2024/06/11

根曲がり巣穴に潜り込んで虫を捕食しようと奮闘するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月中旬〜下旬 

スギ防風林で根こそぎ風倒したスギの根元に謎の巣穴が掘られています。 
巣口を取り囲むようにマルバゴマギ?灌木が冬の雪圧のせいで曲がりくねって伸びているため、「根曲がり巣穴」と呼ぶことにします。 
巣穴の主を突き止めるために、トレイルカメラで見張り続けています。 

シーン0:9/7・午後15:00(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた「根曲がり巣穴」の様子です。 
巣穴を上から見下ろすように監視しています。 


シーン1:9/11・午後15:35(@0:04〜) 
2匹のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が連れ立ってやって来ました。 
立ち止まって相互毛繕いしたかもしれませんが、画角の外でよく見えません。 
1頭は太い木の根っこを甘噛みしているようです。 
タヌキを真上から見下ろす撮影アングルは新鮮です。 
背中に黒い十文字があるのですね。 
巣口を迂回するように下へ立ち去りました。 


シーン2:9/12・午後21:03(@0:50〜) 
カメラの起動理由は不明ですが、本格的に雨が降っています。 
トレイルカメラを下向きで設置すれば、レンズが雨で濡れることはありません。 


シーン3:9/15・午前4:50(@0:56〜) 
タヌキが根曲がり巣穴から出てきた瞬間を撮り損ねたのでしょうか? 
それとも、ただ通過しただけかな?
一瞬の登場を1/3倍速のスローモーションでご覧ください。 
右上へ立ち去りました。 


シーン4:9/15・午後14:54(@1:05〜) 
タヌキ2頭のペアが登場しました。 
先頭個体aは根曲がり巣穴に顔を突っ込んで、中の匂いを長々と嗅いでいます。 
後続個体bは倒伏したスギの根元に跳び乗りました。 


シーン5:9/15・午後14:55(@2:05〜) 
2匹のタヌキがしつこく巣口の匂いを嗅ぎ回っています。 
代わる代わる巣穴に侵入・内検していますが、すぐに外へ出てきます。 
巣口で何か虫を捕食したようです。 
カメラ目線で舌舐めずりしました。(@2:45〜) 


シーン6:9/15・午後14:56(@3:05〜) 
味をしめた個体が居残って、巣口を飛び回る昆虫を狩ろうとしています。 
飛んで逃げる虫を追いかけて下へ立ち去りました。 
獲物の正体は不明です。 


シーン7:9/16・午後12:01(@3:37〜) 
タヌキが下から右上に走り去りました。 
おそらく、これは後続個体で、先行個体が横切ったのを撮り損ねたようです。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 


シーン8:9/19・午後17:34(@4:00〜) 
タヌキが根曲がり巣穴に上半身だけ入って中を調べ、何か虫を捕食したようです。 


シーン9:9/19・午後17:35(@5:01〜) 
下からタヌキが戻って来ました。 
慎重に根曲がり巣穴へ入ったものの、「頭隠して尻隠さず」の状態です。 


シーン10:9/19・午後17:37(@5:53〜) 
巣穴の外に出たものの、素早く逃げ回る虫を狩ろうと巣口で悪戦苦闘しています。 


シーン11:9/21・午前2:26(@6:53〜) 
雨でタヌキの毛皮が濡れてます。 
巣口を覗き込んでいたものの、トレイルカメラの電池がすっかり消耗していて、わずか1秒間しか暗視動画を撮影してくれませんでした。 


シーン12:9/21・午前3:00(@6:56〜) 
次に起動したときには、タヌキが画面の下端を左へ向かう姿が1秒間だけ記録されていました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】 
謎の根曲がり巣穴で監視カメラにホンドタヌキが繰り返し写るようになりました。 
しかし動画を見ると、どうやらタヌキはこの巣穴に住んでいるのではなく、採餌のついでに立ち寄っているだけのようです。 
巣穴に侵入するのも恐る恐るで、全身を完全に潜り込むことはありませんでした。 

野生動物の巣穴を見ると私はどうしても、「誰の巣穴またはねぐらなのか?」「異種間で隙あらば巣穴の乗っ取りがあるのではないか?」「最も頻繁に縄張り宣言の匂い付けをするのは誰か?」などと住環境として捉えてしまいがちです。 
しかし、繁殖期が終わったこの時期にタヌキが繰り返し根曲がり巣穴を訪問して内見するのは、むしろ中に隠れている昆虫を捕食するのが目当てなのだと分かってきました。 
小さな獲物の正体を映像から見分けられませんが、素早く逃げ回り暗所に隠れたがることから、例えばカマドウマの仲間が候補として考えられます。 
つまり、現時点で根曲がり巣穴はただの空き巣(または野ネズミの巣穴?)であり、「タヌキの狩場」として捉えた方が良さそうです。 


身繕いしてから飛び去るキナコハリバエ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年9月中旬・午後12:45頃・くもり 

里山で荒れた林道を歩いていたら、見慣れないハエが太い丸太の断面に止まっていました。 
法面に生えていた朽木が根こそぎ風倒して山道を塞いでいたので、通行できるように一部をチェーンソーで切断したようです。 

体色がこんなに黄色っぽいハエを見たことがありません。 
背景の年輪が黄土色なので、よく紛れて保護色になっています。 
翅の前縁は黒味がかっています。 
体型が寸詰まりというか、やや頭でっかちに見えました。 

後脚同士を擦り合わせた後は前脚で複眼を念入りに拭っています。 
しばらく休んでから、今度は前脚同士を擦り合わせ始めました。 

調べてみると、どうやらヤドリバエ科のキナコハリバエSenometopia excisa)のようです。 
確かに名前の通り、「きな粉」をまぶしたような色のハエです。
白いキノコが生えかけた朽木に来ていたことに何か意味があるかと初めは思いました。(※ 追記参照)
しかしヤドリバエ科ということは、朽木と関係なくて、虫に寄生するのでしょう。 
寄主はマツカレハなど蛾の幼虫なのだそうです。
(ヤドリバエ科のハエは、左右の複眼が離れていても♀とは言えない?) 

朽木の断面から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:40〜) 
鬱蒼とした森の中はかなり薄暗かったので、カメラの設定で明るくしてから撮影したのですが、それでも暗いです。 
なかなか自発的に飛んでくれないため、痺れを切らした私はキナコハリバエの近くで手を振って飛び立たせました。 
あまりにも素早いので更に1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみると、手前に向かって蛇行するように高速で逃げていました。 


※【追記】
後で思いついたのですが、もしもこの朽木がアカマツだとすると、切断されたことでマツ特有の芳香(松脂臭?)が辺りに漂い、キナコハリバエは本能でその匂いに誘引されたのかもしれません。
マツ類の生木さえ見つければ、マツカレハの食樹ですから、その葉を丹念に探索すれば、寄主であるマツカレハDendrolimus spectabilis)の幼虫を見つけるのは容易でしょう。


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2024/06/10

夜の旧営巣地を1〜2頭で訪れるニホンアナグマ:9月上旬〜下旬 【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月上旬〜下旬 

二次林の旧営巣地にニホンアナグマMeles anakuma)が1〜2頭で夜に戻ってきた様子をまとめました。 
幼獣が成長した結果、素人目には幼獣なのか成獣なのか、見分けがつきにくくなりました。
2頭が一緒に元気で遊び回っているのは、いかにも幼い行動から、幼獣の兄弟姉妹だと思います。


シーン1:9/7(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた旧営巣地の様子です。 
新旧2台の自動センサーカメラで見張っています。 


シーン2:9/11(@0:52〜) 
初めは単独で来たのに、途中から後続個体が合流して2頭になりました。 


シーン3:9/12(@1:50〜) 
巣口Rにスクワットマーキング。(@1:55〜) 


シーン4:9/13・午後18:15・気温25℃(@2:26〜) 
巣口Lの横で木質の細長い蔓が不自然に揺れています。 
獣道を走ってきたアナグマが入巣Lする前に、この蔓にぶつかったようです。 
巣口Lでは2頭のアナグマがふざけて格闘遊びを繰り広げています。 
少し離れて対峙した際に一方が(右の個体が)口を大きく開けて威嚇したのに、鳴き声を聞き取れませんでした。 
2頭は相次いで左に走り去りました。 
その後、左の死角からアナグマの軽く吠える声だけが聞こえます。 


シーン5:9/20(@3:11〜) 
毛繕い 


シーン6:9/24・午後18:31・気温19℃(@4:11〜) 
入巣Lおよび出巣L(巣穴Lを内検) 



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