2021/05/19

冠雪した桜樹上に貯食しておいた餌を掘り出して食べるハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2021年2月下旬・午後16:15頃・晴れ 

結氷した池の畔に立つ桜の大木(おそらくソメイヨシノ)に雪が積もってすっかり雪化粧していました。 
冠雪した樹冠に止まったハシボソガラスCorvus corone)が嘴で除雪しています。 
雪そのものを食べているのではありません。 
新雪に嘴を刺してから横に払い除け、何かを掘り起こそうとしているようです。 
しかし、ハシボソガラスの細い嘴ではいかにも効率が悪そうです。 

何をしているのか気になって動画の撮影を続けると、雪に埋もれていた食物を掘り出してその場で食べました。 
食物は茶色と白で、なんとなくパンの塊のように見えます。 
柔らかそうなので、凍ってはいないようです。 
どうやら天然の冷蔵庫(雪室ゆきむろ)に貯食物を隠しておいたようです。 
厳冬期の桜の枝は落葉していて冬芽しかありません。 
他には桜の樹上に生えたキノコを採食したという可能性も考えられますが、映像を見る限り、貯食していたパンだと私は思います。 

食後のハシボソガラスはすぐに飛び立つと、池を飛び越えて近くの電柱の天辺に止まり直しました。 
濡れた嘴を足元の水平アルミ支柱で拭うと、最後は少量の白い固形糞をポトリと排泄。 

カラスが余った餌を隠す貯食シーンは何度か観察したことがあるものの、記憶しておいた貯食場所から再び餌を取り出して食べるシーンは初めて見れて興奮しました。

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