇る17分前ですが、辺りは未だ真っ暗です。 
濃い霧が立ち込めていて、霧雨状の水滴が風に舞っています。 
二次林で採餌していたと思われるニホンアナグマ(Meles anakuma)が単独でノソノソ歩いて営巣地(セット)に戻ってきました。 

巣口Rの匂いを嗅いでから、振り返ってカメラ目線になりました。 
このときアナグマの両目の大きさが均等だったことから、春にこの営巣地で繁殖(出産・育児)した母親♀ではないことが分かります。 
それ以上は個体識別ができていないのですが、ここで育った幼獣が冬越しに備えて丸々と太ったのか、それともヘルパーなのか、私には分かりません。 
最後は巣穴Rの中にスルリと潜り込みました。 

つづく→

ホトトギスの花で盗蜜するオオマルハナバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月上旬・午後15:45頃・晴れ 

堤防路の道端の花壇に咲いたホトトギスの大群落で、1匹のオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)が夕日を浴びながら訪花していました。 
大型の個体だったので、ワーカー♀ではなく新女王かもしれません。 
現場は平地なのに、山地性のオオマルハナバチが訪花していたのは不思議です。 
(平地性のクロマルハナバチの姿をなぜか見かけませんでした。) 
後脚の花粉籠は空荷でした。 

240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:58〜) 
スローモーションで吸蜜シーンをよく見ると、オオマルハナバチ♀は盗蜜を繰り返していました。 
花弁の内側の奥には黄色い蜜標があるのに、オオマルハナバチ♀はそこを目掛けて潜り込む正当訪花をしていません。
いつも花弁の外側に下向き(または横向き)で止まると、舌(口吻)を伸ばして花の根元にある小さな膨らみ(距)に差し込んでいます。 
ホトトギスの花の構造上、オオマルハナバチ♀は花弁に穿孔するまでもなく、盗蜜できてしまいます。
距(きょ)とは、花が最適な送粉者を選別するため(招かれざる訪花昆虫を排除するため)に蜜腺を奥深く隠すための構造なのですが、細長く尖ったものしか私は知りませんでした。
ホトトギスの花のように、小さな瘤状の距もあるとは知りませんでした。
オオマルハナバチ♀は訪花吸蜜の際にホトトギスの雄しべや雌しべに一度も触れないので、授粉には全く関与していません。 
オオマルハナバチ♀の体毛にホトトギスの花粉が付着することはありませんし、後脚の花粉籠が空荷なのも当然です。 
ホトトギスにとっては花蜜の盗まれ損になります。 

オオマルハナバチ♀が花粉を集めたくても、雄しべの葯から花粉が既に取り尽くされた後のようです。 
調べてみると、ホトトギスの花は雄性先熟なのだそうです。 
撮影時は雌性期だから雄しべに花粉が無いのでしょう。 

今回はホトトギスに訪花する様々な昆虫を観察することができたのですが、どの昆虫も同様に盗蜜していました。(映像公開予定) 
植物が花に距を作って送粉者を選り好みしようとすると、必ずその裏をかいて盗蜜行動をする昆虫が出てくるのが、進化の軍拡競争になっていて面白いです。
ホトトギスに正当訪花する送粉者は誰なのでしょう? 


【参考サイト】 
雄性期の花の様子も含めて、ホトトギスの花の細かい構造を解説した写真や、トラマルハナバチが正当訪花する写真が掲載されていて、勉強になりました。 




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