2023/01/19

ツキノワグマの大量出没? 晩夏に5日連続でスギ林道を通過【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年8月下旬〜9月上旬 

里山のスギ林道にツキノワグマUrsus thibetanus)がなんと5日連続で登場し、トレイルカメラに記録されていました。 

シーン1:8/28・午後15:09・気温20℃ 
明るい日中に林道を右から左へ足早に歩いて通り過ぎました。 
全身の黒い毛皮に緑のひっつき虫(動物散布型の種子)が大量に付着しています。 
短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:07〜) 


シーン2:8/29・午後20:25・気温18℃ (@0:21〜) 
闇夜の林道を右から登場。 
初めからカメラ目線で様子を窺っています。 
タヌキとアナグマが残した溜め糞場sの匂いを嗅ぎながら左へ歩き去りました。 


シーン3:8/30・午前1:50・雨天・気温17℃ (@0:41〜) 
雨が降る深夜、対面に立っているスギ(胸高直径約60.5cm)の根元で立ち止まり、匂いを嗅いでいました。 
林道を左から右へ立ち去りました。 
短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:51〜) 


シーン4:8/31・午後16:58・気温25℃ (@1:16〜) 
夕方のスギ林道を右から左へ通り過ぎました。 
開いた口の中が赤いのが気になりました。 
カラスだと口内が赤い個体は幼鳥なのですけど、クマだと何かあるのでしょうか? (それともクマ全般に共通の特徴?)
心なしか目も充血してるように見えます。 
まさか花粉症のアレルギーなのかな? 
こういう個体が苛々してヒトを襲ったりするのでしょうか。 (ただの個人的な妄想です)
短い登場シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。 

全身の毛にひっつき虫が点々と付着しています。 
この時期の山林で心当たりがあるひっつき虫は、キンミズヒキやヌスビトハギなどです。 
ひっつき虫の種類はまだ色々ありますが、これから少しずつ勉強しないといけません。 


シーン5:9/1・午後21:43・気温22℃ (@1:46〜) 
右から左へカメラの前を足早に通り過ぎました。 


ツキノワグマの個体識別ができていないので、5日間で計何頭の熊が登場したのか分かりません。 
複数個体であることは間違いありません。 
8月下旬にクマの出没頻度が急増したのは、何か理由があるのでしょうか? 
マスコミが騒ぐようにツキノワグマの「大量出没」(異常事態)なのか、それとも毎年のことなのか、これからも地道に調査を続ける必要があります。 

熊は昼間も活動していますから、山中でヒト(登山客)とのニアミス事故が無いように、各自が対策しないといけません。 
気休めの鈴を持ち歩くだけでなく、護身用の熊よけスプレーを必ず携行するようにしましょう。 
少し高価ですが、銃器よりも有効ですし、命には代えられません。 
いくら口を酸っぱくして忠告しても、どうして熊よけスプレーの費用を惜しんで(ケチって)徒手空拳で無防備に入山する人が多いのか理解できません。 
イヌを連れて歩くのも良い対策らしいのですが、飼い犬と普段から山歩きの訓練をする必要があります。



アカタテハ前蛹の蠕動【100倍速映像】蛹化前の眠状態

 


アカタテハの飼育記録:2022年#8 




2022年8月下旬

クサコアカソの葉裏に腹端で懸垂して前蛹となったアカタテハVanessa indica)は、みん状態でも実は自発的に激しく蠕動しています。 
蛹化の瞬間を見落とさないように、夜通しで微速度撮影を続けました。 
100倍速の早回し映像をご覧ください。 
まるで激しく痙攣しているようです。
ヒトも入眠時にビクッと大きく痙攣することがありますが、そのジャーキング現象を連想しました。(実際には無関係です)
これからいよいよ蛹になります。


 

↑【おまけの映像】 
素材となった元々の10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。 

2023/01/18

おんぶしていた子ザルを抱っこに持ち変えるニホンザル♀

 

2022年8月下旬・午後15:45頃・晴れ 


山麓で子連れの野生ニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)と遭遇しました。 
この時期の母猿は通常、子ザルを腰におんぶして運びます。 
四足歩行で遊動する母親の腰に子ザルはしっかりしがみついています。 

別の母子が子ザルの運搬法で興味深い行動を見せてくれました。 
子ザルは初め、母親の腰に乗っています。 
しかし、母猿はカメラを構えた私の姿を見つけた途端にあからさまに警戒し、逃げ腰になりました。 
母ザルは腰にしがみついた子ザルに左手を伸ばすと、素早くくるっと前に回して抱っこの姿勢に変えました。 
まるでショルダーバッグを後ろ掛けから前掛けに変えるように慣れた手付きでした。 
子ザルを腹にしがみつかせた状態で移動し、左の木陰に隠れました。 
緊急の逃走時にはおんぶよりも抱っこの方が安定するのかな? 
母猿のこんな行動は初めて見ました。 
スロー再生してみると、子ザルも母親に協力しながら抱っこに移行していました。
たまたまこのタイミングで子ザルが抱っこしてもらいたくなり、それを察した母猿が手を貸したのかもしれません。
手前に生い茂るミズナラの枝葉の隙間から母親は油断なくこちらを覗き見しています。

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