2020年8月中旬・午後12:50頃・晴れ
川沿いの細い堤防路を私が忍び足で歩いていると、キジ(Phasianus versicolor)が道端の草むらから飛び出してきたものの、私に気づくと驚いて元の草むらに走って逃げ込みました。
(映像はここから。)
しばらくすると、同一個体?が道を逆に横断して戻って行きました。
私が少し離れたところで見張っていると、キジ幼鳥の群れが警戒しながらも次々に草むらから現れ、堤防路を小走りで横断しました。
どうもキジの♀成鳥ではなく、今年巣立った幼鳥の群れが草むらに潜んでいたようです。
周囲に親鳥♂の姿は見かけませんでした。
私が知る限り、この時期にキジの♀成鳥が群れて♂の縄張り内でハーレムを形成することはないはずです。
少なくとも計4羽のキジ幼鳥が登場しました。
いずれも未だ♂の特徴が出ていません。
キジ幼鳥はハトのように首を前後に振りながら歩いていました。
堤防の横は雑草が旺盛に生い茂っているため、幼鳥の群れの行く先を見失ってしまいました。
画面右の河畔林から土手を登ってから道を渡り、反対側(画面左)のトウモロコシ畑を目指してキジの家族群が遊動中だったのかもしれません。
カラー自然シリーズ45の遠藤公男『キジ』を紐解いて、キジの幼鳥について調べてみました。
若い♂キジは、生後40日ごろから、顔にくまどりができてきます。からだも大きくなって、♀と区別できます。60日ごろから、顔がうす赤くなり、ピィヨ、ピィヨの鳴き声が、かすれかかった、ツェー、ツェーという声にかわってきます。やがて、肩や胸に、おとなの羽がはえてきます。胸が黒くなってくると、尾にも、おとなの長い羽がはえてきます。 (p22より引用)
秋の風がふくころ、子どもたちのかざりばねがはえそろってきました。そろそろわかれのきせつです。 (p25より)
最初、10羽も生まれたひなが、半分になっています。あんなに気をつけていたのに、外敵にやられてしまったのです。しかし、5羽育つのはいいほうです。わたしが調査した48家族は、1ヶ月以内に、ほとんど5羽以下になってしまいました。平均2.9羽。ひなが全滅することも、めずらしくありません。 (p20より)
キジの子育ては、梅雨の時期になります。 (p18より)
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