2022/02/01

タヌキの溜め糞の上で配偶者ガードするベッコウバエ♀♂

 

2021年10月下旬・午後13:05頃・くもり 

里山の細い山道の真ん中にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残したと思われる溜め糞eを新たに見つけました。 
泥状の新鮮な下痢便が一番上に残されています。 
その上に乗って交尾中のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)の♀♂ペア2組を見つけました。

よく見ると、2組とも交尾器は結合していませんでした。 
♀が溜め糞に産卵するまで♂は交尾後ガード(配偶者ガード)するのでしょう。 
左側のペアに注目すると、♀♂ペアでかなり体格差があり、♂>>♀。
♀Lの背後にマウントした♂Lは、腹端から鍵状の交尾器を出し入れしています。 
(マウントされた個体の腹背の色が見えないので、本当に♀なのかどうか定かではありませんが、一応♀としておきます。) 
♀L,Rは静止してるだけで、獣糞を吸汁していませんでした。 
♂Lは♀Lにマウントしたまま、前脚でゆっくり手招きするように空を切っていました。 
単独時にときどき見られる不思議な行動で気になっていたのですが、交尾中も見られるとは意外でした。 
▼関連記事(同時期に撮影)
これは♀を宥める催眠術のような行動なのかな? 
前脚を置く場所が無いので探っているだけのような気もしてきました。 
 続けて♂Lは左右の前脚を擦り合わせ、口吻で舐めました。 
暇つぶしで身繕いを始めたようです。 
次に♂Lはパッパっと翅を素早く開閉して翅紋を誇示しました。(@1:04) 
これも誰に対するアピールなのか不明です。 

一方、右側のペアに注目すると、体格差はそれほど極端でないものの♀<♂。 
やはり交尾器は未結合のまま、ただひたすらじっと静止していました。

交尾ペアが2組とも♀<♂だったのは、今回だけの偶然でしょうか? 
雌雄の体格に極端な性的二型が見られる(♀<<♂)ということは、♂同士で♀を巡る激しい闘争行動があることを示唆しています。 


残る課題としては、ベッコウバエの♀♂が出会ってから交尾を始める一部始終を見届けることです。
また、ベッコウバエ♀が溜め糞に産卵するシーンも観察してみたいものです。
 
周囲の山道をパトロールしてから17分後に溜め糞eの現場に戻って来ると、ベッコウバエは1匹の♂だけが残っていました。
下の写真をよく見ると、フンバエの仲間と思われるハエも2匹、糞上に来ていました。
左端にはセンチコガネが立ち去ろうとしています。
写真を撮ったときには不覚にも気づいていませんでした。
下手に近づくと特にハエ類は飛び去ってしまうので、どうしても獣糞から少し離れたところからの撮影になります。
薄暗い山中では小さな昆虫を見落としがちです。

2022/01/31

夕方の池で水浴するルリビタキ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年11月上旬・午後16:30頃・気温7℃(日没時刻は午後16:36) 

山中の水場に仕込んだトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で遂に憧れの「幸せの青い鳥」ルリビタキ♂(Tarsiger cyanurus)が撮れていました。 
これまでルリビタキは地味な♀ばかり撮れていたのですが、ようやく♂も撮れて感無量です。 
▼関連記事

秋も深まり、周囲の雑木林からの大量の落ち葉で浅い池の水面はほとんど埋め尽くされています。 
日没直前の薄暗い池の浅い所でルリビタキ♂が短時間で水浴を済ませると、さっと飛び去ってしまいました。 
あまりにも短い映像なので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

実はこの7分後、ルリビタキの♀も水浴にやって来ました。 
つづく→ 

高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』によれば、
ルリビタキ♂が溜池で水浴び。いち日に数回浴びにくる 8月上旬(p79より引用)
暑い夏になれば、この水場でもルリビタキ♂の水浴回数が増えるのでしょうか。

アメリカナデシコの花で吸蜜ホバリングするクロホウジャク?(蛾)

 

2021年10月下旬・午後15:20頃・くもり 

交通量の多い大通りで歩道の花壇に咲いた見慣れないピンクの花の群落で、おそらくクロホウジャク(Macroglossum saga)と思われるスズメガ科の一種が訪花していました。 
激しく羽ばたいてホバリング(停空飛翔)しながら口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
ハイスピード動画や同定用のストロボ写真を撮る間もなく、残念ながらすぐに逃げられてしまいました。 
ハイスピード動画の代わりに、1/5倍速のスローモーションで吸蜜ホバリングをリプレイ。 

さて、この花の名前は何でしょう? 
園芸植物に疎い私はなんとなくカーネーションかと思ったのですが、調べてみるとアメリカナデシコ(別名ヒゲナデシコまたはビジョナデシコ)と判明。 
カーネーションもアメリカナデシコも同じナデシコ科ナデシコ属とのことで、私の当て推量もそれほど的外れではありませんでした。 
花弁の色が赤、白、ピンクと異なる3種類の品種が同じ花壇にまとまって咲いていました。 
観察できたのは短い訪花時間でしたが、クロホウジャクはピンク色の花を選択しました。 
多くの昆虫で赤い花は人気がない(昆虫の複眼の視細胞には見えにくい)というのは定説ですけど、薄暮性のクロホウジャクが白よりもピンクの花を選んだのは意外でした。 
(私が通りかかる前に、白い花で吸蜜していた可能性はあります。) 
アメリカナデシコの他には赤葉ケイトウの真っ赤な花も咲いていたのに、クロホウジャクはスルー(無視)しました。

ランダムに記事を読む