2022/10/30

飛べないオオミズアオ♀(蛾)

 

2022年7月下旬・午後14:20頃・くもり 

低山の尾根道を縦走していたら、道端の幼木にオオミズアオ♀(Actias aliena)がしがみついてハタハタと弱々しく羽ばたいていました。 
きれいな翅は無傷で、羽化直後のようです。 
触角が羽毛状に発達せず、腹部が膨満していることから♀と判明。 
オオミズアオ幼虫の食樹はバラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科とされています。
この尾根道の周囲は雑木林なので、オオミズアオが生息していても不思議ではありません。

オオミズアオ♀は自分で勝手に暴れて止まり木から落ちては下の枝葉に引っかかり登り返す、を繰り返しています。 
地面に落ちても、枯れ茎を登り先端へ移動します。 
飛び立てる場所を探しているようにも見えます。
腹端に注目すると性フェロモンを放出中(コーリング)なのかな?と思うものの、定かではありません。 

目の前に左手を差し出して手乗りさせると、腕までどんどん登って来ます。
私の汗ばんだ腕の上で羽ばたいてくれたので、しばし涼風を感じました。 
オオミズアオ成虫の口吻は退化していますから、ヒトの汗を吸汁したりしません。 
すぐに力なく落下してしまいました。 
撮影する私の靴にまとわりつくように尾根道を歩き回るので、私は後退しながらも蛾を踏みつけそうになり焦りました。 
やがて疲れたのか、全開にした翅をペタンと広げて地面に静止。 

どうして飛べないのか、理由が分かりません。 
もし天敵に見つかったら、あっさり捕食されてしまうでしょう。 
♀は卵巣でいっぱいの腹部が重くて、念入りに準備運動をして体温を上げないと飛び立てないのかな?

【おまけの写真】 
2021年6月下旬 

同じ山系の麓でオオミズアオ♀が用水路のコンクリート蓋に止まって日光浴していました。 
翅の縁が少し破損しています。
お蔵入りしていた写真がようやく日の目を浴びました。

2022/10/29

山で泉の水を飲むニホンザルと群れの遊動【トレイルカメラ】

 



2022年7月下旬・午後15:30頃

自動撮影カメラ(トレイルカメラ)で山中の泉を監視していると、ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の小群がやって来ました。 

対岸をゆっくりと右へ歩いて来た個体が、画面右端のギリギリで座り込みました。 
すぐに立ち上がると、右へ遊動して姿を消しました。 

それと入れ替わるように、雑草が生い茂る林道を左から別個体が登場しました。 
草が揺れる動きでニホンザルの行動を推理するしかありませんが、どうやら道草を食っているようです(採食)。 
周囲からニホンザルの鳴き声♪がかすかに聞こえます。 

15分後にカメラが再び起動すると、対岸で静かに水を飲むニホンザル♀が写っていました。(@1:20〜) 
頭を下げて水面に口を付けています。 
右に移動しかけたものの、池から流れ出る水路で立ち止まり、再び水を飲みました。 
水路を右に渡る際に長い乳首が見えたので、経産♀と判明。 
近くに子ザルが居ないのは、どうしたのかな? 

続いて、子ザルを腰に乗せた母猿♀が林道を左から登場しました。 
しかし水場に立ち寄るどころか見向きもせず、林道を右に遊動して行きました。 

奥の林の灌木が揺れ、別個体が林道を右に遊動。 
猿の鳴き声は聞こえなくなり、静かになりました。 

※ 古い機種で撮影すると、昼間の映像なのに色が失われてしまう症状が出てしまいます。
ほとんどモノクロの動画で見劣りしますけど、「無いよりマシ」と思って記録を残しておきます。




タヌキの溜め糞に群がるクロボシヒラタシデムシ、アカバトガリオオズハネカクシ、エンマコガネ?

 

2022年7月下旬・午後13:05頃・晴れ 

低山のスギ林道に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞sで、せっせと糞玉を運んでいるオオセンチコガネの他にも様々な甲虫が糞塊に群がっていました。 

クロボシヒラタシデムシ(Oiceoptoma nigropunctatum)の体表を白っぽいダニが徘徊しています。 

アカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシ;Platydracus brevicornis)も糞塊の上を走り回ったり下に潜り込んだりしています。
獣糞に大量発生するウジ虫を狩って捕食するのだそうです。
 
関連記事(1年前の撮影)▶ タヌキの溜め糞で徘徊するアカバトガリオオズハネカクシ
黒くて小さな丸っこい謎の甲虫も糞の下から這い出て来ました。 
これはエンマムシの仲間ですかね?
エンマムシは腐肉や糞便などの腐敗有機物食ではなく、そこに発生するクロバエ科、ニクバエ科、イエバエ科といった蛆(ハエの幼虫)の捕食者が多い。(wikipediaより引用)
このグループについて私は全く勉強不足で、エンマコガネとの違いもよく分かっていません。 
正体を突き止めるには採集して調べるしかありませんが、不潔な糞虫を持ち帰れる容器を何も持ってなかったので、困ってしまいました。
動画撮影を優先した私は、現場の糞塊を乱したくなかった、という理由もあります。

糞塊がときどき上下に大きく動くのは、下に潜り込んだ糞虫(センチコガネ、オオセンチコガネ)の仕業だと思われます。

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