2022/01/25

サザンカ訪花中のコガタスズメバチ♀にキイロスズメバチ♀が襲いかかるも…

 

2021年10月下旬・午後13:10頃・晴れ 

コガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀がサザンカ(山茶花)の白花で次々に吸蜜していると、キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。 
二種のスズメバチがニアミスしたものの、すぐに別れました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:52)、なかなか面白いドラマがありました。 
もしキイロスズメバチが雄蜂♂ならば、探雌飛翔中にうっかり誤認求愛した可能性があります。 
しかし、このキイロスズメバチは♀だったので、獲物を探索中(探餌飛翔)ということになります。 
サザンカの花蜜が目当てで訪花しようとしたらたまたま先客が居た、という状況かもしれません。 
キイロスズメバチ♀は花の手前でホバリングしながら狙いを定め、脚を広げて獲物に襲いかかろうとしました。
コガタスズメバチ♀の腹部にある黄色と黒の横縞模様(警告色)に気づいたようで、キイロスズメバチ♀は狩りを中止して慌てて飛び去りました。 
攻撃寸前に危険な相手だと認識したのでしょう。 
その間、コガタスズメバチは無反応で(キイロスズメバチの羽音に気づいていない?)、警戒姿勢も取らずに平然と吸蜜を続けていました。 

この2種間の力関係は体格通りで、コガタスズメバチ>キイロスズメバチです。 
特にキイロスズメバチは国産スズメバチ類(Vespa属)の中でも最弱とされています。 
(その代わりキイロスズメバチは数で圧倒し、巣の防衛力は最強クラスです。) 
つまり今回のニアミスの結果は前評判通りで、下剋上(ジャイアント・キリング)は起こりませんでした。
同所性のスズメバチ属6種の生息する地域で樹液孔における種間順位は、おおむねオオスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチの順である。(小野正人『スズメバチの科学』p97より引用)

2022/01/24

池の水を飲み水浴するルリビタキ♀の群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬・ 

里山の水場に設置した無人センサーカメラ(トレイルカメラ)にまた新たに見慣れない地味な鳥の群れが2日連続で写っていました。 
これはルリビタキ♀(Tarsiger cyanurus)ですかね? 
あまり自信がないので、もし間違っていたらご指摘願います。 
地味な♀ばかりで瑠璃色の♂が登場しないのは、若鳥も混じっているから? 
晩秋で落ち葉が降り積もり、此岸がカメラの死角になってしまいました。 

シーン1: 10/30 午後13:20・気温12℃ 
画面右下の浅い岸辺で水を一口飲んだだけで、すぐに飛び去りました。 
トレイルカメラの存在を警戒しているのでしょうか? 
シーン2: 10/30 午後16:24・気温9℃ 
薄暗い夕方でもなんとかぎりぎり、フルカラー映像で撮れています。 
気温が10℃を切り、かなり冷え込んできました。 
今度は画面の左下にルリビタキ♀?が登場しました。 
浅い池に入ると水を一口飲みました。 
次は目の前にある落枝を何度も啄みました。 
水面に浮かぶ落枝をピョンピョンと伝って池の中央部までに来ると、本格的に水浴びを始めました。 
頭を下げて水に浸しながら素早く羽ばたいて水を跳ね上げています。 
日頃の手入れが行き届いた(油を塗った)羽根は水を全て弾いてしまい、水浴しても濡れません。 
すっきりしたルリビタキ♀は右上へ飛び去りました。 
羽繕いは池の外(樹上?)で行なうようです。
シーン3:10/31 午前9:26・気温7℃ 
今回は初めから画面中央で水に入っています。 
何かに驚いたようで、水浴を始めてすぐに飛び去ってしまいました。 
まさか水温が冷たいせいで短い水浴にしたとは思えません。 
シーン4:10/31 午前10:09・気温7℃ 
この茶色っぽい(焦げ茶色)個体がルリビタキ♀かどうか、特に自信がありません。(@1:52〜  下の写真も) 
まさかカワガラスですかね??  シロハラ?
2、3羽の小群が水場を訪れて、あちこち場所を変えながら水浴しています。 
後半に対岸で水浴する3羽はルリビタキ♀っぽく見えます。
互いに離れて同時に水浴するのは、群れで協力して四方八方を警戒するためでしょうか。 

最後の最後にシジュウカラ?が左から飛来したのに、録画終了で尻切れトンボに終わりました。






ミズナラの樹液を吸うオオスズメバチ雄蜂♂

 

2021年10月下旬・午後14:00頃・くもり 

里山の薄暗い雑木林でブーンと重低音の羽音が聞こえました。 
 羽音の主を探すと、飛来した蜂がミズナラの幹に止まりました。 
オオスズメバチ♂(Vespa mandarinia japonica)です。 
触角と腹部が長いので、雄蜂♂と判明。 
長い触角の先端がカールしています。 
私の鼻では樹液の発酵臭を嗅ぎ取れなかったものの、樹液を舐めに来たようです。 
幹に下向きに止まって樹液をしばらく舐めてから上に向き直り、飛び去りました。 
現場は水場の畔です。 

約4分後にオオスズメバチ♂が再び飛来しました。 
全く同じ樹液スポットに迷いなく戻って来て、先程と同じ下向き姿勢で吸汁を始めたことから、同一個体が再訪しに来たのでしょう。 
腹式呼吸するだけで、一心不乱に樹液を吸汁しています。 
背側からの撮影では肝心の口元が見えません。 
大顎を動かしているようには見えませんし、オオスズメバチ♂が飛び去った後の樹皮に新しい噛み傷はありませんでした。 
オオスズメバチ♀とは違って雄蜂♂は樹液の分泌を促すために樹皮を齧ることはないようです。 
雄蜂♂は大顎の発達が悪くて非力だからでしょう。 

やがて樹液の匂いを嗅ぎつけたのか、謎の昆虫が飛来しました。(@1:58) 
オオスズメバチ♂の背後で一瞬ホバリングしただけで、樹液酒場には着陸しないで慌てて逃げて行きました。 
スロー再生しても、飛来した虫はぼやけてしまい同定できませんでした。 
なんとなく、クロスズメバチの仲間ではないかと思います。 
オオスズメバチ♂は半開きにした翅を斜めに立てて震わせ、警戒姿勢になりました。 
樹液酒場の占有行動というほどでもありませんが、オオスズメバチ♂の貫禄勝ちです。
警戒を解いたオオスズメバチ♂は樹液吸汁を再開。 
ミズナラの樹液を長々と味わったオオスズメバチ♂は、最後に樹液酒場でウロウロと方向転換してからようやく飛び去りました。 
このミズナラの木は一部黄葉しかけていました。

 樹液酒場でオオスズメバチの雄蜂♂は初見かと思いきや、2回目でした。
関連記事(8年前の撮影)▶ オオスズメバチ♂がコナラで日光浴と樹液吸汁
2021年10月中旬

余談ですが、6日前に全く同じミズナラの木で樹液を吸うオオスズメバチ♀を観察しています。
そのときも水場の岸に生えたミズナラの樹上から重低音の羽音が繰り返し聞こえ、蜂を発見できました。
この時はあまりにも薄暗く(夕方で光量不足)、手持ち夜景モードでも動画に記録できませんでした。
ストロボを焚いて証拠写真を撮ると、オオスズメバチ♀と判明。

その後、事件が勃発しました。
もう1匹の蜂が飛来すると、ミズナラ樹上で2匹が格闘になり、そのままもつれ合うように地面に落下。
1匹は飛んで樹上に戻り、もう1匹は飛び去りました。
動画に撮れなかったのが残念でなりません。
2匹ともオオスズメバチだったかどうか定かではありませんが、この樹液酒場はオオスズメバチ♀同士が戦って取り合う(占有行動)ほど樹液の量は豊富ではない気がします。
もしかすると雄蜂♂が♀に交尾を挑んで拒否されたのかもしれない、と想像しました。

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