2023年6月上旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)が営巣地で排尿するシーンをまとめてみました。
シーン1:6/6・午前1:47・(@0:00〜)
深夜に巣口RLの中間地点で佇んでいたアナグマがやや腰を屈めて、股間から透明の液体を少量排出したような気がします。
1.5倍に拡大しながら1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
小便がキラッと一瞬光ったような気がするのですけど、どうでしょうか?
この個体は♀なのかヘルパー♂なのか、識別できていません。
(尿を放出した方向から見て♂かも?)
シーン2:6/8・午後22:23・気温23℃(@0:16〜)
2日後の晩遅くに、別アングルで設置した新機種のトレイルカメラにも写っていました。
奥から歩いて来たヘルパー♂が右の巣穴Rを跨いで素通りした後、巣口Rの縁で腰を落として排尿マーキングしたようです。
跳ねるように(ご機嫌で?)右の二次林内に入って行きました。
シーン3:6/9・午後14:42・気温19℃(@0:32〜)
翌日の明るい昼間、セット(営巣地)の奥に歩いて行くアナグマが写っていました。
林縁で立ち止まると腰を落として排尿したようです。
身震いしてから更に奥へ立ち去りました。
林内で立ち止まり、何か作業しています。
後足で立ち上がって木の葉を採取しているようです。(巣材集め)
ということは、この個体は♀だろうと推察できます。
自分の巣穴の近くで小便して尿の匂いで縄張りを主張する行動(匂い付け)は、我々ヒトには理解し難いだけに、なかなか興味深いです。
営巣地の広場にまるで結界を張っているようです。
幼獣がもう少し育てば巣外をうろつきだしますから、幼獣が迷子にならないように縄張りをマーキングしてやっているのかもしれません。
関連記事(5月下旬の撮影)▶ 巣穴の横でスクワットマーキングおよび排尿マーキングを繰り返すニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】
後日、排尿マーキングのもっと決定的な証拠映像が撮れましたので、お楽しみに。(映像公開予定)
固定した定点カメラに対してアナグマがどちらを向いて排尿するかという撮影アングルの問題なので、完全に運任せです。
大便は決まった溜め糞場にするので予めトレイルカメラを設置することも可能ですが、小便する場所は特に決まってないようです。
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