2021/06/18

早春の谷川に入って走り去るニホンカモシカ

 

2021年3月中旬・午前後12:05頃・晴れ 

私がスノーシューを履いて里山の谷沿いをザクザク登っていると、私の足音に気づいたニホンカモシカCapricornis crispus)が慌てて逃げて行きました。 
慌ててカメラを向けたものの間に合わず、雪解け水が流れる冷たい川に入ってバシャバシャと上流へ(砂防堰堤の方へ)逃げて行くカモシカの後ろ姿がほんの一瞬だけ写っていました。 
1/10倍速のスローモーションでリプレイ。 
雪国のカモシカは厳冬期でも平気で川に入ることが知られていて、それ自体は驚くことではありません。
関連記事(8年前の撮影)▶ ニホンカモシカが冬の谷川を渡渉
実はその3日前に、私はこの沢に降りて探索(アニマルトラッキング)していました。 
映像後半はその様子です。 
ジャリジャリに溶けかけた雪面にニホンカモシカの蹄の跡を見つけたので辿ってみると、砂防堰堤付近の沢沿いの岸を上流に向って移動していました。 
カモシカの足跡は急斜面を登っていたものの、私の体力が残っておらず、追跡を断念。 
この日見たのは痕跡だけで、生身のニホンカモシカと出会えていません。 

さすがのカモシカでも砂防堰堤の切り立ったコンクリートは(おそらく)登れませんが、沢の両側の急斜面なら難なく登り降りできると足跡から分かりました。 
つまり連続する砂防堰堤に挟まれた短い上流域にカモシカは閉じ込められている訳ではなく、縄張りの一部として利用しているようです。

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