2011/02/28
キボシアシナガバチ創設女王:アザミ葉裏での営巣例
2008年7月上旬
林床でナンブアザミの葉裏に作られたキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の初期巣eを新たに発見。
定点観察の対象に加えました。
創設女王も在巣でした。
巣房を点検した後、巣の上に乗って休んでいます。
巣房に頭を入れてしばらく同じ姿勢でいるのは中の幼虫と栄養交換しているのだろうか。
手鏡で巣房数をカウントしようとしたものの、女王が邪魔でした。
後半(@3:00~)は巣作りシーン。
日陰でよく見えない...。
レフ板が必要か。
つづく→シリーズ#18
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巣柄へ蟻除けを塗るキボシアシナガバチ創設女王
2008年7月上旬
創設女王が単独で営巣している初期段階では、外出時の防衛が重要となります。
天敵の筆頭はアリで、アシナガバチの卵や幼虫を餌として持ち去ってしまいます。
アシナガバチが進化させたもう一つの対策は蟻除け物質の塗布です。
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)女王は腹部を小刻みに左右に振りながら巣に擦り付けて歩きます。
腹部末端節基部にある分泌腺(ヴァン・デル・ヴェフト器官)から分泌した忌避物質を巣の表面に塗布する行動です。
唾液との二度塗りで巣柄は黒光りしています。
確かに外出前にこの行動をよく見ます。
オキナワチビアシナガバチの場合、蟻除けの効果は塗布後約1時間らしい。
【参考図書】
『日本の昆虫3:フタモンアシナガバチ』文一総合出版
つづく→シリーズ#17
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巣柄に唾液を塗るキボシアシナガバチ女王・後編
2008年7月上旬
(前編からのつづき)
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)創設女王は巣柄を取り付けた茎の部分もぐるりと舐めて念入りに補強します。
初めは大顎で茎をかじっているのかと思ったのですが、そうではないようです。
口元にパルプ巣材(ペレット)が見えなかったので、今回は唾液(糊状の口内分泌物)の塗布行動でしょう。
巣の強度と撥水性を高める働きがあり、巣柄付近は黒光りしています。
続けて撮った動画を前後編に分割しました。
アリはアシナガバチの巣から卵や幼虫、蛹を捕食する天敵です。
単独営巣期の巣は創設女王が留守にすることも多いので、アシナガバチも幾つかの対抗手段を進化させてきました。
アリの侵入路となる巣柄を一本だけにしてなるべく細くしている(隘路)のは巣をアリから守り易くし、塗布する蟻除け物質を節約するための適応であると考えられています。
《参考図書》
・『日本の昆虫3:フタモンアシナガバチ』文一総合出版・山根爽一
・『アシナガバチ一億年のドラマ:カリバチの社会はいかに進化したか』北大図書刊行会・山根爽一
つづく→シリーズ#16
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