2020/11/22

樹洞の巣に獲物や巣材をせっせと運び込むモンスズメバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#5

▼前回の記事 
モンスズメバチの非夜行性コロニーの謎【巣内の暗視映像】

2020年8月中旬・午後15:40頃・晴れ 

2日後の昼間に定点観察に来ました。 
ヤエザクラ(八重桜)の樹洞の入り口を上から塞ぐ外皮が更に下へ伸びていました。 
残念ながら実際に巣門の外皮を増築する作業は未見です。 
外皮は薄いパルプなので、よく見ると破損した穴やひび割れがありました。 
この破損部をモンスズメバチ(Vespa crabro)のワーカー♀は今後、修復するでしょうか? 

樹洞を見ていると、ワーカーが外役から続々と帰巣しました。 
大顎に小さな塊を咥えて帰る個体がいます。 
巣に搬入するペレット(団子)は、白っぽい物と黒っぽい物の2種類ありました。 
搬入シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
 狩った獲物を肉団子にしたものか、それとも巣材のパルプなのか、私には見分けられませんでした。 
空荷で帰巣する個体もいます。 
どの個体も幹のほぼ同じ場所に着地してから歩いて樹洞内に入ります。 
2匹が連続して帰巣すると、巣門で渋滞している間にホバリング(停空飛翔)で待機していました。 

 一方、樹洞の中から歩いて外に出てきた個体が、羽ばたいて外役に飛び去りました。 
出巣の際も入巣と同じ場所から現れます。 
離陸直後に蜂が扇状に飛んで巣の位置を記憶するための定位飛行をしたようですが、カメラが樹洞に寄り過ぎていて動画にはしっかり写っていません。  
帰巣および出巣のシーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:32〜) 

私は対スズメバチ専用の防護服を持ってないので、蜂が活動的な日中は当然ながら巣に近づき過ぎないように注意してますし、樹洞の中を覗いてみるような無茶はしません。 
逆に、防護服を着なくてもスズメバチに対するエチケットを守りさえすれば、これぐらいの映像は落ち着いて安全に撮ることが可能です。 



 

2020/11/21

土や鳥糞を舐めながら排尿するルリシジミ♂

 

2020年8月中旬・午後14:00頃・晴れ 

用水路が川の本流に注ぐ直前で干上がっている区間があり、その湿地帯で色んな生き物がそれぞれ面白い暮らしぶりをしていることが分かったので、気になってまた見に来ました。 
この日はルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が湿った土塊の上で口吻を伸ばし吸水していました。 
しっかり閉じた後翅を互いに擦り合わせていますが、本種の後翅には尾状突起がありませんから、シジミチョウ科でよく見られる自己擬態の行動(天敵の捕食者に自分の尾状突起を触角に見せかける)ではありません。 

吸水しながらときどき腹端から透明な尿をポタポタと排泄しています。
▼関連記事(4、10、11年前の撮影) 
・鳥糞を舐めつつ排尿するルリシジミ♂ 
・ルリシジミ夏型♂の塩分摂取 
・ルリシジミの吸水と排尿【HD動画&ハイスピード動画】 
・ルリシジミの集団吸水
 
微小な赤アリが近寄って来ると、ルリシジミ♂は慌てて飛んで逃げました。(足を噛まれた?) 
すぐに近くの泥に舞い降りて、好みの吸水ポイントを探し歩きます。 
今度は鳥の糞のような白い小さな物体に乗って舐め始めました。 
糞に含まれるミネラルを摂取しているのでしょう。 
▼関連記事(7年前の撮影)

フラッシュを焚くと複眼が赤く光って見えます。
ルリシジミ♂が排泄する尿の色の変化が興味深く、透明→濃い黄色→薄褐色→透明となりました。 (撮る角度による影響もありそうです。) 

ルリシジミ♂はこの鳥糞?がいたく気に入ったようで、飛び立たせてもすぐに舞い戻ってきます。(映像公開予定) 
撮影中は鳥の糞かと思ったのですが、ここで先日見かけたアメリカザリガニの糞という可能性はどうでしょう? 
とにかく何か生物(動物)の糞であることは間違いないでしょう。
▼関連記事(6日前の撮影) 
干上がった小川の土手に巣穴を掘って隠れるアメリカザリガニ
つづく→ 鳥糞に執着して舞い戻るルリシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】


ユリズイセンで正当訪花から盗蜜に切り替えるスズバチ

 

2020年8月中旬・午後17:45頃・くもり 

街中の道端の花壇に咲いたユリズイセン(=アルストロメリア)の群落でスズバチ(Oreumenes decoratus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。  
初めは花筒の奥に潜り込む正当訪花で吸蜜していたのですが、隣の花では盗蜜行動に切り替えました。(訪花行動のスイッチ) 
花筒の外側で根元の隙間から蜜腺を舐める盗蜜行動をすると雄しべや雌しべに体が一切触れませんから、花の受粉に関与しません。 
ハナバチに限らず狩りバチでも機会があれば盗蜜行動するというのは、各個体が学習した成果なのでしょうか? 

ところが、盗蜜を始めたスズバチが、なぜか慌てたように落下してから飛び去りました。 
もしかすると、花筒の中に潜んでいた先客のアリに噛まれたのかもしれません(想像)。

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