2023/09/25

クリ樹上に作り始めた巣から飛び去るハシボソガラス(野鳥)

 

2023年3月中旬・午後16:00頃・晴れ 

郊外で道端のクリ(栗)樹上にハシボソガラスCorvus corone)の♀♂ペアが今季も造巣を始めました。 
早春の営巣木は未だ落葉したままで、クリの枯れ葉が枝に残っているだけです。 
カラスの親鳥がペアでせっせと巣材を搬入していたようですが、私がカメラを向けた途端に1羽は警戒して飛び去ってしまいました。 
(映像はここから。)

残った1羽は作りかけの巣に座り込んでいました。 
時期的に抱卵を始めるには早い気がしますし、なによりも巣が未完成だったので、おそらく♀が座り心地を確かめていたのでしょう。 
私がしつこく撮り続けると、もう1羽も嫌がって巣の外に出て樹上から飛び去りました。 

近所のカキノキの枝を折り取って巣材として持ち去っていたのは、 おそらくこのハシボソガラスの♀♂番(つがい)だと考えています。 


2023/09/24

早春に小川の岸を夜な夜な徘徊する野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年3月中旬

小川に架かる丸木橋をトレイルカメラで見張っていると、夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が写りました。 

シーン0:3/17・午後14:55・(@0:00〜) 
明るい昼間に撮れた現場の様子です。 


シーン1:3/17・午後20:40・(@0:05〜) 
夜に小川の左岸で小動物の白い目が動いています。 
その正体は野ネズミでした。 
倒木の根元付近をうろついています。
左岸の手前に生い茂る灌木が撮影の邪魔ですね。 


シーン2:3/19・午後21:21・(@0:46〜) 
2日後の晩には、右岸の茂みの中を動く野ネズミの目が白く光って見えます。 
急に出現したので、右岸に巣穴がありそうです。 

今回の個体は2回とも丸木橋を渡らなかったということは、木登りが苦手なアカネズミなのかな? 
果たして丸木橋を渡るときがくるのでしょうか? 



雪解け水の池に産卵するヤマアカガエル♀♂の群れを微速度撮影したい!【チャレンジ#2】

 



2023年3月中旬〜下旬 

里山の斜面にある池に雪解け水が貯まり、ヤマアカガエル♀♂(Rana ornativentris)が毎年早春に集まって繁殖活動しています。 

3/13  
前回の反省を生かして、同じ池でも少し別の地点の卵塊bをやや引きの絵で微速度撮影することにしました。 
わざわざ持参したスコップで池畔の深い残雪を地面まで掘ってから、三脚を立ててみました。 
試写してみるとアングルがいまいちなので、諦めて雪を埋め戻し、場所を変えます。 
水を入れた600mLペットボトルを三脚に吊り下げて、風で倒れないように重りとします。
夜に照射する赤外線LEDが水面で反射することを考え、水面に対して斜めから狙うようにしました。 

5分間隔のインターバル撮影を行います。 
本当は5分間隔よりも短く設定したいのですが、残念ながらカメラの仕様で撮影頻度をこれ以上は上げられません。 
池の周りに複数台のトレイルカメラを設置して微速度撮影したいところですけど、他のプロジェクトも同時並行でやっているので、1台しか使えません。

3/22 
カメラを回収しようと池に近づくと、ヤマアカガエルの鳴き声が響き渡っていました。 
しかし少し離れたところから望遠で探しても、鳴いているカエルの姿を見つけられません。
私が岸まで行くと、警戒したカエルは鳴き止んで水中に潜ってしまいます。 
今季は岸辺だけでなく、水中にも大量の卵塊が残されていました。 
池畔に黒い三脚カメラを設置したせいでヤマアカガエル♀が警戒し、浮上しなくなったのかな? 
水中で♂にしがみつかれた♀は溺死するリスクがあります。 

最初に産み付けられた卵塊aから黒いオタマジャクシ(ヤマアカガエルの幼生)が孵化していました。 
ゼラチン質の中で、まだほとんど動きません。 
日当たりの良い岸辺に産み付けられたヤマアカガエルの卵塊には緑藻が繁茂していました。 
素人の勝手な想像ですけど、卵塊が緑藻に隠れて捕食を免れるかもしれませんし、光合成により卵塊に酸素が供給されて好都合かもしれません。 

トレイルカメラのレンズおよび液晶モニターが内側から結露していて焦りました。 
防水パッキンの蓋を開けてみると、電池ボックス内にも水滴がありました。 
実は3/13にトレイルカメラを現場に持参する際にザックに入れて運んだのですが、濡れた長靴や着替えも同じザックに入れていました。 
別々の防水袋で互いに隔離していたつもりが、ザック内の湿度が上がってトレイルカメラの内部が結露してしまったようです。 
前回はカメラを池に水没してしまいましたし、踏んだり蹴ったりです。 
今回の失敗も完全に自分の落ち度なので、自分の迂闊さを呪うしかありません。 
カメラを持ち帰って蓋を全開にしたまま室内で放置したら結露が完全に蒸発してくれ、復活しました。 

気落ちしつつも、撮れた連続写真を確認すると、設置後しばらくは結露したレンズのせいでぼやけた写真しか撮れていませんでした。 
晴れた日にカメラが日差しを浴びれば自然に蒸発してくれるかな? 
ようやくレンズの曇りがなんとか晴れたのが4日後の3/17からでした。 

しかし寒の戻りで3/18の朝から雪が降り始め、池畔の枯れ草に白い雪が積もりました。 
翌日3/19は朝から晴れて、岸辺の雪がみるみる溶けていきます。 
その日の晩から蛙が繁殖行動を再開したようで、水中に少数ながらも姿を表すようになりました。 
夜になると水面に浮かぶ蛙の目が白く光って見えます。 

インターバル撮影なんて初めに設置すればカメラにお任せなのに、実際にやってみると色々と失敗続きです。
集団産卵によって岸辺の卵塊がみるみる大きくなるかと期待したのに、満足の行くタイムラプス映像を撮れませんでした。 
今季はもうヤマアカガエルの配偶行動が下火になったので、また来年まで持ち越しです。 
次にいつ再チャレンジできるか分かりませんから、失敗や改善点を忘れないように記録しておきます。
この繁殖池が開発で埋め立てられるのではないかという懸念があるのです。


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