八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#1
2020年8月上旬・午後15:00頃・晴れ
ヤエザクラ(八重桜)の根際から高さ2mぐらいまで縦に裂けたような樹洞が開いていて、モンスズメバチ(Vespa crabro)のワーカー♀が出入りしていました。
樹洞内の上部に巣があるようです。
縦に長い樹洞入り口の上半分は、モンスズメバチによって巣の外皮で塞がれていました。
営巣木は枯木ではなく、上を見上げると枝には葉が青々と茂っていました。
1匹の門衛♀が巣口付近で警戒しています。
その間、他のワーカー♀が採餌や巣材集めなど外役のため巣に出入りしています。
その度に門衛♀はちょっと警戒姿勢になるものの、仲間の通行は許しています。
幹の割れ目や小さな虫食い穴(虫孔)から黒いアリが出入りしています。
樹上営巣性のアリのようですが、近づけないので私には種類が見分けられません。
モンスズメバチの門衛♀は樹洞に近づくアリに気づくと露骨に警戒し、追い払いました。
樹洞入り口を塞ぐ外皮は、アリ対策のために作られたのかもしれません。
(侵入経路を少しでも塞ぎたい)
しかし外皮をよく見ると、小さな穴がいくつも開いていて(破損? 手抜き工事?)心許ないですね。
外皮の下縁が濡れているのは、おそらく追加(増築)されたばかりの箇所なのでしょう。
これから樹洞入り口を外皮で完全に塞いでしまうのか、注目です。
アリを追い払った門衛は、「やれやれ」とばかりに前脚で触角を拭い、身繕いを始めました。
外皮の左に小さなハエ(種名不詳)が着陸した途端に門衛♀が敏感に反応し、ダッシュしてハエを追い払いました。
【追記】
この桜樹洞の樹種がずっとはっきりしなかったのですが、ソメイヨシノではなくヤエザクラと判明したので訂正しておきます。
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