2022/12/23

溜め糞場でタヌキ・アナグマの匂いに興味津々のツキノワグマ幼獣【トレイルカメラ】

前回の記事:▶ ツキノワグマの毛に大量の「ひっつき虫」:種子の動物散布【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年8月下旬・午前5:55・気温20℃ (日の出時刻は午前4:57) 

里山でスギ林道にある溜め糞場sを見張っているトレイルカメラに写ったツキノワグマUrsus thibetanus)の記録です。 
朝日が昇り完全に明るくなった林道を2頭の子グマが相次いで左から登場しました。 
毛皮のあちこちに緑色のひっつき虫が付着しています。 
好奇心旺盛な子熊は溜め糞場sに立ち止まって、頻りに匂いを嗅いでいます。 
この溜め糞場を初めて見たのだとしたら、ホンドタヌキとニホンアナグマの匂いを学習しているのでしょう。

そこへ母親が追いつきました。 
母グマは溜め糞場sに興味を示さないどころか、平気で踏みつけて通り過ぎました。 
幼獣の片方は遅れかけたものの、先行する兄弟を走って追いかけました。 
ツキノワグマの親子はそのまま林道を右へ立ち去りました。 

同じ林道を逆側から狙った別のトレイルカメラには、このときなぜか何も写っていませんでした。 
ツキノワグマの母子が一体どこから登場したのか、謎です。 

ツキノワグマ幼獣の撮影に初めて成功しました♪
家族連れの♀も初見です。 
この山域でツキノワグマが繁殖しているという確証が得られました。 
もし登山客などが現場でうっかり子連れの母熊とニアミスしたら、非常に危険です。 
完全な夜行性ならともかく、明るい昼間も山林を出歩いているのが厄介です。 



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