2020年8月中旬・午前10:50頃・晴れ
前回の記事:▶ 円網にかかった獲物を捕食するトゲグモ♀(蜘蛛)せっかく山道で見つけた珍しいトゲグモ♀(Gasteracantha kuhli)で少し実験してみましょう。
カメラバッグに入れて常に持ち歩いている音叉を取り出し、叩いてラの音(440Hz)を鳴らしてから正常円網の上部にそっと触れてみました。
円網の中心部(甑 )に下向きで占座していたトゲグモ♀は、途端に反応して音叉に駆け寄りました。
トゲグモ♀は音叉に歩脚で触れたものの、噛み付いたかどうかはピンぼけのため不明です。
獲物ではないとすぐに気づいたトゲグモは再び甑 にすごすごと戻りました。
(映像はここまで。)
その後、私が網から音叉をそっと外そうとしても粘着性の横糸がきれいに剥がれずに切れ、網が破損してしまいました。
したがって、造網性クモに対してこの実験をあまり頻繁にはできません。
続けて網の修復行動を観察したいところですが、下山しないといけませんでした。
※ 音叉の音が聞こえるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
背後の山林でミンミンゼミ♂やチッチゼミ♂が鳴き続けていますね。
微小なクモにしっかりピントを合わせることができず、残念な動画になってしまいました。
森の樹冠部を見上げるアングルなので、カメラのAF(オートフォーカス)に任せると、どうしても背後の枝葉に合焦してしまうのです。
こういうときは固定焦点MFモードに切り替えてから適当に置きピンして、虫眼鏡のように撮るべきでしたね。
この日は山に登るため重い三脚を持参せず、手持ちカメラのまま撮らないといけませんでした。
そのうえ、暑くて少しバテていた私はクモの接写が雑になってしまいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿