2020年8月中旬・午後17:45頃・くもり
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ユリズイセンで正当訪花から盗蜜に切り替えるスズバチ街中の道端の花壇に咲いたユリズイセン(=アルストロメリア)の群落でコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)のワーカー♀が吸蜜のために訪花していました。
この組み合わせは初見です。
興味深いことに、正当訪花で吸蜜するのではなく、常に盗蜜していました。
花筒の外側から花弁の根元の隙間を大顎でこじ開けて、蜜腺を直接舐めています。
雄しべや雌しべに蜂の体が全く触れませんから受粉の助けにはならず、植物にとっては花蜜の盗られ損です。
ユリズイセンの花筒はコガタスズメバチ♀が正当訪花で潜り込めないほど狭くはないと思うのですが、盗蜜行動の方が効率的だと学習してしまったのでしょう。
スズメバチ類による盗蜜行動を観察したのは初めてで、ワクワクしました。
激しい風揺れで撮影に苦労しましたが、後半は指で花を摘んで揺れないように押さえたら、ようやく安定して証拠映像を記録することが出来ました。
実は、このコガタスズメバチ♀個体は、数m離れた大小2つの群落を交互に訪れていました。
後半になると盗蜜による栄養補給が済んだようで、ユリズイセンの花には着陸しなくなりました。
他の訪花昆虫が来るのを狙って(手頃な獲物を探し求めて)ユリズイセンの花壇を飛び回っているようです。(探餌飛翔)
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