2023/05/23

塒入りする前に排便するニホンザル♀♂

 

2022年10月下旬・午後16:30頃・くもり 

夕方の山麓で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
画面左の山側から右の谷側に向かって群れ全体は少しずつ遊動しています。 
ニホンザル♀♂の排便シーンが撮れました。 
映像の画質が粗いのは、かなり薄暗いからです。 

ニホンザルは遊動中に便意を催したら、所構わず排便します。
決まった場所に溜め糞をしたり、糞便で縄張りを匂い付けしたりすることはありません。

シーン1: 
里山から下りて来た若い♀がコンクリートの舗装路を走り去ります。 
途中で座り込むと、地面に尻を付けたまま脱糞しました。 
排便後に土手を駆け下り、スギの植林地に向かいました。 


シーン2: (@0:30〜) 
発情した成獣♂が舗装路の端で立ち止まり、スギ林を見下ろしながら排便しました。 
ズームインすると薄暗いせいでカメラのAFピントが合わず残念でした。 
脱糞後は走って土手を下り、スギ林に入りました。 
すると猿の群れが興奮して激しく鳴き騒ぐ声♪がスギ林から辺りに響き渡りました。 

※ 後半は動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


その後も山から降りてきたニホンザルが続々と杉林に入っていきます。(映像公開予定)
鬱蒼としたスギ林のどこに隠れているのか全く見えませんが、ニホンザルの群れはここで一夜を過ごすようです(集団ねぐら)。 
塒入りする前に排便を済ませておく習性があるのでしょうか?

動画撮影直後に、ニホンザルが排便したばかりのほやほやの糞を写真に撮りました。
もしもフィールドでこの状態の糞を見つけた場合、我々素人にはニホンザルの糞と見抜くのは難しいですね。

山道の笹薮で群飛するオオスズメバチ♂(探雌飛翔?)

 

2022年10月下旬・午前11:20頃・晴れ 

私が里山の山道を登っていると、横の笹薮でオオスズメバチVespa mandarinia japonica)がブンブン飛び回っていました。 
林道上の砂利に着陸した個体にズームインすると、触角の長い雄蜂♂でした。 
激しく腹式呼吸をしながら日光浴しています。 
右に向きを変えてから飛び立ちました。 
離陸の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:38〜0:50) 
秋晴れで日差しが強いので、飛び去る影も美しく写っていました。 

多数のオオスズメバチが忙しなく飛び回るので、どこに注目してズームインすべきか目移りしてしまいます。 
どうやら林道脇にぎっしり生い茂った笹薮の下にオオスズメバチの地中巣がありそうな気がします。 
何者か(ツキノワグマやハチクマなど)に巣を襲われた後で、コロニー全体が興奮しているのでしょうか? 
だとしたら危険なので、一刻も早くこの場を離れるべきです。 
ちなみに、この山道は最近きれいに整備され、道の両脇から伸びていた邪魔な灌木が伐採されていました。

群飛の様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@1:20〜)、営巣地に出入りする外役ワーカー♀の動きには見えませんでした。 
どうやら雄蜂♂が笹藪の方を向いて、交尾相手の新女王が出てくるのを待機しているようです。 
笹藪の横の林道に着陸しかけた♂が上空を飛ぶ別個体の動きに反応して急発進し、慌てて追尾していました。 
スズメバチの交尾は早い者勝ちですから、焦った♂同士の誤認求愛と追いかけっこによって群飛が発生しているのではないかと思います。 
ただし、飛び回っている個体が全て♂かどうか映像では見極められませんでした。 

オオスズメバチ♂の群飛(探雌飛翔)をハイスピード動画でも記録したかったのですが、1匹がこちらに向かって飛んできたので、恐れをなして慌ててその場を離脱しました。 
本当に雄蜂♂だけなら刺される心配は無用ですが、オオスズメバチ♀には痛い目にあっているので用心するに越したことはありません。
もう少し粘ったら、オオスズメバチの交尾が観察できたかもしれません。 
営巣地と思しき笹藪からもう少し離れて安全な距離から撮影したくても、林道の幅が狭いので無理でした。 

※ 蜂の重低音の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


オオスズメバチの配偶行動の研究で学位を取った小野正人『スズメバチの科学』によると、
地中に営巣し地表に開口した巣門周辺で認められる本種(オオスズメバチ:しぐま註)の配偶行動は(1)巣門から外へ発散されている揮発性の集合フェロモンによる野外雄蜂♂の多数誘引と、(2)その巣から離巣しカースト特異的な性フェロモンを分泌している新女王蜂と被誘引雄蜂♂との交尾という2段階で成り立っている (p111より引用) 

今回私が観察したのは、まさに(1) の段階ではないかと思います。

私の鼻では現場でフェロモンの匂いを全く嗅ぎ取れませんでした(無臭)。

・特に 注目されるのは、集合フェロモンが働き蜂からも分泌されている点である。(同書p111より引用)

・集合フェロモンにより巣の周りに雄蜂♂を集めて堂々と交尾を行う戦略は同所性の他5種には認められない。

・実際に雄蜂♂の交尾行動を解発する機能をもつ新女王蜂に特異的な性フェロモンに関しては同属内で種間交差活性があることも明らかにされている。すなわち、雄蜂♂と新女王蜂の異種間の掛け合わせ実験において、すべての組合せで雄蜂♂は異種の新女王蜂にさえも交尾行動を起こす(同書p112より引用)


対スズメバチ専用の高価な防護服を持っていない私が笹薮にズカズカと踏み込んで調べるのは自殺行為です。 
コロニーが解散する初冬になったら(根雪が積もる前に)現場を再訪して、笹藪の奥にオオスズメバチの巣の有無を調べるつもりでした。 
ところが、携帯していたGPSがこの日に限ってなぜか不調で、位置情報を正確に記録してくれませんでした。 
できればオオスズメバチの巣を発掘調査したかったのに、残念ながら二度と行けなくなりました。(幻の営巣地) 

関連記事(13年前の撮影)▶  

2023/05/22

スギ林道の溜め糞に含まれる種子を探す野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬 

自動撮影カメラで見張っているスギ林道に登場した野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 
気温が遂に5℃を切り、かなり寒いはずなのに、野ネズミは未だ元気に活動しています。 
同じ日の深夜未明に3回も撮れていました。 


シーン1:10/25・午前0:36・気温5℃ 
赤外線の暗視映像が白飛び気味になってしまいました。 
タヌキの溜め糞場sにしばし滞在しているのは、獣糞に含まれる未消化の種子を探してるのかな? 
植物の種子散布の成功率に野ネズミも影響しているはずなのですけど、本に書いてあるほど頻繁には溜め糞場には来ません。
最近はタヌキがあまり排便しに来なくなってしまったので、種子の供給があまり無いようです。
最後は画面の左下に移動して消えました。 


シーン2:10/25・午前2:56・気温3℃ 
2時間20分後に野ネズミが再登場。 
スギの木の根元でアナグマの溜め糞場に立ち寄ってから、下草の生い茂る道端で餌を探しています。 
最後はスギの木の裏側に回り込んで姿を消しました。 

しばらくすると、いつの間にか林道の中央に戻ってきていました。 
スギの落ち葉に覆われた林道をそのままチョロチョロと右へ移動して行きます。 

この地点で野ネズミは神出鬼没ですが、画面の右下隅の辺りに野ネズミの巣穴があることが後に判明します。 



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