2013年11月中旬
里山の雑木林でオオスズメバチ♂(Vespa mandarinia japonica)がコナラの幹に止まって日光浴をしていました。
長い触角だけがかすかに動いています。
体が暖まると、幹を歩いて降り始めました。
根元付近で樹液の滲み出るスポットを探しているのでしょう。
口元がよく見えませんけど、おそらく樹皮を齧り樹液を吸汁しているようです。
生け捕りにして雄蜂は毒針を持たないことを映像に撮りたかったのですが、ネットを持って近づいたら殺気を感じた蜂が飛んで逃げました。(飛び立ちのハイスピード動画はこちら。)
このコナラの木を調べてみると、根際付近に樹液が白く固まっていました。
いつも不思議に思うのは、樹液の白い塊自体には栄養価が低いのか虫が来ないみたいですね。(※追記参照)
実はクロスズメバチの一種♂?も同じコナラの樹液に来ていたのですが、そちらは撮り損ねました。
※【追記】
『樹液をめぐる昆虫たち (わたしの昆虫記)』によると、
・クヌギやコナラの樹液の成分について(中略)水に溶けないものは、白いペースト状に見え、この中にはタンパク質がふくまれていて、遊離アミノ酸もあることがわかっています。(p37)
・水に溶けない成分にはタンパク質や脂肪酸、それに遊離アミノ酸もふくまれていることがわかっています。これは、昆虫たちにとっては栄養豊かな貴重なえさです。(p40)
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