2019/07/15

窓ガラスに映った鏡像に戦いを挑むシジュウカラ♀(野鳥)



2019年5月中旬

建物の2階に並ぶ大きな窓ガラスにシジュウカラ♀(Parus minor minor)が体当たりを繰り返していました。
室内には窓全体にレースカーテンが引かれ、暗くなっています。
そのために外界の景色が窓ガラスにくっきりと反射して映っています。
シジュウカラ♀はガラスに映る自分の姿に何度も闘いを挑んでいるようです。
♀同士で熾烈な縄張り争いをしているつもりなのでしょう。
ガラスの方を向いて窓枠に止まり、飛び跳ねながら右往左往しています。
飛び上がった際に見えた腹部の黒帯が細いので♀と判明。
ときどき窓ガラスを嘴でつついているようです。
左端の窓に執着しているのは、ここが一番暗くて窓ガラスが外界を良く反射しているからだと思われます。

鏡像と喧嘩しながらも盛んに警戒声♪を発しているようですが、背後にある噴水の水音でかき消されてしまっています。
もう1羽のシジュウカラ(つがい相手の♂?)が近くで鳴いて応援していたようです。
私は撮影に集中していたので確認できていません。
もう1羽が高速で横切った姿が窓ガラスに反射して写った瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:17)

どうして番の♂はパートナーの♀に積極的に加勢して共同で侵入者を追い払おうとしないのでしょうか?
シジュウカラ♂は窓ガラスに映っているのが虚像だと見抜いているのかな?
縄張りへの侵入者が♂の場合には♂が、♀の場合には♀が対応するような分担があるのかもしれません。
番の♂としては、必ずしも一夫一妻には拘らずチャンスがあれば別の♀と浮気したいというのが本音でしょうから、縄張りに侵入した♀を追い払うのにあまり気乗りがしないのかもしれません。


どんな結末を迎えるのかと固唾を呑んで見守っていたら、最後は戦いを諦めたのか、離脱しました。
この近くで営巣しているのでしょうか?
もしここで窓ガラスに映った鏡像との戦いを毎日繰り広げているのだとすれば、無駄な闘争で体力を消耗しそうです。

野鳥が自分の反射像を敵と誤認して戦いを挑むという話は本などでよく見聞きしていましたが、実際に観察したのはこれが初めてで興奮しました。
ところで、飛来した野鳥が窓ガラスに激突して死んでしまうバードストライク事故もよく報告されています。
不幸な衝突事故を防ぐための方法として、京都新聞が2019年05月24日に次のような記事を掲載していました。

野鳥の衝突防止「窓にカーテンして」京都市動物園が協力訴え

今回この建物では室内の窓にカーテンをしているので、飛来した野鳥は通り抜けそうだとは思わず、窓ガラスへの激突事故は防げそうです。
しかし窓ガラスに外の景色がくっきり映ってしまっているため、反射像を敵と誤認した野鳥による不毛な闘争行動が引き起こされてしまいます。



▼関連記事 
カーブミラーに激突したヤマドリ♂(野鳥)の断末魔

シジュウカラ♀(野鳥)@窓ガラス:鏡像反応
シジュウカラ♀(野鳥)@窓ガラス:鏡像反応
シジュウカラ♀(野鳥)@窓ガラス:鏡像反応
シジュウカラ♀(野鳥)@窓ガラス:鏡像反応
施設+窓ガラス・全景

タニウツギ蕾の開花運動【5400倍速映像】



2019年5月中旬

近所でタニウツギが満開に咲いていました。
これから咲きそうな蕾をつけた枝を探し歩き、幼木の枝先を採集してきました。
根元に近い下の枝についた蕾から上部の蕾へと順番に咲きそうです。
水切りして花瓶(ペットボトル)に活けました。

30秒間隔でインターバル撮影した連続写真を素材に5400倍速の早回し映像を制作しました。
微速度撮影で悩みの種である照明のちらつきは、動画編集時にdeflickerフィルターをかければ解消します。
今回はラッパ状の花筒を側面から狙って撮りました。
次回は花を正面から狙いたいです。

開花直前の蕾からは既に長い雌しべが突き出しています。
みるみるうちに花弁が反り返るように開いていきます。
どうも水揚げが悪いようで、全ての蕾が開花する前に全体が急速に萎れてしまったのが残念でした。
照明の熱が篭って暑くなり、ボトルの水が温くなってしまったのかもしれません。


【おまけの動画】
同じ素材で早回し映像を少し落としたバージョンをブログ限定で公開します。



↑2700倍速映像



↑900倍速映像




2019/07/14

夏の昼塒に取り残されたコウモリ【暗視映像】



2018年11月下旬・午後14:38


▼前回の記事
トンネルを塒とする野生コウモリの写真集

前回9月上旬に昼塒へ入洞してから79日ぶりの定点観察です。
毎年のことですが、コウモリの集団は繁殖期をこのトンネル内で過ごすと、冬を前にしてどこかへ居なくなってしまいます。
(つまり、ここは冬眠塒ではありません)
真っ暗な暗渠内は静まり返っていて、コウモリの鳴き声は聞こえなくなっていました。
動画でシャラシャラとかすかに聞こえるのは、持参したビニール袋の擦れる音で、コウモリの鳴き声とは関係ありません。

奥にしばらく進むと、コンクリート壁面に1頭のコウモリ(種名不詳)が下向きでへばりついているだけでした。
赤外線の暗視カメラによる映像をご覧下さい。
他の群れは冬眠越冬用の集団塒に移動してしまったのでしょう。(暖地へ渡り?)
この個体はぐっすり眠っているように見えますが、生死を確認すべきでした。

▼関連記事(1年前には壁面にへばりついたまま死んでいる個体を発見)
トンネル内でぶら下がったまま死んだコウモリ【暗視映像】
しかし、もし冬眠中ならコウモリに無用な負担(ストレス)をかけるべきではないので、体に触ることはしませんでした。
こんなときには、非侵襲的に(非接触式)体温を測定できるサーモグラフィカメラが欲しいところです。

洞内を探検しながら気温を3箇所で測定してみると、
気温15.2℃、湿度41%
気温13.2℃、湿度46%
気温11.8℃、湿度52%
でした。(比較のため入洞前に外気温も測るべきでしたね…)

コウモリsp背面@暗渠:壁+越冬?
コウモリsp側面@暗渠:壁+越冬?

余談ですが、同じトンネルで夏の間にコウモリの群塊がぶら下がっていた集団塒の跡がコンクリートの天井に脂染みのように残っていました。
写真に撮って拡大すると、黒くて丸い小さなボタンのような物体が天井に点々と多数付着しています。
これはコウモリに体外寄生するクモバエ類の蛹です。


▼関連記事(1年前の撮影)
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

今回はこの蛹を採集し、持ち帰って飼育してみるつもりでした。
野生コウモリへの影響を最小限に抑えるために照明は赤色灯しか持ってこなかったため、不慣れな私は赤色光の下では手元がよく見えずに失敗しました。
白色光と赤色光を切り替えられるヘッドランプを持参するべきでした。



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