2021/11/27

ハッカに訪花する労働寄生ハナバチ:ハラアカヤドリハキリバチとトガリハナバチ♀

 

2021年8月下旬・午後13:20頃・晴れ 

山腹の林道沿いに咲いた、おそらくニホンハッカと思われる花にハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ)(Euaspis basalis)が吸蜜に訪れていました。 
それと入れ替わるように、一瞬だけトガリハナバチの一種♀(Coelioxys sp.)も飛来しました。 
こちらはハッカの花には着陸せず、すぐに飛び去りました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

偶然だと思いますが、共に労働寄生種のハナバチなのが興味深く思いました。 
労働寄生種が見られるということは、比較的自然度が高く保たれている環境ということなので、嬉しくなります。 
(ちなみに、この日は社会寄生種のチャイロスズメバチ♀も近くで見かけました。) 

撮影後に花の名前を知るために花や葉の付き方などをしっかり調べたかったのですが、現場は多数のキイロスズメバチ♀がひっきり無しに飛び回る巣の眼の前にあり、私は怖くて近寄れませんでした。

2021/11/26

ヨコジマオオハリバエ♀♂の交尾未遂?

 

2021年8月中旬・午後15:50頃・くもり

 道端の雑草が生い茂った休耕地に咲いたヒメジョオンでヨコジマオオハリバエ(Tachina jakovlevi)が訪花していました。 
動画に撮り始めた途端に、別の昆虫が高速で飛来し、背後から飛びかかりました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしても、電光石火の出来事で何が起きているのかよく分かりません。 
襲われる直前にセスジハリバエは気づいてヒメジョオンの花から飛び立とうとしていました。 
しかし逃げるのが間に合わず、空中でぶつかった2匹はもんどりうって花から転がり落ちました。 
ハエ類を狩る狩蜂なのかと初めは思ったのですが、おそらく同種のハエが求愛したのではないかと思います。 
蜜源植物の占有行動(縄張り争い)とは考えにくいでしょう。 
ヨコジマオオハリバエは鱗翅目の幼虫に寄生するらしいのですが、それに寄生する別種のハエがいるとしたら面白い話です。

その後、別れたヨコジマオオハリバエ(Tachina jakovlevi)のうち1匹が近くに自生するアカジソ(赤紫蘇)の葉に止まりました。 
両手両足を擦り合わせ、顔も前脚で拭って念入りに身繕いしています。 
前足に付着していたキク科植物の種子の冠毛(白い綿毛)を払い落としました。 
化粧が済むと飛び立ち、近くに咲いた別のヒメジョオン群落に向かったようですが、見失いました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

 

イチジクの熟果に仲良く群がるオオスズメバチ♀とシロテンハナムグリ

 

2021年8月下旬・午後13:40頃・くもり時々小雨 

民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)で果実が熟すと、オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)のワーカー♀が何匹も集まっていました。 
  シロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea) 
よく熟したイチジクは見るからに甘くて美味しそうです。 
オオスズメバチ♀は熟果の果肉を大顎でザクザクと噛み切りますが、固形物を飲み込めないので、果汁を啜っているだけです。 
その証拠に、オオスズメバチは果肉を噛み切って団子状にしたものの、絞りカスはすぐに捨ててしまいました。
スズメバチは獲物を狩ると肉団子にして幼虫の餌にしますが、団子にしたイチジク果肉を巣に持ち帰ることはありません。 

オオスズメバチ♀同士が熟果で出会っても喧嘩せず、軽く口づけを交わしました(栄養交換)。 
おそらく同じコロニー出身なのでしょう。 
今回他の種類のスズメバチを全く見かけなかったのは、おそらく最強のオオスズメバチが追い払って独り占めしたのでしょう。(占有行動) 
ところが、同じ熟果に複数のオオスズメバチとシロテンハナムグリが群がって食餌している光景があちこちの枝で見られました。 
喧嘩もせずに仲良く(平和に)食餌しているというか、互いに無視しています。 
オオスズメバチ♀はシロテンハナムグリの背中に覆いかぶさりながら食事を続け、甲虫を追い払うことはありませんでした。 
樹液酒場などの餌場で占有行動する傾向が強いとされるオオスズメバチがシロテンハナムグリに対して寛容だったのは、餌が十分豊富にあるためか、あるいは甲虫が丈夫な鎧に守られているためか、どちらでしょう? 

他の来客としては、クロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀とキンバエ(Lucilia caesar)の仲間もイチジク熟果を訪れていました。 
下に掲載した最初の写真で、イチジク熟果を時計盤と見立てた時に2時の方角に位置する謎の昆虫が気になります。(動画@1:14〜1:32) 
脚が長く、腹部が白く膨満しています。 
おそらくカメムシの仲間ではないかと思ったのですが、背側からしっかり撮ることが出来ませんでした。 
それとも伸縮する口吻の形状からハエとかシリアゲムシの仲間ですかね?

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