▼前回の記事
オオウバユリ種子の風散布を実演してみる
白い花を嗅ぐと微かな芳香がします。
水平に伸びた花筒の根元にニホンアマガエル(Hyla japonica)
が座っていました。
香箱座りで喉をヒクヒクさせています。
別の日(3日後)に見つけた個体も含めて計3匹のニホンアマガエルが別々のオオウバユリの花に座っていました。
これが偶然とは考えられません。
オオウバユリの花は丈の高い茎の上部につきますので、アマガエルはわざわざ垂直の長い茎をよじ登ってきたことになります。
オオウバユリに訪花する昆虫を狩るために、アマガエルは虎視眈々と待ち伏せしていると思われます。
しかしアマガエルが座っている向きはまちまちで、必ずしも開花した花の方を向いているとは限りませんでした。
花とは逆に茎の方に向いている個体は、飛来する訪花昆虫ではなく茎を登ってくる徘徊性昆虫を狙っているのでしょうか?
周囲に合わせた体色(保護色)は個体によって異なり、くすんだ緑灰色の個体と黄緑の個体がいました。
アマガエルを私が人差し指で軽くつつくと、オオウバユリの花から林床に跳び下りました。
華麗な跳躍シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
予めアマガエルの体の何処かに個体標識(マーキング) してから飛び降りさせて、再びオオウバユリの花まで登り返すかどうか確かめたら面白そうです。
果たして、オオウバユリにはどんな昆虫が訪花するのでしょうか?
こんな薄暗いスギ林の中に来る虫は少ない気がします。
日当たりが悪いせいか、黄変しているオオウバユリの葉も多いです。
葉は虫食い穴(食痕)だらけで、字書き虫の仕業と思われる斑模様も見られました。
つづく→ニホンアマガエルがジャンプをためらう理由とは?【HD動画&ハイスピード動画】
ニホンアマガエルa@オオウバユリ花 |
ニホンアマガエルa@オオウバユリ花・全景 |
ニホンアマガエルb@オオウバユリ花 |
ニホンアマガエルb@オオウバユリ花・全景 |
ジョロウグモ♀♂(Nephila clavata)の幼体がオオウバユリの花の下にひっそりと網を張っていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿