2023/08/16

獲物を求め三毛猫は枯野を駆けめぐる

 

2022年11月中旬・午後15:30頃・くもり 

山麓の農村部にて枯れ草に覆われた原っぱ(休耕地)を散歩するイエネコ(Felis silvestris catus)を発見。 
体色は白がメインで、所々に黒と茶色の模様がある不思議な三毛猫でした。 
下半身の模様も独特(左右非対称)で、右脚だけ茶色が入り、左脚は黒。 
遺伝学的な理由により、三毛猫は♀と考えてほぼ間違いありません。 
後ろ姿の股間で外性器を確認しようとしても、草むらに隠れてよく見えませんでした。 

枯れ草の茂みの奥に野ネズミ(ノネズミ)などの獲物が潜んでいるのか、三毛猫♀は尻尾の先を左右にくねらせながら様子を伺っています。 
枯れ草のトンネルを通り抜け、奥の土手を登ると、休耕地を探索しています。 
コオロギなどの虫を捕食しようと探し歩いているのかもしれません。

ヤマオニグモ(蜘蛛)の垂直円網に囚われて暴れるヒグラシ

 

2022年7月中旬・午後14:00頃・晴れ 

里山の斜面を直登する細い山道が廃れて使われなくなり、左右から灌木の枝が伸び放題になっていました。 
そこを少し整備すると、ヤマオニグモ(Araneus uyemurai)などが網を張るようになりました。 
クモの巣に捕らわれたセミが逃れようと必死に羽ばたいて暴れていました。 
(私が獲物をクモの網に給餌したヤラセ映像ではありません。) 
鳴き声を発してないので♀かもしれません。

同定のために暴れるセミを手にとってじっくり接写すべきでしたが、夏の廃道登山でヘロヘロにへばっていた上に先を急いでいたので動画に撮っただけです。 
腹部全体が茶色く透けて見えるのでエゾハルゼミまたはヒグラシだと思うのですが、エゾハルゼミは時期的に少し遅いです。 
周囲でカナカナカナ…♪と寂しげに鳴き交わしているのは、ヒグラシ♂(Tanna japonensis)でした。 

セミがかなりパワフルに羽ばたいても、粘着性のあるクモの横糸は強力で切れません。 
獲物が疲れておとなしくなるまで、網の主はどこかに避難しているようです。 
以前ここにヤマオニグモ(Araneus uyemurai)が造網しているのを見ています。 


2023/08/15

深雪に潜って獲物を探す冬毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年1月上旬・午後18:03・気温-4℃ 

里山のスギ林道はサラサラの(乾いた)新雪に覆われ、道端に突き刺さっていたスギ落枝も完全に埋もれました。 
左下から登場した冬毛のホンドテン(Martes melampus melampus)が立ち止まると、深雪に頭を突っ込んで穴を掘り始めました。 
テンの体が完全に新雪の中に埋もれました。 
おそらく雪の下にトンネルを張り巡らせて冬も活動する野ネズミ(ノネズミ)の気配を感じてテンが狩りを試みたのでしょう。 
深雪の中で方向転換したテンが、逆向きに雪の中から顔を出しました。
口に獲物を咥えていないので、残念ながら狩りに失敗したようです。 

諦めたテンは、元気に雪道を右へ走り去りました。 
前後の足を揃えて細長い胴体を尺取り虫のように伸縮させて跳びはねるように走ります。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:16〜) 
それにしても、雪深い厳冬期になるとテンの登場頻度が急に上がりました。

雪山で野生動物が残した足跡を追跡(アニマルトラッキング)していると、足跡が乱れた狩りの痕跡が見つかることがたまにあります。 
今回ホンドテンが雪面に残した足跡および穴掘り跡をもし見つけたら、狩りに失敗したと正しく読み解けるでしょうか? 

熊谷さとし『動物の足跡学入門』によると、
 雪の深い地方にすむテンは、雪の中に「テンの雪室(ゆきむろ)」とよばれるウロ(ほら穴)を掘る。テンは嗅覚が強いので、雪の下にある食べ物をとるために掘った跡だと言われているけど、俺はシェルターなのではないか?と思っているのだ。(p167より引用)

つづく→ 厳冬期の雪山でスギ林道を駆け抜ける冬毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

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