2011/08/23

オスグロトモエ♂夏型(蛾)



2011年8月中旬

夜に訪れた無人の某所で自動販売機の前の床に蛾が止まっていました。
帰ってから調べてみると、ヤガ科のオスグロトモエSpirama retorta♂夏型だと思います。
前翅の眼状紋をよく見ると巴の紋になっていて和名の由来となっています。
むしろ私は陰陽魚のマークに似ている気がします。
東洋的で渋い蛾です。
現場で採寸してみると前翅長36mmでした。
指を差し伸べて手乗りさせようとしたのですが、嫌がって暴れました。
急には上手く飛び立てないようで、すぐに力無く墜落してしまいます。
もっと体を温める準備運動が必要なのでしょう。

偶然仰向けにひっくり返った際に見せてくれた胴体の鮮やかな赤色が印象的でした。



2011/08/21

ニンジンを食べるヒダリマキマイマイ(微速度撮影)



2011年8月中旬・室温26℃


ヒダリマキマイマイEuhadra quaesitaの飼育容器に新しい餌としてニンジンの輪切りとキャベツの切れ端を入れてみました。
キャベツよりも断然ニンジンが好きなようです。
しかも、周縁部の特定の組織の層(←用語をご存知の方は教えてください)だけを好んで食べるようです。
中央部は栄養価が乏しいのか不味いのか、決して口を付けようとしませんでした。
この日に限らず、ニンジンを輪切りで与えると必ず周縁部だけをぐるりと齧り取ります。


5秒間隔でインターバル撮影した大量の静止画を素材に微速度撮影の動画を作ってみました。
51分間の行動記録を1分に短縮してあります。
私の古いカメラ(Canon PowerShot S5IS)はそのままではインターバル撮影機能は搭載されていません。
しかしカメラにACケーブルでつないでコンセントから給電しPCにUSB接続した状態ならば付属の専用ソフトウェアの制御下で(リモート撮影)インターバル撮影が可能になるのを思い出しまして、この日初めて試してみました。
飼育個体など室内の被写体に限られるものの、HD以上の高画質動画が得られるので、使えるかなという印象です。
これまでは普通に長回しで撮った動画を編集時にフレームレートを上げる(コマ落とし)ことで微速度撮影風の早回し動画を作っていました。
その方法だと何倍速の映像にするか自由に調節できるものの、当然ながらカメラのバッテリーやメモリーカードの消費が激しいのという欠点に苦労してきました。




2011/08/15

ハヤシノウマオイ♂の鳴き声♪(HD動画)



2011年8月上旬・深夜・室温26〜27℃
ハヤシノウマオイ♂(Hexacentrus japonicus)の飼育記録


夜に鳴いている様子を撮り貯めたHD動画をまとめてみました。


基本的にこの虫は暗くないと鳴いてくれないようです。
暗闇で鳴く様子を暗視カメラで撮影できれば理想的ですが、残念ながら私のカメラにはナイトビジョンが搭載されていません。
飼育下で蛍光灯の明かりに数日間慣らすことでようやく撮影に成功しました。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうハヤシノウマオイ♪」
暗闇で鳴き始めるのを待って主題部(スーイッチョン♪)になれば点灯しても鳴き止まないことが分かりました。




『なく虫ずかん』という本では、「ツィーンワツィーンワ♪(鼻をつまんで)」という斬新かつ絶妙な聞きなしが書いてありました。
スイッチョが、口でチョッチョッと言いながら馬を追うときの音に似ているので、ウマオイという名前になったそうです。

【追記】
こちらの記事では同一個体で鳴き声のスペクトログラムを解析しています。








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