2022年7月下旬・午後14:20頃・くもり
低山の尾根道を縦走していたら、道端の幼木にオオミズアオ♀(Actias aliena)がしがみついてハタハタと弱々しく羽ばたいていました。
きれいな翅は無傷で、羽化直後のようです。
触角が羽毛状に発達せず、腹部が膨満していることから♀と判明。
オオミズアオ幼虫の食樹はバラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科とされています。
この尾根道の周囲は雑木林なので、オオミズアオが生息していても不思議ではありません。
オオミズアオ♀は自分で勝手に暴れて止まり木から落ちては下の枝葉に引っかかり登り返す、を繰り返しています。
地面に落ちても、枯れ茎を登り先端へ移動します。
飛び立てる場所を探しているようにも見えます。
腹端に注目すると性フェロモンを放出中(コーリング)なのかな?と思うものの、定かではありません。
目の前に左手を差し出して手乗りさせると、腕までどんどん登って来ます。
私の汗ばんだ腕の上で羽ばたいてくれたので、しばし涼風を感じました。
オオミズアオ成虫の口吻は退化していますから、ヒトの汗を吸汁したりしません。
すぐに力なく落下してしまいました。
撮影する私の靴にまとわりつくように尾根道を歩き回るので、私は後退しながらも蛾を踏みつけそうになり焦りました。
やがて疲れたのか、全開にした翅をペタンと広げて地面に静止。
どうして飛べないのか、理由が分かりません。
もし天敵に見つかったら、あっさり捕食されてしまうでしょう。
2021年6月下旬
同じ山系の麓でオオミズアオ♀が用水路のコンクリート蓋に止まって日光浴していました。
翅の縁が少し破損しています。
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