2021/06/13

繁殖池の岸に上陸して産卵場所を探し回るヤマアカガエル♀♂の抱接ペア(その3)卵塊付近

前回の記事:▶ 繁殖池の底で♀に殺到するヤマアカガエル♂の群れ(蛙合戦)
2021年3月中旬・午後15:40〜15:46・晴れ 

ヤマアカガエル♀♂(Rana ornativentris)の抱接ペアが雪山の繁殖池Hの水中から岸辺にまた浮上しました。 
同一ペアが産卵場所を物色してあちこち巡っているのか、それとも別のペアなのか、個体識別できていないので不明です。 
今度はヤマアカガエルの卵塊が既に多数産み付けられている区域に現れました。 
産卵実績があるということは、水温や日当たり条件などヤマアカガエル♀が産卵するには最適の場所のはずです。 
もし捕食者が卵を食べに来ても、多数の卵塊が集中的に産み付けてあれば、自分の卵は食べ残される確率が上がるでしょう。(数の多いほうが安全) 
風が吹くとゼラチン質の卵塊がゆっくり波打っています。 

周囲の安全を確かめると、抱接♀は卵塊の間に割り込んだり、卵塊の上にのしかかったりしました。
いよいよ産卵を始めてくれるかと期待したのに、どうも抱接♀は何かが気に入らないようです。 
いくら待っても、この抱接ペアはなかなか産卵を始めてくれません。 
遂には卵塊のある区域から離れて右に少し移動してしまいました。 
抱接♀は日没や降雨を待っているのかな? 
池から少し離れたところに立って撮影している私の存在を警戒しているのだとすれば、野鳥観察のようにブラインドを張って隠し撮りするべきかもしれません。 
予め録音しておいたヤマアカガエル♂の鳴き声(求愛歌)をBGMとして聞かせれば、♀は安心して産卵を始めてくれるでしょうか? (プレイバック実験)
いっそのこと、繁殖池の岸辺に無人カメラを仕掛けるのが早道かもしれません。 

抱接ペアから少し離れた右の岸辺であぶれ♂が縄張りを張り♀を待機していました。 
この独身♂が横に居る抱接ペアに跳びついて♀を強奪するかと期待したのですが、抱接ペアの存在に気づいていないのか、動きませんでした。 
自分の縄張りを離れたくないのかな? 
どうもヤマアカガエルの独身♂はやる気があるのか無いのか、傍目にはやきもきしてしまいます 

※ 遠くの抱接ペアにズームインした強拡大時に変にピンぼけになるのは、カメラのレンズに装着した円偏光(CPL)フィルターの副作用です。 

撮影中ときどきコッコッコッ♪と高音の小声で鳴く声が聞こえたのですが、抱接ペアの鳴き声ではなさそうです。
(♀の背に乗った♂の頬が鳴き声に同期して膨らんでいません) 
 ※※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



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