2021年6月上中下旬・午後16:35頃・くもり
山麓の道端の花壇に咲いたヒメキンギョソウ(リナリア)の群落でハキリバチ科の一種♀(種名不詳)が訪花していました。
腹部下面のスコパに黄色い花粉を満載しています。
リナリアという園芸植物はオオバコ科ウンラン属なのだそうです。
この黄色い花が咲く品種はリナリア・ブルガリスで、ヨーロッパから北アジアが原産らしい。
花筒がとても複雑な形状をしています。
例えばマメ科に特徴的な構造の花は植物学的に蝶形花と呼びますが、リナリアの花は何と呼ぶのでしょう?
ネット検索で調べても分かりませんでした。(どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。)
ハキリバチ♀はリナリアの花筒の入り口を頭でこじ開けて潜り込み、距の奥にある蜜腺から吸蜜します。
そのとき体に花粉が付着します。
花筒から後ろ向きに出てくると次の花に飛んで行き、花の受粉を担います。
訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:52〜)
ハキリバチ♀は花の周囲をホバリングしながら空中で左右の脚を擦り合わせています。
体毛に付着した花粉をまとめて後脚でスコパに擦り付けているのです。
訪花中に強い風が吹くとリナリアの株が激しく揺れます。
それでもハキリバチ♀は平気で花にしがみついて潜り込み、採餌を続けています。
強風に煽られても飛び続けられるのはさすがです。
ハキリバチ♀と一緒に訪花していた小型のカミキリムシの一種も気になります。
マクロレンズを装着してカミキリムシの訪花シーンも接写したかったのですが、あまりにも風揺れが激しいので泣く泣く断念しました。
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