2023/10/24

笹薮の溜め糞場で鳴かずに脱糞する春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬 

笹薮の繁茂する河畔林で大きな溜め糞場rpに通って来るホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
前回と違って今回は同じ時期でも鳴かないシーンだけをまとめています。 
単純に動画の長さを比べても、鳴かない方が多いです。
タヌキの個体識別ができていませんが、仮説として単独個体は溜め糞場で鳴かないのかもしれません。 
つまり♀♂ペアで来ると春の溜め糞場でよく鳴き交わす、という仮説を立てました。
ところが以下に示すように、すぐに反例が出てきてしまいます。 (逆も成り立たず)
やはり便秘による苦悶の鳴き声だったのかなぁ…?



シーン0:4/6・午後15:30・(@0:00〜) 
明るい日中に偶々撮れた現場の様子です。 
オニグルミ大木の下にある溜め糞がよく見えるように、手前の笹を少しだけ(最小限に)刈り取りました。 
笹の草丈がこれ以上伸びるようなら、溜め糞場rpの真上にトレイルカメラを設置し直して見下ろすアングルで監視した方が良さそうです。 


シーン1:4/7・午前4:08・(@0:05〜) 
未明に自動センサーカメラが起動すると、大木の左に回り込んで奥の笹薮に消えるタヌキaの後ろ姿が写っていました。 
その直後に別個体bが左下から登場し、溜め糞場rpで南東を向いたまま立ち止まりました。 
尻尾の動きから排便はしていません。 
その代わりに、排尿マーキングしたような気がします。(気のせい?) 
排尿時に片足を上げなかったので♀のようです。 
その間、先行個体(パートナーの♂?)は左奥の笹薮で待っていました。 
タヌキのペアは連れ立って左奥に消えました。 


シーン2:4/7・午後18:22・(@0:31〜) 
同じ日の晩には雨が降っていました。
タヌキが溜め糞場rpで南を向いて雨天排便中でした。 
大便の状態は健康そうです。 
新たに追加された固形糞が溜め糞の山から転がり落ちています。 
用を足したタヌキは右の笹薮に(西へ)立ち去りました。 


シーン3:4/8・午後18:30・(@1:05〜) 
翌日の晩には雨が止んでいました。 
左から来たタヌキが溜め糞場rpに跨ると南向きで排便し、右に歩き去りました。 


シーン4:4/8・午後18:38・(@1:53〜)
7分後。 
溜め糞場rpで排便した個体が右に立ち去る途中で立ち止まり、後脚を伸ばしました。 
排便姿勢を続けて痺れた足をストレッチ運動しているのかな? 

続けて脇腹を右後脚で何度も掻いてから、右へ立ち去りました。 
春になると吸血性ダニの活動も活発になり、タヌキはあちこち痒くなるのかもしれません。 


シーン5:4/10・午後18:39・(@2:14〜) 
2日後の晩に来たタヌキは溜め糞rpに南向きで跨がり、排便を済ますと右へ。
排便ルーチンが決まっているのは、おそらく同一個体なのでしょう。 


シーン6:4/11・午前4:43・(@2:50〜) 
翌日の未明に登場したタヌキは南向きで溜め糞rpに排便すると、大木の右横を通って笹薮の奥へ。 


シーン7:4/11・午前4:47・(@3:39〜) 
3分後、行動を共にするパートナーが左から溜め糞場rpに来ていました。 
溜め糞の匂いを嗅いでから、南西を向いて排便し、右奥へ。 


シーン8:4/11・午後18:31・(@4:16〜) 
昼間寝ていたタヌキが、同じ日の日没後に左から登場。 
溜め糞場で南西を向いて排便し、右へ。 
やや硬そうな糞でした。 


シーン9:4/14・午前4:32・(@5:06〜) 
3日後の未明に右から溜め糞場rpにやって来たタヌキが、南向きでボトボトと脱糞。 
今回は柔らかめの大便でした。 
用を足すと振り返って珍しく自分の糞の匂いを嗅ぎ、カメラ目線になりました。 
残念ながらカメラの電池が消耗していて、タヌキが立ち去る前に撮影が打ち切られました。 


シーン10:4/15・午前3:41・(@5:40〜) 
翌日の未明には♀♂ペアのタヌキが一緒に来ていました。 
カメラの起動が遅れ、1頭が大木の右横を素早くすり抜けて奥の笹薮に立ち去るところでした。 
入れ替わるように、右の笹薮から後続個体が登場。 
溜め糞場rpで立ちどまったものの、風の匂いを嗅いだだけで排便せず、身を翻して先行個体の後を追いました。 


シーン11:4/15・午前3:50・(@5:56〜) 
約9分後に左から来たタヌキが溜め糞rpの左下手前で佇み、頻りに匂いを嗅いでいます。 
南西を向いて排便体勢になったところで、撮影が打ち切り(尻切れトンボ)。 
約30秒後にトレイルカメラが再起動したときには、排便を済ませたタヌキが左下の笹薮に戻るところでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 



春山で出会ったホオジロ♀とカシラダカ♂夏羽の混群(冬の野鳥)

 

2023年4月上旬・午後12:35頃・晴れ 

春の里山で私が下山していると、雪解けが進む林道上で採食していたらしい野鳥が警戒して道端の落葉灌木に逃げ込みました。 
カメラでズームインしてみると、ホオジロ♀(Emberiza cioide)でした。 
止まり木(絡み合った蔓)から辺りを油断なく見回しています。 
周囲でミーミーミー♪と鳴いているのはヤマガラの警戒声ですかね?(姿は未確認) 
他にも様々な鳥の鳴き声が聞こえますが、修行不足の私には種類などを聞き分けられず残念。 
もしかすると後述するカシラダカ♂の囀りさえずりだったのかな?
(カシラダカの)地鳴きは「チッ、チッ」。越冬期の後期では日本でも囀りを聴くことができる。ホオジロやアオジ等より早口で複雑な囀りである。囀りを日本語で表記するのは簡単ではない。(wikipediaより引用)

止まり木上のホオジロ♀は 尾羽根を軽く持ち上げて少量の糞をぽとりと排泄しました。(@0:10〜) 
ときどきチチチ♪と鳴いています。(警戒の地鳴き) 
全身の羽毛を膨らませて身震いしました。(@0:45〜) 
急に左へ飛ぶと、落葉灌木の横枝に止まり直しました。 
ここまでは退屈かもしれませんが、これ以降ちょっと面白くなります。 

ホオジロ♀が止まり木から慌てて飛び去ると、 入れ替わるようにカシラダカ♂(Emberiza rustica)が右下から素早く飛来して横枝に止まりました。(@1:05〜) 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:08〜) 
秋に渡来した冬鳥のカシラダカ♂が春になって夏羽に生え変わった、と季節の変わり目でややこしい状況です。 
逃げたホオジロ♀は少し右の横枝に止まり直していました。 
留鳥のホオジロと冬鳥のカシラダカは同属なので、混群を形成することがあるそうです。 
実際に一緒にいるところを見たのはこれが初めてでした。 
しかし、今回カシラダカ♂の登場シーンは素人目にはホオジロ♀に対して敵対的でした。(止まり木から追い払った?) 
目立たないホオジロ♀の存在に気づかずにカシラダカ♂が藪に飛び込んだだけかもしれません。
あるいは誤認求愛しそうになったのでしょうか?
春になって繁殖期が始まっても同属で混群を形成したままだと、異種間で誤認求愛のトラブルが起こりそうな気がします。
近縁種の混群と生殖隔離は相容れないと思うのですが、繁殖期前の冬季限定なら上手く行くのでしょう。

カシラダカ♂は鳴きながら嘴を足元の止まり木で拭い、白い糞をポトリと排便しました。(@1:45〜) 
枝から枝へピョンピョン跳んで移動するカシラダカ♂を、見失ってしまいました。 

その一方、ホオジロ♀は止まり木からしばらく動きません。 
それでもしつこく撮り続けると、少し飛んで右の枝先に止まり直しました。 
次は枯草に覆われた地面に飛び降りたようですが、保護色でホオジロ♀を見失いました。 
最後に2羽の脱糞シーンと飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:36〜)

この2羽だけでなく、周囲にはもっと多数の個体が居ました。
混群の活動を記録するためにはもっと広角で全体を撮った方が良いのかもしれませんが、鳥の個体レベルの行動に興味があって同定に自信のない私は、なるべくズームインしたくなってしまいます。 
山林の日陰や窪地には未だ残雪が多いです。

2023/10/23

日没後に春の里山で活動するホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月中旬 

里山でカモシカの溜め糞場srを見張っている自動センサーカメラにホンドギツネVulpes vulpes japonica)が写りました。 


シーン1:4/7・午後16:56・気温12℃ 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン2:4/11・午後18:36・気温11℃ 
奥に見えていた残雪がかなり溶けました。
日没後にキツネが単独で現れ、軽快な早足で右から左へスギの背後を横切りました。 
早足のため、トレイルカメラの起動が間に合わなかったのが残念でした。 
カモシカの溜め糞場には全く興味を示さずに通り過ぎました。 
ちなみに、日の入り時刻は午後18:13。 

短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
タヌキの歩き方とは明らかに違います。 

※ 後半は動画編集時に自動色調補正を施して明るくしています。 


この地点でホンドギツネが写ったのは初めてですが、少し離れた地点(タヌキおよびアナグマの溜め糞場s)では厳冬期に2回撮れているので、たまにこの辺りに遠征してくるようです。 
肉食性の強いキツネは雑食性のタヌキよりも里山での生息密度がかなり低い印象です。 






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