2023/06/20

オカトラノオの葉を舐めるキマダラセセリ♀

 

2022年7月下旬・午後15:40頃・晴れ 

里山の急斜面をジグザグに登る山道に沿ってオカトラノオが白い花を咲かせています。 
キマダラセセリ♀(Potanthus flavus)がオカトラノオに訪花するのではなく、葉の上に乗っていました。 
翅を半開きで日光浴しているのかと思いきや、ズームインしてみると、乾いた葉の表面を口吻で舐めていました。 
オカトラノオの葉に花外蜜腺があるという話は聞いたことがありません。 
アブラムシの甘露が葉に付着しているようにも見えませんでした。 
前日から朝にかけて降った雨の水滴がわずかに残っていたのでしょうか? 
ミネラル摂取の行動なのかな? 

カメラを上にパンしてオカトラノオの花穂を記録している間に、キマダラセセリ♀は飛び去ってしまいました。 
背後ではなく側面から撮れたら良かったのですが、贅沢は言えません。

2023/06/19

秋のスギ林道で落ち葉を拾い集める野ネズミの謎【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月中旬 

自動センサーカメラを設置したスギ林道に夜な夜な現れる野ネズミ(ノネズミ)が興味深い行動を始めました。 

シーン1:11/14・午後19:40・(@0:00〜) 
林道をうろちょろ探索していた野ネズミが、目の前の落ち葉(の欠片?)を咥えて右に持ち去りました。 
食料としての価値はありませんから、貯食ではなく、おそらく巣材にするのでしょう。 
ということは、近くに巣穴があるはずです。 
他の季節では見られない行動なので、冬ごもりのための断熱材がたっぷり必要なのでしょう。
俄然、面白くなってきました。 


シーン2:11/14・午後19:57・(@0:18〜) 
約15分後に、野ネズミが再び登場。 
画面の下端で小さな落ち葉を拾うと、口に咥えて右に運んで行きました。 

林道上に積もっているのはスギの落ち葉がメインですが、ホオノキの大きな落ち葉も目立ちます。 
画面の左上の奥に自生するホオノキ(落葉性広葉樹)の大木から大量に落葉しているのです。 
ただし、ホオノキの落ち葉を丸ごと運ぶのは野ネズミにとって大き過ぎます。
野ネズミの巣材は落ち葉なら何でも良いという訳ではなく、かなり選り好みしている様子です。 
チクチクした肌触りのスギ(針葉樹)の落ち葉には目もくれません。


シーン3:11/15・午後17:00・(@0:38〜) 
日の入り時刻は午後16:31。 
翌日の日没後にも野ネズミが現れました。 
目的地を目指した素早い移動と異なり、ゆっくりしたランダムウォークで林道上を探索しています。 
画面の下で目の前の落ち葉から何かを咥え上げたものの、気に入らなかったようで、すぐに捨てました。 
前日と同じく巣材集めをしているようです。 





最後は何かに驚いたのか、慌てて林道を横切り、奥の下り斜面へ一目散に走り去りました。 

※ 映像が暗い場合には、動画編集時に自動色調補正を施しています。 



晩秋にトビを擬攻撃してから♂と擬交尾するハシボソガラス♀(野鳥)

 

2022年11月中旬・午後15:55頃・くもり 

田園地帯の電線にトビ(Milvus migrans)とハシボソガラス♀(Corvus corone)が並んで止まっていました。 
カラスが強風に乗ってふわりと飛び上がり、トビの横に止まり直しました。 
トビに対して明らかに嫌がらせ・牽制しています。 
繁殖期ではないのに、カラスは猛禽に軽くモビング(擬攻撃)して縄張りから追い出そうとしているようです。 
しかし、このトビは強気で、カラスにモビングされても動じません。 

トビへのモビングを諦めたハシボソガラス♀は、左下の電線に滑空して飛び移りました。 
電柱に何か黒い箱状の器具が取り付けてあり、そこからケーブル(針金、電線)2本が上下の電線に伸びて繋がっています。 
そのケーブルの末端(黒いビニールテープ?)にカラスは興味を示し、嘴で被覆をほどこうとし始めました。 
逃げないトビへの苛立ち(欲求不満)を鎮めるための転移行動かもしれません。
電線の被覆を剥がそうとしているのなら重大な問題です。 
感電事故になるのではないかと心配しながら見守っていると、カラスは諦めて電柱の足場ボルトにヒョイと飛び乗りました。 
どうやら、このハシボソガラス♀個体はとにかく飽きっぽいようです。 
(私がしつこくカメラを向けているせいで集中できないのかな?) 

足場ボルトから白い液状便をポトリと排泄してから(@1:17〜)、カラスは左下に飛び降りました。 
波状に滑空すると、刈田に着陸しました。 
刈田で採食していたパートナーのハシボソガラス♂と合流すると、♀は♂の横で身を伏せました。 
♂は頭を上下にしゃくりあげるように動かしながら鳴いて、飛来した♀に挨拶しました。 
(やや遠い上に風切り音のせいで、カラスの鳴き声は聞き取れませんでした。) 
つづけてハシボソガラス♂が♀の背に乗りました! 
♂にマウントされた♀は身を伏せたまま嬉しそうに尾羽根を左右に振り、♂を見上げました。 
カラス同士がニホンザルのように上下関係を決めるためにマウントする(優劣行動)という話は聞いたことがありません。
晩秋に交尾するペアを初めて見た私はビックリ仰天しました。 
そもそもカラスの交尾期は初春です。

関連記事(1年前の撮影)▶ 巣材を運ぶ途中で交尾するハシブトガラス♀♂のつがい(野鳥)

映像を見直すと総排泄孔を互いに擦り付けなかったので、本当の交尾行動ではないようです。 
♀♂番(つがい)の絆を深めるために儀式的な疑似交尾をしたのでしょう。 
相互羽繕いなどの前戯はありませんでした。 
私はカラスの性別を外見から見分けられませんが、擬交尾した時点で行動から性別が判明しました。 
今回は♀が疑似交尾を求めて、パートナー♂の真横に舞い降りたことになります。 

短い擬交尾の後で♂が♀の背中から下りると、ペアは少し離れました。 
♂が再びマウントしようと♀の背に左足を掛けたら、♀は嫌がって逃げました。 

その間も冒頭のトビは電線に止まったままで、周囲の刈田を見回していました。 
胸の羽毛が白くなく、尾羽根に三角の切れ込みがあることから、ノスリではなくトビと見分けられます。 (開いた翼の下面を見るまでもない) 

手前の里山は紅葉しているものの、標高の高い遠くの山並みはうっすらと冠雪していました(初雪)。 

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