2024/02/11

後足で立ち上がって樹上の枝葉を巣材として集めるニホンアナグマ【トレイルカメラ】

 



2023年6月上旬・午前8:12・気温20℃ 

朝からニホンアナグマMeles anakuma)が林縁で巣材を集め始めました。 
明るい時間帯の巣材集めは初見です。

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これまでは林床の落ち葉を掻き集めて寝床(敷きわら)としていたのですが、営巣地(セット)の周辺ではもはや落ち葉が枯渇したようです。 
細い蔓を咥えて後ろに引っ張り、引きちぎろうとしています。 
緑の木の葉などを前足で手前に掻き寄せながら素早く後退し、そのまま左奥の巣穴Lに入りました。 

同じ巣穴Lから外にすぐ出てくると、さっきと同じ場所(林縁)に戻り、前足で立木に手を掛けながら後足で立ち上がりました。 
高い位置にある横枝に前足が届くようになったので、その枝葉を落とし、そのまま巣材とするようです。 
セット(営巣地)周辺の灌木で小枝がすっきり剪定されている理由がこれで分かりました。 
夜の林内でアナグマが後足で立ち上がる行動は暗視動画で何度か撮れていたのですが、何をしているのか暗くてはっきり分かりませんでした。
今回ようやく巣材集めの決定的な証拠映像が撮れました。

おそらく♀ではないかと思うのですが、今回はアナグマの性別を見分けられませんでした。 
別アングルに設置したトレイルカメラで同時に撮れてなかったのが残念でなりません。 


今回のポイントは次の3つです。 
  • アナグマは明るい時間帯でも巣材が必要になれば巣の外に出て集める。 (昼行性になることもある。)
  • 林床の落ち葉や枯葉、枯草が無くなれば、臨機応変に緑の生葉を集めるようになる。 
  • 後足で立ち上がって高所の枝葉を採集することができる。 

アナグマが巣材として採取した植物の種類までは映像から見分けられませんでした。 
植物質の物で肌触りが柔らかければ何でも良いのかも知れません。
もしかすると、防虫効果やアロマ効果などの薬効を狙って特定の種類の植物(薬草やハーブなど)を集めていたとしたら面白いですね。 
例えば猛禽類は、防虫や殺菌用の巣材として針葉樹の枝を緑の葉を付けたまま持ち込むことが知られています。 

宮崎学『ワシ・タカの巣 (森の写真動物記 3)』によると、
樹上に巣をつくるワシ・タカはみな、殺菌作用のある青葉を巣に運びます。えさがくさって、菌が広がるのをふせぐためです。 (p24より引用)


駐車場でブルドーザーの下をくぐる茶トラのイエネコ♂

 

2023年6月上旬・午後12:30頃・晴れ 

昼下がりに郊外の団地で茶トラのイエネコ♂(Felis silvestris catus)が堂々と散歩していました。 
舗装路を足早に歩き去る後ろ姿の股間に睾丸がよく目立ちます。 
未去勢猫♂のようです。 

立ち止まって左を振り返りました。 
耳をピンと立てて何かを警戒しているようですが、私の方はちらっと見ただけでした。 

再び歩き出すと、駐車場に置かれている除雪用ブルドーザーの大きなタイヤの横を通り、大型重機の下をくぐり抜けました。 

家屋の軒下に沿って日陰を歩いてから、角で立ち止まり警戒しています。 
前方を見据える視線の先に何があるのか気になります。 
レンズを広角にズームアウトすべきでしたね。 
最後は角を曲がって姿を消しました。 


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2024/02/10

昼間に巣穴のアクセストレンチを掘り始めたニホンアナグマのヘルパー♂【トレイルカメラ】

 



2023年6月上旬・午後12:43・気温19℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)で珍しく明るい昼間から成獣2頭が巣外で活動しています。 
どちらが♀でどちらがヘルパー♂なのか、日中は個体識別できませんでした。 

左奥の巣穴Lから外に出てきた個体aがそのまま歩いて、右手前の巣穴Rに入りました。 
その一方、林縁にいた別個体bが巣口Lに歩み寄り、前足で地面を掘り始めました。 
巣口Lから右に向かってなだらかな傾斜(アクセストレンチ)を作り始めたようです。 
地中の浅いところから灌木の根っこを引っ張り出しました。 
アナグマの巣穴周辺に落葉灌木(マルバゴマキ)の細い灌木が自生しています。
夏になったらその葉が生い茂ってアナグマの巣穴を隠蔽し、撮影しにくくなるのではないかと懸念していました。
ところがアナグマの巣穴周辺だけきわめて生育が悪くて枯死しそうです。
これには以下のような複合的な理由がありそうです。
  1. 毎年冬に深い積雪の圧力で細い幹が捻じ曲げられる。
  2. 夏になっても林冠ギャップがほとんど無くて日照不足。
  3. 地中の根っこが頻繁にアナグマに痛めつけられている。

アナグマがアクセストレンチを掘る作業を別アングルの監視カメラでも同時に撮れていないのが残念でした。 
造巣の穴掘りはヘルパー♂の仕事とされているらしいので、個体bがきっとヘルパー♂(1年仔の若い息子)なのでしょう。 
幼獣4頭を育てる子供部屋が手狭になってきたとか、造巣の必要性や細かい指示を母親♀から受けているように見えないのですが、ヘルパー♂自身の判断でセットの巣穴やアクセストレンチが少しずつ拡張されているようです。 


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