2020年8月上旬・午後13:05頃・晴れ
餌食となったのはスキバホウジャク(Hemaris radians)でした。
近似種クロスキバホウジャクと迷いましたが、「こんちゅう探偵団」さんのブログ記事に書いてあった識別点が参考になりました。
近似種のスキバホウジャク[Hemaris radians]に似るが、クロスキバホウジャクの後翅基部付近には黄褐色の色彩は見られない。 またクロスキバホウジャクの上翅外縁の茶色の縁取りは内縁鋸歯状にはならず、スキバホウジャクの縁取りよりも細い事などで区別する事が出来る。 クロスキバホウジャクは淡緑色で、腹部第4・5・6環節背面は黒色、これより後方は黄色。シオヤアブ♀は、獲物の背に馬乗りになり首元に吸い付いていました。
蛾はもう死んでいるようで、翅を広げたまま動きません。
獲物は死ぬまで暴れたのか、シオヤアブの体は蛾の白い鱗粉で汚れています。
シオヤアブ♀が自分の体よりも大きな獲物を狩るとは驚きです。
飛翔性能に優れたスキバホウジャクを一体どうやって仕留めたのか、狩りの瞬間を見逃したのが残念です。
ホウジャク類は気温の高い夏の昼間でも準備運動しないと飛び立てないのかな?
獲物を吸汁するシオヤアブ♀は忙しなく腹式呼吸しています。
吸汁しながら腹端をヒクヒクし始めたので脱糞するかと期待したものの、何事も起こりませんでした。
シオヤアブ♀が飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:42〜)
羽ばたきを始めると脚で掴んでいたススキの葉を離し、飛び立ちました。
飛翔時は腹端を上に反らしてやや海老反り姿勢になりました。(バランスを保つため?)
獲物をしっかり抱えたまま、周囲の雑草の茂みを避けつつ飛び去りました。
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