2023年5月中旬・午後15:45頃・くもり
風で激しく揺れるシャクの花序にしがみついたまま、口吻を伸縮させて花粉や花蜜を舐めています。
この白い花を、あやうくドクゼリと間違いそうになったのですけど、同じセリ科でもこの植物はシャクのようです。
樹々が展葉した林床は薄暗い上に、激しい風揺れに悩まされました。
虫撮りには最悪の条件です。
ハエ類は敏感なので、私が手でシャクの茎をつまんで揺れないように押さえようとすると逃げてしまいます。
「シャクに触わるなぁ…。」
セスジハリバエがシャクの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:51〜)
スーパースローで見ると、ひどい風揺れも気にならなくなります。
ところがハイスピードモードに切り替えたら風が収まり、ハエがなかなか飛んでくれなくなりました。
(マーフィーの法則)
それでも愚直に撮り続けたら、身繕いのシーンが撮れました。
左右の前脚を互いに擦り合わせています。
ようやく花序の上で方向転換してから、隣の花序に飛び移りました。
足を伸ばせばなんとか渡り歩ける距離なのに、わざわざ飛んで移動しました。
足場が風で揺れるので、バランスを取るために羽ばたいているのでしょう。
カワラヒワ(Carduelis sinica)の鳴く声が聞こえますね。