2022/11/11

柳の樹液酒場に集うカナブン♂とコクワガタ♂

 

2022年7月中旬・午後14:05頃・晴れ
前回の記事:▶ 柳の樹液に集まるコクワガタ♂♀、シロテンハナムグリ、コムラサキ♀♂

河畔林の柳(樹種不詳)の樹液酒場へ4週間ぶりに来てみると、新しい顔ぶれが集まっていました。 
枝の小さな窪みの奥にコクワガタ♂(Dorcus rectus rectus)が潜んでいて、穴の外で吸汁しているカナブン♂(Rhomborrhina japonica)を大顎で牽制しています。 
樹液をめぐる激しい縄張り争い(占有行動)というほど激しくはありませんでした。
コクワガタ♂の大顎の長さが微妙に左右非対称(左>右)でゆがんでいるのは生まれつき(軽い奇形)なのでしょう。

カナブン♂の鞘翅は鈍いオレンジ色の構造色をしていて、雨の水滴が付着しています。 
口吻を伸縮させて柳の樹液を舐めています。 
河野修宏『雑木林で虫さがし―はっけんかんさつフィールドノート』p7によると、カナブンは前脚の脛節を見れば性別を見分けられるのだそうです。 
この個体は突起が鋭くないので♂と判明。

ハエ類(種名不詳)も数匹集まっていました。 
しばらくするとコクワガタ♂は体の向きを変え、穴の中(ミニ樹洞)に籠もってしまいました。 
それでも外から姿は丸見えです。 
この樹液酒場にコクワガタ♀が来るのを待ち構えているのでしょう。 
コクワガタ♂の背中にハエが乗ると嫌がり、その身動きでハエは逃げました。 

撮影後に手を伸ばして捕獲を試みると、カナブン♂は逃げてしまいました。 
ありあわせの単3乾電池ケースでコクワガタ♂を捕獲することができしました。 
プラスチックケースのサイズ(63×54mm)と比べれば採寸代わりになります。 
まずは仰向けにして腹面を確認。 
自力で起き上がると脱出し、地面に落ちました。 
舗装路で仰向けになっても自力ですぐに起き上がり、逃走開始。 
私の手に乗せてみても、とにかく元気で、すぐに掌から落ちてしまいます。 
採集したコクワガタ♂を持ち帰って飼育することにします。 

2022/11/10

深夜に氾濫した川の激流に押し流されるカイツブリ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月上旬・午前00:17・大雨
前回の記事:▶ 2022年8月3日〜4日:集中豪雨による最上川上流域の水位変化【100倍速・トレイルカメラ暗視映像】

一時は雨が止んだのに、停滞する線状降水帯によって再び激しい雨が降り始めました。 
増水した川面を小さな水鳥が流されてきました。 
小柄で翼が短いので、たぶんカモ類ではなくカイツブリ(Tachybaptus ruficollis)だと思うのですが、どうでしょうか。
激流に逆らって足の水かきで必死にかいています。 
なんとか上流に戻り、姿を消しました。 
無事に川岸(左岸)へ上陸できたかな? 
カイツブリは昼行性なので、真っ暗闇の水難事故は周囲の状況が見えずにかなり不安だと思います。 
しかしカイツブリは遊泳も潜水も得意な水鳥なので、洪水でも溺れる心配は無用でしょう。 

オオスズメバチ♀が草むらで探餌飛翔

 

2022年7月中旬・午後14:35頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする林道沿いの山側の草むらでオオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)のワーカー♀が飛び回っていました。 
恐ろしげな重低音の羽音♪が辺りに響き渡ります。 
昨年はこの辺りの藪の奥にキイロスズメバチの巣があったので、今回も営巣地が近いのかと思って撮り始めました。 

しかし、どうやら獲物を探索して飛び回っているようです。 
途中で法面の枯れ枝にしがみついたので、樹皮を齧って巣材を集めるのかと期待しましたが、すぐに飛び立ちました。 
オオスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでまずはご覧ください。 
最後に等倍速でリプレイ。(@4:44〜) 
あまりにも忙しなく草むらを飛び回るので、等倍速のまま動画を見ると激しい手ブレで酔いそうになります。 
スローモーションにすれば、それなりに見れる映像になります。 


私がしつこく撮影していたら、最後はオオスズメバチ♀を怒られせてしまいました。 
黒いカメラにまとわりつくように飛んで来る蜂をいなすように、ゆっくり後退して難を逃れました。(映像なし) 
このときオオスズメバチ♀が大顎をカチカチ♪と鳴らす威嚇音は聞き取れなかったので、本気を出してはいないと分かります。 
スズメバチに攻撃されても、絶対に大声を上げたり手で振り払おうと腕を振り回したりしてはいけません。 
夏の野山に行く際には、黒い服は厳禁です。 
黒髪のヒトは必ず帽子や白いタオルなどで頭を覆いましょう。 
匂いのきつい香水やシャンプーなども避けましょう。 
飛びながら空中で毒液を噴射してくることがあり、目に入ると危険なので、目を見開かずに薄目にしておきます。
オオスズメバチ♀と出会っても正しい対処をすれば刺されることはない、と私は確信するに至りました。 
ただし、うっかりオオスズメバチの巣に近づいてしまったときが問題です。
五感を常に働かせて、営巣地の存在をいち早く気付いてその場を離れるしかありません。
関連記事(13年前の撮影)▶ オオスズメバチの巣に御用心(刺傷例)


【おまけのネット記事】 
・「アジアの」「殺人」スズメバチに新たな英名、なぜ?:侵略的外来種のオオスズメバチ、米昆虫学会が「北の巨大スズメバチ」を採用(@ナショナルジオグラフィック日本語版)

私がフィールドで観察しているオオスズメバチは日本産の亜種(Vespa mandarinia japonica)なので、 英語に翻訳する際にはJapanese giant hornetと呼び続けます。

個人的には、Japanese giant hornetやAsian giant hornetという英名が日本人(アジア人)に対する差別表現になり得るという認識はありません。
オオスズメバチがあまりにも強くて畏怖の対象だから、内心誇らしい気分があるのでしょう。
外来種の害虫として問題になっているマメコガネがJapanese beetleと呼ばれて忌み嫌われていることの方がむしろ、黄禍論に繋がりかねない英名かなと思います。
攻撃性の強いアフリカ産ミツバチをAfrican killer beeと呼んでいたことに欧米在住の黒人が怒るのは理解できます。
逆に日本語で無自覚に使っている「ナンキンムシ」も南京に対する酷い名前だなと思います。

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