前回の記事:▶ ニセアカシアの枝を運んで高架橋の側面に巣作りを始めたハシブトガラス♀♂(野鳥)2021年3月下旬・午前9:25頃・くもり
高速道路の高架橋の側面に営巣したハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の♀♂番 を観察していると、巣から飛び出した1羽が近くの電柱の天辺に止まりました。
腹面の羽毛が乱れているのは、初期巣を作っている作業の影響でしょうか?
未だ産座を作る段階ではないので、自分の羽毛を毟り取ったはずはありません。(まさか♀の抱卵斑?)
それとも興奮すると鳥肌が立って全身の羽毛が逆立つのかな?
カメラを左にパンすると、広い農地を挟んで離れた所に立っている別の電柱の天辺にパートナーが陣取っていました。
左を向いて大きく広げた翼を上下に動かしながら威嚇の鳴き声♪を上げました。
繁殖期のカラスは縄張り侵入者に対して警戒を強めています。
しばらくすると、ハシブトガラスは初期巣を作っている高架橋に戻りました。
巣があるのと反対側の橋脚の手摺に止まり、周囲を警戒しています。
急に飛び立ったので、てっきりしつこくカメラを向けている私を攻撃してくるかと焦りました。
しかしカラスは左旋回すると高架をくぐり抜け、縄張りに侵入した鳥を追いかけ始めました。
撮影中は隣の縄張りのカラスがちょっかいをかけに来たのかと思ったのですが、1/5倍速でスロー再生してみると、縄張り侵入者の正体はトビ(Milvus migrans)でした。
つまり天敵の猛禽に対するモビング(擬攻撃)と判明。
慌てて逃げるトビに空中戦を挑んで縄張りの外に追い出すと、ハシブトガラスはもう深追いしませんでした。
近くの電線に止まり、興奮したように勝どきの声♪を上げているようです。(聞き取れず)
尾羽根を高々と持ち上げる動きを繰り返しているのは、激しく揺れる電線でバランスを保つための行動でしょうか。
モビング直後で気が立っていたカラスは、電線に止まっていた先客の小鳥に対しても威圧的に振る舞い、追い払ってしまいました。
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
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